2022年6月28日

 

(NOTE)

 

週刊MVPは獲れなかった。

 

レイズのパレデス内野手が、打率5割7分9厘、5本塁打、9打点で、21日のヤンキース戦では球団最多タイの1試合3本塁打を放ったそうだ。

 

投打両成績を加味評価するシステムではないから、仕方がないか。

 

記録よりエキサイティングな記憶だな!

 

-----------------------------------------------------------------  ■ 試合データ -----------------------------------------------------------------

 

米国時間:2022年6月27日

日本時間:2022年6月28日(火曜日)

10時38分開始

ロサンゼルス・エンゼルス

対シカゴ・ホワイトソックス

@エンゼルスタジアム

 

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エンゼルスは、2回8番ブランドン・マーシュのタイムリー2塁打と9番アンドリュー・ベラスケスのタイムリー内野安打で2点を先行。しかし6回、先発ノア・シンダーガードがホワイトソックスの2番アンドルー・ボーンと4番ホセ・アブレイユに連続タイムリー2塁打を浴びて同点。7回には8番ジョシュ・ハリソンにタイムリーを打たれ逆転を許す。その裏1死2、3塁のチャンスに1番テイラー・ウォードの2点タイムリー2塁打で再び逆転。8回から2番手ライアン・テペラ、9回から守護神ライセル・イグレシアスが無失点に抑え接戦を制し2連勝。

 

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 ■ 今日の大谷翔平 -----------------------------------------------------------------

 

スタメン3番DH

 

【出場成績/打者】

3打数 1安打 2三振 1四球 1盗塁(8個目)

通算打率.260

 

◆第1打席:

(結果)空振り三振

(状況)1回1死/走者2塁

(投手)ルーカス・ジオリト/右

(コース/球種)チェンジアップ

※チェンジアップにタイミングが合わず空振り三振。

 

◆第2打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)3回1死/走者無し

(投手)ルーカス・ジオリト/右

(コース/球種)スライダー

※カウント1―1からの3球目、真ん中低めのスライダーをバットの先で捉えて痛烈なライナーで右前に運んだ。打球速度98・7マイル(約159キロ)だった。

 

 

◆第3打席:

(結果)空振り三振

(状況)5回2死/走者無し

(投手)ルーカス・ジオリト/右

(コース/球種)スライダー

※3球勝負のスライダーで空振り三振に倒れた。

 

◆第4打席:

(結果)申告敬遠・四球

(状況)7回2死/走者2塁

(投手)レイナルド・ロペス/右

(コース/球種)

※2番手の右腕ロペスに申告敬遠で歩かされた。直後に二走ウォードと重盗を試みて二盗に成功。今季8個目。5月24日(同25日)以来、29試合ぶりで、6月初盗塁だった。

 

 

【試合後コメント】

・なし

 

【その他情報】

・MLBは27日、20日から26日までの週間MVPを発表し、ア・リーグはレイズのアイザック・パレデス内野手(23)、ナ・リーグはドジャースのフレディ・フリーマン内野手(32)が選出された。大谷翔平はア・リーグの候補に名が挙がったが、選出を逃した。期間中に打者として3本塁打、10打点をマークし、21日のロイヤルズ戦で1試合8打点を記録。翌22日には同カードで8回を2安打無失点、自己最多の13奪三振を記録して今季6勝目を挙げた。今月6日から12日の週にも候補に名が挙がったが、選出されなかった。同賞初受賞のパレデスは期間中、5試合に出場し打率5割7分9厘、5本塁打、9打点をマークし、21日のヤンキース戦で球団最多タイの1試合3本塁打を放った。

 

・日本時間6月28日、オールスター・ゲームのファン投票の第2回中間発表が行われ、大谷翔平は96万5932票を獲得してアメリカン・リーグの指名打者部門2位をキープした。第1回中間発表の時点では同部門1位のヨーダン・アルバレス(アストロズ)と約28万票差だったが、その差は約40万票に拡大。トップ通過は難しい状況だ。しかし、3位に浮上したダニー・ジャンセン(ブルージェイズ)とは約45万票差がついており、フェイズ2の投票に進出できる上位2名に入るのはほぼ確実となっている。
 
米誌「TIME」が公式ツイッターで大谷の動画をアップした。「43秒で大谷翔平のように投球する方法を学ぶ」と題した動画で、スーツ姿の大谷が直球、スプリット、スライダーなど5つの球種の握りを紹介。最後に「シンカーは?」と問われ「シンカーは持っていない」と笑顔で答えている。大谷は今年4月には同誌の表紙に登場。「野球には大谷翔平が必要」と紹介された。

 

 

 

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 ● 試合情報 -----------------------------------------------------------------

 

【試合コメント】

フィル・ネビン監督:

