2022年5月19日
(NOTE)
なかなか勝ち星がつかんなっ!
きょうはキックオフだったから、全然みれなかった。
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■ 試合データ -----------------------------------------------------------------
米国時間:2022年5月18日
日本時間:2022年5月19日(木曜日)
9時08分開始
ロサンゼルス・エンゼルス
対テキサス・レンジャーズ
@グローブライフ・フィールド
エンゼルスは、2回5番ジャレッド・ウォルシュがソロ本塁打を放ち先制。4回には2番マイク・トラウトのソロ本塁打も飛び出し2点リード。その裏、先発大谷はレンジャーズ6番ヨナ・ハイムにタイムリーを打たれ1点差。6回にはまたもや6番ハイムにタイムリーを打たれ同点にされる。大谷は6回2失点で降板。
7回、2番手マイク・メイヤーズが1番ブラッド・ミラーにソロ本塁打を浴び逆転を許す。8回には、3番手ジミー・ハーゲットが5番コール・カルフーンにソロ本塁打を打たれ2点ビハインド。しかし、9回無死2塁から5番ジャレッド・ウォルシュが2ラン本塁打を放ち同点となり延長へ。タイブレークの10回、2番トラウトの内野ゴロ野選で1点リードするが、その裏守護神ライセル・イグレシアスが7番ネート・ローが2ラン本塁打を放ちさよなら負け。
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■ 今日の大谷翔平
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★スタメン3番DH&投手★
【出場成績/打者】
5打数 0安打 2三振
◆第1打席:
(結果)ファーストゴロ併殺
(状況)1回1死/走者1塁
(投手)デーン・ダニング/右
(コース/球種)チェンジアップ
※外角のチェンジアップを引っ張り、一ゴロ併殺打で凡退した。
◆第2打席:
(結果)空振り三振
(状況)4回無死/走者無し
(投手)デーン・ダニング/右
(コース/球種)チェンジアップ
※トラウトのソロ本塁打で2点リードした直後の4回無死、2球で追い込まれ、内角のチェンジアップに空振り三振を喫した。
◆第3打席:
(結果)セカンドゴロ
(状況)6回1死/走者1塁
(投手)デーン・ダニング/右
(コース/球種)シンカー
※真ん中のシンカーを打ち損じ、二ゴロに倒れた。
◆第4打席:
(結果)サードゴロ
(状況)8回2死/走者無し
(投手)ジョン・キング/左
(コース/球種)
※
◆第5打席:
(結果)空振り三振
(状況)10回無死/走者1、2塁
(投手)デニス・サンタナ/右
(コース/球種)
※
【出場成績/投手】
6回 94球
被安打6 奪三振7 四球2 死球1 失点2 自責点2
今季3勝2敗 防御率2.82
◆1回投球:
1番ブラッド・ミラー/左
(結果)センター前ヒット
(コース/球種)
※
2番マーカス・セミエン/右
(結果)走者1塁/レフトフライ
(コース/球種)
※
3番コリー・シーガー/左
(結果)走者1塁/四球
(コース/球種)
※
4番アドリア・ガルシア/右
(結果)走者1、2塁/ショートフライ
(コース/球種)
※
5番コール・カルフーン/左
(結果)走者1、2塁/空振り三振
(コース/球種)直球
※100マイル(約161キロ)超えの速球などで追い込むと、最後は内角に切れ込むカットボールだ。90マイル(約144.8キロ)で曲がり、空振り三振。ピンチを脱した。
◆2回投球:
6番ヨナ・ハイム/左
(結果)センター前ヒット
(コース/球種)
※
7番ネート・ロー/左
(結果)走者1塁/ショートゴロ併殺
(コース/球種)
※
8番アンディ・イバネス/右
(結果)サードゴロ
(コース/球種)
※
◆3回投球:
9番エリ・ホワイト/右
(結果)セカンドゴロ
(コース/球種)
※
1番ブラッド・ミラー/左
(結果)空振り三振
(コース/球種)
※
2番マーカス・セミエン/右
(結果)空振り三振
(コース/球種)
※
◆4回投球:
3番コリー・シーガー/左
(結果)四球
(コース/球種)
※
4番アドリア・ガルシア/右
(結果)走者1塁/ライトフライ
(コース/球種)
※
5番コール・カルフーン/左
(結果)走者1塁/死球
(コース/球種)
※
6番ヨナ・ハイム/左
(結果)走者1、2塁/レフト前ヒット・失点1
(コース/球種)
※
7番ネート・ロー/左
(結果)走者1、2塁/ライトフライ
(コース/球種)
※
8番アンディ・イバネス/右
(結果)走者1、2塁/見逃し三振
(コース/球種)
※
◆5回投球:
9番エリ・ホワイト/右
(結果)空振り三振
(コース/球種)
※
1番ブラッド・ミラー/左
(結果)空振り三振
(コース/球種)
※
2番マーカス・セミエン/右
(結果)センター前ヒット
(コース/球種)
※
3番コリー・シーガー/左
(結果)走者1塁/センターフライ
(コース/球種)
※
◆6回投球:
4番アドリア・ガルシア/右
(結果)見逃し三振
(コース/球種)
※
5番コール・カルフーン/左
(結果)ライト線2塁打
(コース/球種)
※
6番ヨナ・ハイム/左
(結果)走者2塁/レフト線2塁打・失点1
(コース/球種)
※
7番ネート・ロー/左
(結果)走者2塁/センターフライ
(コース/球種)
※
8番アンディ・イバネス/右
(結果)走者2→3塁・暴投/サードゴロ
(コース/球種)
※
【試合後コメント】
――フォーシーム平均球速98.6マイル(約158.7キロ)はキャリア最速だった。
「特に何かを変えていたわけではないですけど。強度に慣れてきたというのはあると思います」
――ハイムとの対戦を振り返って。
「いい打者だと思いますし。ただ、いいところ、いいところで投げるべき球は投げていると思うので。どっちに転んでも正直いいゲームだったかなと思います」
――投球を振り返って。
「ちょっとメカニック的に思うようにいかない部分がある。それが試合の中でいい方向に転んでないところかなと思います。今日に関してはちょっとツキがなかったかなという試合だと思います」
――3連敗をどう受け止めているか。
「前も言った通り、必ずこういう時が来ると思うので。明日の休みを挟んで。その次からどうするかが大事かと思いますし、いつも負けたことを引きずっても、しょうがないので。切り替えて頑張りたいなと思います」
――どの球種が良くなかったか。
「どの球種が良くなかったというよりも、メカニック的に良くなかったので。1個1個の球自体は良かったですけど、思ったところにいかなかった。真ん中付近を打たれていますし、そういうところかなと思います」
――前回はフレッシュではなかったと。
「先発の日はいつも連戦の最終日なので。必ずフレッシュな状態でいうわけにはいかないですけど、それでもこの3連戦は全部ナイターゲームなので。前回よりは十分に睡眠も取れて、いい状態で入れたかなと思います」
――100マイル超えが8球あった。
「変化球のコマンドを含めて、そんなに行けるなという雰囲気ではなかったので。逆に言えば、もう球速で押していくスタイルしかなかったかなという感じかなと思います」
――ハイムへの意識は試合前からあったか。
「前回打たれたので、投げるところ、気をつけるところはあったと思うんですけど、全体的に見た時には、シーガー選手とか、今日も出塁を許しましたけど、そういうところでリズムを作っていくスタイルなのかなと思いますし、今日も2個出塁させましたし、そういうところを抑えれば違うかなと思いますね」
――早めのカーブがあった。
「使い分けていますね。カーブは比較的良かったのかなと思うので、使っていけるかなと思いますね」
――スプリットが少なかった。ゲームプランか、メカニックの問題か。
「どっちもあります。投げない方が良さそうだなと。逆にそんなにリスクを追わなくていいと思うので。真っすぐとスライダーとカーブで十分いけるんじゃないかなという感じはありましたね」