「(まだ処分内容が発表される試合前、意図的に故意死球を指示したという報道に)事実ではない(と反論)しかし、言葉の争いに持ち込みたくない。昨日起きたことは終わった話。我々は今日のホワイトソックス戦に集中している」

 

レイ・モンゴメリー監督代行:

「(ネビン監督代行と試合中に直接コミュニケーションが取れない現状にも)彼が監督代行となってから、選手たちと本当にいい関係を築いている。彼の思いがどこにあるか、選手たちは理解していると私は思っている。MLBは正しいと思ったことをしたまで。我々はただ先に進んでいかないと、ということ」

 

 

【その他情報】

ロサンゼルス・エンゼルス:

・6月27日、メジャーリーグ機構は前日の対シアトル・マリナーズ戦で起きた乱闘を受け、両軍合わせて12名に出場停止処分を下すことを発表。エンジェルスは9名、マリナーズは3名が対象となり、最長10試合の“服役”を科せられたのは、エンジェルスの監督代行を務めるフィル・ネビンに対してだった。以下が対象リストだ。

 

<エンジェルス関係者の出場停止>

●10試合:フィル・ネビン監督代行

●5試合:アンソニー・レンドーン、ドム・キティ(投手コーチ)

●3試合:アンドリュー・ウォンツ、ライアン・テペラ

●2試合:ライセル・イグレシアス、レイ・モンゴメリー(ベンチコーチ)、マニー・デルカンポ(通訳)

●1試合:ビル・ハセルマン(キャッチングコーチ)

 

<マリナーズ関係者の出場停止>

●7試合:ジェシー・ウィンカー

●5試合:JP・クロフォード

●2試合:フリオ・ロドリゲス

 

ネビン監督代行は報復死球のためのオープナー起用は否定しているものの、そう受け止められても仕方のないものか。出場停止に関しては、選手には異議申し立てが認められているものの、監督・コーチには権利がないため確定。死球を当てたウォンツは受け入れたが、イグレシアスとテペラは不服申し立てを行っている。

 

 

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 ● 気になる記事&コラム

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◆ エンゼルス逆転勝利で1点差ゲームに2連勝 大谷翔平は3打数1安打1四球1盗塁でOPS.830

(情報:MLBジャパン)

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出場停止のフィル・ネビン暫定監督に代わってレイ・モンゴメリー・ベンチコーチが指揮を執ったエンゼルスは、1点を勝ち越された直後の7回裏にテイラー・ウォードの2点タイムリー二塁打で逆転に成功。そのリードをリリーフ陣が守り、4対3でホワイトソックス3連戦の初戦を制した。エンゼルス先発のノア・シンダーガードが5勝目(6敗)、3番手のライセル・イグレシアスが14セーブ目をマーク。ホワイトソックス2番手のレイナルド・ロペスに2敗目(4勝)が記録された。

 

 エンゼルスはホワイトソックス先発のルーカス・ジオリトから2回裏にブランドン・マーシュのタイムリー三塁打とアンドリュー・ベラスケスのタイムリーで2点を先制。シンダーガードが6回表にアンドリュー・ボーン、ホセ・アブレイユと2本のタイムリー二塁打を浴びて同点に追いつかれ、7回表にはジョシュ・ハリソンのタイムリーで勝ち越しを許したが、7回裏一死2・3塁のチャンスでウォードが逆転の2点タイムリー二塁打を放ち、チームを勝利に導いた。

 

 エンゼルスの大谷翔平は「3番・DH」でスタメン出場し、初回の第1打席は空振り三振に倒れたものの、3回裏の第2打席はライトへの痛烈なヒット。これが2試合ぶりのヒットとなった。5回裏の第3打席はこの試合2度目の空振り三振に倒れ、7回裏二死2塁で迎えた第4打席は申告敬遠。このあと、二塁走者のウォードとの重盗を成功させ、今季8個目の盗塁をマークした。3打数1安打1四球2三振1盗塁で今季の打率は.260、OPSは.830となっている。

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◆ 大谷翔平は本当にピッチングに専念したほうがいいのか? 日米成績の比較から分かる、「投手オオタニが打者オオタニに追いつく日」

ナガオ勝司氏/情報:NumberWEB)

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エンゼルスの大谷翔平が22日(日本時間23日)、本拠地でのロイヤルズ戦に「2番・投手兼DH」で出場し、8回2安打無失点&3打数1安打2四球で、今季6勝目を挙げた。試合後の囲み会見では、「投手・大谷」が今、メジャーリーグ(MLB)で着実にステップアップしていることを感じさせるコメントが出てきた。

 

「しっかり打者を観察しながら。最後の方は変化球が多かったですけど、真っ直ぐでしっかり切り替えて。投げるところで投げて打ち取れて良かったかなと思います」

 