――ブルペンで落ちが少なかったからか。
「それも、そうですし、良かったとしてもそんなに使わない試合もあるので、それは、全体的なパーセンテージを管理しながらやらないといけないので。特に強いチームと当たるときは投げない球を投げていくのも大事なこと。逆にいけばいい球ばっかり投げるわけにはいかないので。全体を見ながら決めたいと思います」
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● 試合情報
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【試合コメント】
ジョー・マドン監督:
(試合前)
「エンゼルスがリードした状態で7回まで投げてブルペンから2人が登板。そんな展開が見たいね。8回までいってくれてもいいよ」
「(大谷の今季のコンディションについて)一緒に働きはじめてからのことしか知らないが、2020年は多くの問題があった。2021年は圧倒的な成績を残した。ラプソードのデータをたくさん取って、オフシーズンにいい練習をした。素晴らしいコンディショニングにいる。昨年と大きな違いは見受けられない」
(試合後)
「球は非常に良かったし試合が進むにつれどんどん良くなっていった。序盤はなにかを掴もうと手探りだったが、彼は実際に掴んだ。横から見ていて、投げ終わりの様子など彼のリアクションで分かった。彼がどんどん調子が良くなっていたのが見て取れた。彼ら(レンジャーズ)が良い打撃をしていた。彼らを称えなければいけない」
「(大谷が許した6安打のうち、3安打を浴びたのがハイム。前回対戦時には満塁弾を浴びるなど、今季対戦打率10割だが)それは理解している。こういうことが起これば、投手も打者ももちろん認識しているものだ。だから、あちらはより自信を持つことになる。ショウヘイもそれを理解しているし、競い合っている」
ヨナ・ハイム捕手:
「あまり強い打球は打てなかったけど、ヒットにはなってくれた(と謙虚に振り返り)彼(大谷)はスーパースターだ。みんなが知っている。彼がマウンドに立っているときはみんな誰なのか理解している。でも僕はマウンドに誰がいようと、自分の持てる限りの力を尽くすだけさ。(それでも大谷が「いい打者」と話していたことを伝え聞くと)彼からそう言ってもらえるのは素晴らしいことだ。MVPだし、ふー!優れた球を持っているし、感謝するよ」
「(大谷相手にどうしてそんなに自信満々なのか)良い質問だね(笑)分かっていたら他の投手相手にも同じように打てるはずなんだけど。自分は、とにかくできるだけ落ち着こうとしているんだ。彼はとんでもなく速いボールを投げるから、見るのが難しい。だから、冷静になって、ゾーンに来るのを見たら良いスイングをするだけさ」
【メディア】
高橋尚成氏:
(情報:スポーツ報知)
「大谷は100マイル以上のボールも多く、前回登板より良かった。レンジャーズには前回(4月14日)にやられていた(4回途中6失点)。さらに初回先頭にいきなり直球を捉えられ、余計に慎重になった部分はあったかもしれない。
ただ、なぜスプリットをほとんど使わないのかが気になった。僕はもっと投げた方がいいと思う。肘にかかる負担が大きい球種ではあるし、フィジカル的な問題や相手の研究など、投げられない理由があるのかもしれない。でも、直球とスライダーのほぼ2球種では打者に絞られてしまう。スプリットが入ると相手も絞りづらくなり、あるだけで全然違う。研究されているのであれば、1球目、2球目に使うのも手ではないか。
今はスライダーの方がしっくり来ているのだろう。最近は肘を下げ気味にして投げているが、肘を下げると手首が寝てしまい、スプリットは抜けやすくなる。とはいえ、大谷のスプリットは打たせにいく球種ではなく、空振りをとれる絶対的なボール。追い込まれたらスプリットがある―と打者に思わせることができれば、ストレートも効く。バリエーションを増やすためにも、今まで多くのピンチを脱してきたスプリットをもっと投げてほしい」
佐々木主浩氏:
(情報:日刊スポーツ)
「大谷翔平のストレートは速かったし、スライダーも切れていた。6回2失点という結果は上出来だが、引っ掛けたり、抜けた球が目についた。右打者の内角へ『インスラ』を多く投げていた。メジャーでいう『フロントドア』。6回にガルシアから見逃し三振を奪ったが、捕手は外角に構えていた。
この場面が象徴的だが、フォームで気になった点がある。踏み出した左足で、爪先が三塁側を向いていた。通常は投げたい方向に踏み出すものだ。あれだけインステップすると、右打者の外角へ投げるのは苦しい。普通はシーズン中に、足の向きは変えない。これから体がしんどくなる時期を迎える。今日だけならいいが、足の狂いは染みつきがち。体の負担を避けるためにも、爪先は投げる方へしっかり向けるべきだろう。
球速は100・8マイル(約162キロ)が出たり、100マイル(約161キロ)以上がコンスタントに出ていた。キャンプが短縮された影響もあり、ようやく体ができてきたのだろう。腕の振りが鋭くなり、跳びはねるようなフォームにもなってきた。スピードが出るから、甘いコースに行ってもファウルが取れる。コースにビシビシ決まるほどの制球力はなくても、今季、四球が少ないのは、この球威が理由だ。
前回登板で満塁本塁打を浴びたハイムに、3安打で適時打2本と打たれた。バットを折ったりと、いい当たりをされたわけではなく、結果はたまたま。なぜか間が合ってしまう打者はいるが、あまり深く考えるよりは切り替えた方がいい。
スライダーが良かったからだろうが、スプリットがわずか2球と少なかった。5回のミラーへの勝負球は三振となったが、落ちが甘く危なかった。スプリットは注意して投げたい」
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● 気になる記事&コラム
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◆ エンゼルスが連日のブルペン崩壊でレンジャーズに痛恨の3連敗 大谷翔平は6回2失点&5打数0安打
(情報:MLBジャパン)
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3連戦の最初の2試合に連敗したエンゼルスは、今日もリリーフ陣が踏ん張れず、2対2の同点で迎えた7回裏に2番手のマイク・マイヤーズが勝ち越しソロ、8回裏には3番手のジミー・ハーゲットもソロ本塁打を被弾。9回表に2点差を追いついたものの、10回裏に5番手のライセル・イグレシアスがナサニエル・ロウに2号逆転サヨナラ2ランを浴び、レンジャーズを相手に痛恨の被スイープを喫した。レンジャーズ5番手のデニス・サンタナが今季2勝目(1敗)をマーク。イグレシアスには今季2敗目(1勝)が記録された。
ジャレッド・ウォルシュの7号ソロ、マイク・トラウトの11号ソロで4回表までに2点を先行したエンゼルスだったが、先発の大谷翔平が4回裏、6回裏とジョナ・ハイムに2打席連続タイムリーを浴びて2対2の同点。大谷降板後、7回裏にマイヤーズがブラッド・ミラーに6号ソロ、8回裏にはハーゲットがコール・カルフーンに5号ソロを被弾し、2点のリードを奪われた。9回表にウォルシュが起死回生の8号同点2ランを放ち、10回表には相手守備の野選により1点を勝ち越したが、10回裏にイグレシアスが先頭のロウに初球をとらえられ、5対6で逆転サヨナラ負けとなった。
今季7度目の先発登板となった大谷は6回94球を投げて被安打6、奪三振7、与四球2、失点2という内容で勝敗つかず(防御率2.82)。前回対戦時に満塁本塁打を浴びたハイムには今日も2本のタイムリーを含む3安打を許した。打撃面はファーストゴロ併殺打、空振り三振、セカンドゴロ、サードゴロ、空振り三振で5打数0安打2三振。今季の打率は.247、OPSは.753となっている。