 全体の7割前後になった「曲がる系」の変化球は、スライダーやカーブ、そしてカッターと、カウントによって違うコースに投げ分ける。そして、打者の意識が「曲がる系」に大きくシフトすると見るや、今度は速球で押す。

 

 シンプルかつナイスピッチングで、結果的に彼はメジャーリーグ(MLB)移籍後、自己最多となる13三振を奪った。日本プロ野球(NPB)での最多である16奪三振(2014年7月9日の楽天戦)には及ばなかったものの、日本人の投手が1試合13個以上の三振を奪ったのは、2019年9月17日のダルビッシュ有の13奪三振(レッズ戦)以来、3年ぶりの快挙である。

 

 この試合の初回、大谷は無死一、二塁のピンチにアメリカンリーグ(AL)新人王の有力候補、ボビー・ウィット・Jr.を、時速97.4マイル(約156.7キロ)の速球で空振り三振に仕留めて、MLB通算300奪三振を記録した。244回1/3での同記録への到達は、ダルビッシュの242回1/3に次ぐ日本人歴代2位のスピード記録である。

 

打者成績と投手成績を比較すると…?

 

 今季ここまでの90奪三振はAL5位で、メジャー全体でも8位タイだった。9回あたりの奪三振率11.85はリーグ3位と先発投手の中でも突出しており、先行気味だった「打者・大谷」に「投手・大谷」が追いついてきた感がある。

 

 実際のところ、MLBにおける「打者・大谷」はすでに、NPB時代のそれを凌駕している。

 

 打撃に関して言えば、積算の成績はすべて、MLBでの記録がNPBを上回っている。だからこそ、「投手・大谷」の成績が「打者・大谷」に遅れを取っていることに違和感を持ってしまうのだが、今季は「投手・大谷」のベストシーズンだった昨季の数字を上回りそうな勢いで投げている。

 

 大谷は昨季23試合に先発して9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という好成績を残した。今季はすでに12試合に先発して6勝4敗、防御率2.90、90奪三振と昨季以上に安定しており、このままなら昨季惜しくも逃した「二桁勝利」も思いのほか早く達成しそうだ。

 

スモルツの指摘「もしも大谷が投球に専念したら…」

 

 そんなこともあって、過日、米野球殿堂入りした元サイ・ヤング賞投手のジョン・スモルツが、テレビ中継の解説中、「もしも彼(大谷)がこれから2度と打席に立たずに投球に専念したら、ア・リーグのジェイコブ・デグロムになれる」と語り、日本でもニュースになった。

 

 デグロムは2018年から2年連続でサイ・ヤング賞を獲得したメッツのダブル・エース(もう一人はやはりサイ・ヤング賞投手のマックス・シャーザー)の内の一人で、現在のMLBを代表する右投げ投手である。

 

 スモルツ発言を「投打二刀流への異議」と勘違いする人もいたようだが、スモルツは「投手・大谷」の才能を認めた上で、「この男は本塁打を放って、ミーティングにも顔を出しながらビデオでも研究をして、さらに(登板間に)ブルペンに入って投球練習もしなくちゃならない」と、日々の限られた時間の中で、「打者・大谷」との共存がいかに大変なのかを指摘しただけのことだ。

 

デグロムの投球内容との比較からわかること

 

 ただし、「このまま『投打二刀流』を続けていては、デグロムのようにはなれない」という解釈なら、少し異論を唱えたい。

 

 デグロムはサイ・ヤング賞となった2018年と2019年の間、平均32試合に先発し、210イニングに登板して262三振を奪っている。

 

 大谷は今の登板ペースなら今季登板は残り15試合前後、計27試合前後になり、153イニング程度を投げると見られ、「サイ・ヤング・イヤー」のデグロムには遠く及ばない。

 

 だが、大谷は前出の通り、9回あたりの奪三振率が11.85にも達しており、それはデグロムの2018年と2019年の平均11.20を大きく上回っている。誤解を恐れずに言えば、「瞬間的なパフォーマンスなら、大谷はすでにデグロムに匹敵している」と考えていいだろう。

 

 それでも大谷が今季、全盛期のデグロムのように269奪三振(2018年)を記録するとは思えないが、彼の奪三振はここまで12試合で90個、つまり、1試合平均では7.5個だ。残り15試合×1試合平均7.5奪三振=112.5個は加算されそうなので、ここまでの90個と併せると202.5奪三振にも達する。

 

 それだけでも特筆すべきなのだが、もしも、「投手・大谷」がここからさらに、加速したらどうなるか。

 

 前述の推定イニング数を10イニングほど上回り、規定投球回数(チームの全試合×1.0=通常なら162イニング)に達したなら、とても面白いことが起こる。いや、正確には昨年まで同様、「前代未聞のパフォーマンスをした大谷」について、新たな論議が起こるのではないかと思う。