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◆ 大谷翔平どこかうれしい新ライバル出現、レンジャーズ・ハイムに今季5打数5安打7打点
(斎藤庸裕氏/情報:日刊スポーツ)
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【アーリントン(米テキサス州)18日(日本時間19日)=斎藤庸裕】新たな強敵ライバル現る。エンゼルス大谷翔平投手(27)が、レンジャーズ戦に「3番DH兼投手」で出場し、6回6安打2失点で勝敗はつかなかった。直球は今季の最速100・8マイル(約162キロ)をマークし、7三振を奪ったが、6番ハイムには3打数3安打2打点で完敗だった。今季は満塁弾を含む、5打数5安打7打点と打ち込まれ、突如現れた“大谷キラー”。今後も注目の名勝負となりそうだ。
◇ ◇ ◇
全力勝負を挑んだ大谷は、楽しそうだった。もちろん、延長戦で逆転サヨナラ負けを喫した悔しさはあるだろう。突如“大谷キラー”として立ちはだかったレンジャーズの6番ハイムの壁。ことごとく、打たれた。相性の悪さに、少し表情を緩めながら言った。
「いいバッターだと思いますし、ただ、いいところというか、投げるべき球を投げていると思うので、うーん、どっちに転んでも正直、いいゲームだったかなとは思いますね」
策は尽くした。初の満塁弾を浴びた4月14日以来の再戦。「前回打たれているので。投げるところ、気をつけるところはある」と、警戒する意識はあった。この日は直球の平均球速がメジャー移籍後では最速となる98・6マイル(約159キロ)。100・8マイル(約162キロ)も今季最速だった。「十分に睡眠もとれて、いい状態で入れた」。だが4回1死一、二塁、ハイムに100マイル(約161キロ)の内角直球を捉えられ、左前適時打を浴びた。100マイル以上を打たれたのは渡米後は2度目だった。
宝刀スプリットはわずか2球。「投げない方がよさそうというか、逆にそんなにリスクを負わなくていい。十分、直球とスライダーとカーブでいけるかなと」。球速差約15キロの2種類のカーブも「比較的良かったので、使っていける」と手応えがあった。だが、それもハイムに打たれた。6回1死二塁から左翼線へのポテンヒットとはいえ、同点適時二塁打を浴びた。
1打席目に中前打を許したスライダーを含め、直球、カーブ全てに対応された。昨季は6打数無安打も、今季は5打数5安打7打点で、ここまでは完敗だ。
自らが着実に進化を遂げる一方で、メジャーの強打者たちも黙ってはいない。「球自体は良かったけど思ったところにいかなかったり、真ん中付近の球も多かった」と課題を口にした。同じア・リーグ西地区でしのぎを削るレンジャーズ。次週、本拠地で再び対戦する可能性もある。ゾクゾクする戦いを求めていた大谷。次は負けない-。せめぎ合いが、さらに自分を成長させる。試合後はどこか、うれしそうな表情だった。
◆ヨナ・ハイム(Jonah Nathan Heim)1995年6月27日、ニューヨーク州バファロー生まれ。アマースト高から13年ドラフト4巡目でオリオールズ入団。16年レイズ、17年12月にアスレチックス移籍。20年メジャーデビュー。21年レンジャーズ移籍。今季23試合で打率3割、4本塁打、14打点。通算118試合で打率2割1分7厘、14本塁打、51打点。193センチ、99キロ。右投げ両打ち。家族はケンジー夫人と1男。
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◆ エンゼルス・大谷「速球デー」今季最速出た162・2キロ2度計測 全94球中真っすぐ&カット計52球
(情報:スポニチ)