 

「大谷をサイ・ヤング賞に選出すべきかどうか?」

 

 サイ・ヤング賞投票には、日本プロ野球の沢村賞のように、「完投10試合以上」や「15勝以上」、「勝率6割以上」や「200投球回以上」といった明確な規定はない。実際、デグロムは2018年はわずか10勝、2019年は11勝で同賞を獲得していて、その間に獲得した主要タイトルも2018年の最優秀防御率(1.70)、2019年の最多奪三振(255)のみだった。

 

 過去に投票したことがあるので自信を持って言うが、サイ・ヤング賞投票で重要になるのは、その投手が「一年間を通じて、圧倒的だったかどうか」という、極めて曖昧な基準である。

 

 その曖昧な基準はしかし、防御率や奪三振といった比較的古い成績に加え、セイバーメトリクス(野球の統計分析)の普及によって、ERA+(球場や対戦相手による格差を考慮した修正防御率)やFIP(味方の守備に依存せず、被本塁打、与四死球、奪三振のみで評価する指標)、WHIP(イニング毎の被安打数と与四球数)やSO/W(三振と四球の割合)などの数字が公にされた現在、幾らか鮮明に捉えることができる。

 

「投手・大谷」と「打者・大谷」の未来

 

 かろうじて二桁勝利に達したデグロムも、「サイ・ヤング・イヤー」はそれらの数字が挙ってリーグ・トップか上位だったし、昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞投手となったコルビン・バーンズ(ブルワーズ)がそれらの部門で同様の数字を残し、わずか28試合の先発&167.0イニングでサイ・ヤング賞投手になっている。

 

 何と言っても、今まで不可能と思われたことを可能にしてきた選手だ。今年は「投手・大谷」の圧倒的なパフォーマンスが「打者・大谷」を凌いで、2年連続MVP獲得の原動力となるかも知れないし、もしかしたら、2011年のジャスティン・バーランダー(当時タイガース、現アストロズ)や、2014年のクレイトン・カーショウ(ドジャース)のように、サイ・ヤング賞とMVPのダブル受賞も夢ではないかも知れない――。

 

(「メジャーリーグPRESS」ナガオ勝司 = 文)

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◆ エンゼルス・大谷翔平乱闘後に…ホッとしてほっこりPIZZA話

(情報:東スポ)

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エンゼルスの大谷翔平投手(27)も初参戦したメジャーでもなかなかお目にかかることができない殴り合いの大乱闘から一夜明けた27日(日本時間28日)、マリナーズファンの意外な行動とその思わぬ影響がSNS上などで話題になっている。

 

 エンゼルスの本拠地アナハイムで26日(同27日)に行われたマリナーズ戦の2回にエンゼルスの先発右腕ワンツがマリナーズの4番ウィンカーに与えた死球がきっかけで大乱闘に発展。両監督とワンツ、ウィンカーら選手6人、合計8人が退場になった。

 

 アーカンソー州で試合を見ていたマリナーズファンのソフィー・ディルさんは、ウィンカー退場のニュースに心を痛め、元気付けようとデリバリーサービス「ドア・ダッシュ」を使ってウィンカーにピザを配達することを思いついた。

 

 エンゼルスの地元アナハイム市の「マウンテン・マイクス」でペパロニピザを注文し、マリナーズなどをタグづけして、ツイッター上で配達の様子を随時報告。無事にウィンカーに届くと、ディルさんはピザの配達をしたドライバー、シムランジート・シングさんにチップを送るようツイッターに投稿。数時間の間に300~400人のファンがシングさんにチップを送ったという。

 

 シングさんは突然のことに驚きながら「ソフィーさん、なんと言っていいか分かりません。妻と私は皆さんがしてくれたことをとてもうれしく思っています。本当にありがとうございます」とメッセージを送った。

 

 ピザを受け取ったウィンカーも直接感謝のメッセージを送り、ディルさんにはマリナーズからウィンカーのユニホームが届けられるそうだ。

 

 なお、ウィンカーが昨年まで所属したレッズのトレント・ローズクランズ番記者のツイッターによると、ピザはおいしかったそうだ。

 

「ウィンカーからピザがとてもおいしかったと聞いた。次にアナハイムに行ったらマウンテン・マイクスに行ってみようと思う。情報ありがとう、ソフィー」とウイットに富んだ投稿で盛り上げた。

 

 この他、ウィンカーを見に来た7歳のアビゲルちゃんに、退場したことを謝罪するサインボールが届けられたことなども報じられ、乱闘騒ぎの中にもほっこりするようなエピソードに勇気づけられたファンは多かったようだ。

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