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エンゼルスの大谷翔平投手(27)が18日(日本時間19日)、レンジャーズ戦に「3番・投手兼DH」で出場。勝敗は付かずも6回6安打2失点、7奪三振と力投した。今季は当日の調子も考慮しながら各登板でテーマを設定し、この日は「速球デー」として要所で相手を圧倒。今季最速の100・8マイル(約162・2キロ)を2度も記録するなど、直球の平均球速はメジャー自己最速の98・6マイル(約158・6キロ)をマークした。
グラブを叩き、安堵(あんど)の表情を浮かべた。6回、ハイムの適時打で同点とされ、なお2死三塁。大谷がイバネスへの6球目に剛速球を投じた。ボールだったが球速は1年目の18年に記録したメジャー自己最速101・1マイル(約162・7キロ)に迫る今季最速100・8マイル(約162・2キロ)。7球目はパワーカーブで三ゴロに斬った。
「変化球もコマンド(制球)も含めていけるなっていう雰囲気ではなかった。球速で押していくスタイルしかなかった」
3回以外は毎回、走者を許す投球。要所で頼ったのは速球だ。投じた直球40球の平均球速は自身最速の98・6マイル(約158・6キロ)。100マイル(約161キロ)以上が8球は自身2番目に多い。前回対戦でメジャー初の満塁弾を浴びた天敵のハイムにまたも3安打2打点と打ち込まれるなどして勝敗は付かなかったが、6回6安打2失点と力投。3試合連続クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と役目を果たした。
今季の「投手・大谷」は不調でも崩れない。一因は球種割合のマネジメントだ。「全体のパーセントを管理しながらやらないといけない。特に強いチームとやる時は(普段多く)投げない球も投げていくことは大事」と言う。4月20日のアストロズ戦は右肘の位置を下げることでより変化量が増したスライダー、前回11日のレイズ戦は通常より速いパワーカーブを勝負球で多投。この日は登板前に宝刀スプリットの落ちが良くないと判断し「リスクを追わなくてもいい」と要所では直球を勝負球とした。この日の同球種の割合は42・5%だが、今季過去6度の登板で3球しか投げていなかったカットボールが12・8%となる12球。速球系が半数以上を占めたことには「(体が)強度に慣れてきた」と手応えを語る。
打撃は今季初の5打数無安打。王手をかける日米通算150号もお預けとなった。ジョー・マドン監督が9回に遅延行為で退場となり、チームは延長10回の末にサヨナラ負けを喫し、今季初の3連敗。それでも大谷は「こういう時は必ずくる。明日、休みを挟んでその次からどうするかが大事。切り替えて頑張りたい」と前を向く。
投手にとって直球は誰しもが軸とする球種。白星は付かなかったが「速球デー」で試合をつくったことは、確実に今後へとつながる。
≪大谷の天敵ハイム3安打2打点 今季5の5、7打点≫大谷にとって「天敵」でもあるレンジャーズの捕手ハイムは「大谷は誰もが知っているスーパースター。マウンドで最高の球を投げてくる。早く勝負するように心掛けた」と笑顔で振り返った。2回に中前打を放つと、4回は100マイル(約161キロ)に詰まりながらも左前適時打。1点を追う6回には再び左翼に同点適時打を放つなど、大谷から3安打2打点をマークした。4月14日の前回対戦で自身初の満塁弾を含む2安打5打点を記録しており、今季の対戦成績はこれで5打数5安打7打点となった。
≪スライダ-デー≫☆VSアストロズ(4月20日) 右肘を下げて横の変化量を高めたスライダーを武器に、自身最長の6連続を含むメジャー自己最多タイの12三振を奪った。スライダーの曲がり幅は最大50.8センチ。81球のうち35球で球種別で最多の43%と多投した。
≪カーブデー≫☆VSレイズ(5月11日) 6回1失点と粘投。直球が平均より2キロ遅い中、通常のカーブより高速で鋭く曲がり落ちる「パワーカーブ」を多投。「打者の反応を見ながら。そっちの方が抑えられると思った」と、5三振のうち3つをパワーカーブで奪った。
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