2022年4月18日
(NOTE)
レンジャーズに3連勝!
大谷の3試合連続ホームランは飛び出さなかったが、1塁から犠牲フライで2塁を奪取したり、引っ張るチームバッティングで1点を捥ぎ取ったりと、チーム貢献を担うゲームとなった。
結果、エンゼルスは、6勝4敗でアストロズを抜きアメリカン・リーグ西地区の首位に躍り出た。
西地区の各成績を比較してみると、打率、本塁打数、盗塁数でトップに位置している。まだまだ攻撃に強いチームだ。
最後までライバルとなるでろう、昨季リーグ・チャンピオンのアストロズは、打率は最下位だが、失点と失策数が最小で、防御率も3点台はじめの2位に付け、堅守に安定感のあるチーム。
明日から再びアストロズとの敵地3連戦。
アストロズは、今季はじめて本拠地開催。凱旋試合で熱狂的なファンの声援を追い風に、簡単に勝たせてくれる相手ではなかろう。
2勝1敗で、本拠地アナハイムへ戻りたい。
大谷は3戦目の先発予定。連勝してても連敗してても五分でも、痺れる一戦になることは間違いない。
今季1勝目をアストロズから奪取できれば、今後に弾みが付くなあ。
頼んだぞ!
-----------------------------------------------------------------
■ 試合データ -----------------------------------------------------------------
米国時間:2022年4月17日
日本時間:2022年4月18日(月曜日)
3時35分開始
ロサンゼルス・エンゼルス
対テキサス・レンジャーズ
@グローブ・ライフ・フィールド
エンゼルスは、初回1死1、3塁からレンジャーズ先発マーティン・ペレスの暴投で1点を先制。2回、1死1塁から先発ホセ・スアレスが8番ウィリー・カルフーンにタイムリー2塁打を打たれ同点。3回、2死から2番マイク・トラウトのタイムリー2塁打、4番ジャック・メイフィールドの内野安打と相手失策、5番マット・ダッフィのタイムリーで再び3点を先行。その裏、5番アドリア・ガルシアに2ラン本塁打を打たれ1点差に詰め寄られる。
6回、1死から8番アンドルー・ベラスケスと9番タイラー・ウェイドのタイムリーで再び3点先行。8回には、1番大谷翔平と2番ブランドン・マーシュの内野ゴロの間に2点を追加し5点をリード。先発ホセ・スアレスは4回1/3を3失点したが、継投のブルペン投手陣は、マイク・メイヤーズ、ジミー・ハーゲット、ハイメ・バリアと無失点で抑え逃げ切った。チームはレンジャーズに3連勝し貯金を2とした。
-----------------------------------------------------------------
■ 今日の大谷翔平
-----------------------------------------------------------------
★スタメン1番DH★
【出場成績/打者】
5打数 1安打 1打点 1得点 2三振
通算打率.227
◆第1打席:
(結果)2遊間・内野安打
(状況)1回無死/走者無し
(投手)マーティン・ペレス/左
(コース/球種)外角真ん中/カーブ
※1ボール1ストライクから左腕ペレスの外角カーブに反応。中堅方向へ打ち返した。シフトで二塁後方を守っていた三塁・イバネスはダイビングキャッチしたが、大谷はその間に一塁ベースを駆け抜けた。続く2番トラウトはライトへ大きな当たりを放つ。打球はフェンスまでもう少しというところで捕球されるも、大谷は一塁からタッチアップ。ライトからの送球をかいくぐり、二塁セーフとなった。これで7試合連続安打。その後、三塁まで進むと、2死三塁から相手バッテリーのミスで生還、エンゼルスが1点を先制。
※開幕から大谷にとって難敵だったのは、左腕の外角低めに逃げるように曲がっていくタイプの変化球。内角高めの速球で起こして、外角低めに落として曲げる。投手としてはオーソドックスな配球ではあるが、これに大谷は苦しんでいた。ただ今季1号が、その内角高めに来たボール気味の速球を打ち返せたこともあり、相手バッテリーもシンプルな攻めもしづらくなった。上体を起こされる機会が減った分、大谷から見て遠くのボールにも対応力が上がっている。
◆第2打席:
(結果)見逃し三振
(状況)3回1死/走者1塁
(投手)マーティン・ペレス/左
(コース/球種)外角真ん中/直球系
※カウント3-2から見逃し三振。ワンボールからの2球目、ゾーンより低いチェンジアップがストライク判定。フルカウントから外いっぱいの151キロに手が出なかった。
◆第3打席:
(結果)空振り三振
(状況)4回2死/走者1塁
(投手)マーティン・ペレス/左
(コース/球種)チェンジアップ
※カウント0-2から空振り三振。低めのチェンジアップにバットは空を切った。
◆第4打席:
(結果)3塁線ショートフライ・失策
(状況)6回1死/走者1塁
(投手)ブロック・バーク/左
(コース/球種)
※6球目を打ったが、バットを真っ二つにへし折られ、ポップフライとなった打球を遊撃手が落球する失策で塁に出た。
◆第5打席:
(結果)セカンドゴロ/打点1
(状況)8回無死/走者満塁
(投手)ブレット・マーティン/左
(コース/球種)外角低め/スライダー
※2球目を打って、快音を響かせることはできなかったが、6番手左腕マーティンがカウント0-1から投じた外角低めスライダーを右方向へ転がし、追加点を奪った。
【試合後コメント】
・なし
【その他情報】
・大谷は試合前にキャッチボールを行った。20分程度、変化球を織り交ぜながら丁寧に投げた。14日にメジャー初の満塁弾を浴びたスプリットも確認。通常よりも落ちずに痛打されただけに、微調整していたようだ。
・大谷は7回にあわや打球が直撃する“ピンチ”に遭遇した。エ軍の7回表の攻撃で、メイフィールドの放った打球が三塁側ベンチの中へ。後方に座っていた大谷のすぐ横の壁を直撃し、驚いた様子を見せていた。
-----------------------------------------------------------------
● 試合情報
-----------------------------------------------------------------
【試合コメント】
ジョー・マドン監督:
「今のチームの雰囲気が好きだ。スタメンだけでなくベンチにいる全員がプレーする準備が出来ている。全員が勝利に貢献した。翔平もいい仕事をした。見ていて楽しい」
「(5回に左手甲に死球のトラウト)腫れが引くのに1日かもう少しかかると思う。今後は状態を見ながら。(当たった瞬間は)フラストレーションが溜まったけど、大分良くなった。とにかく、今は問題ない」
マーティン・ペレス投手:
「驚くべき選手だ。僕もオオタニファンの1人だよ。いい打席にされてしまった(先制点につながった初回の内野安打を悔やんだ)どういう球を待っているか研究した。今日マウンドに上がる時はオオタニら打者にどういう投球をしたらいいかアイデアがあった(3、4回と2打席連続三振を奪ったが、初回の内野安打での出塁後が痛かった)」
「(大谷の走塁は)非常に積極的だ。対戦する時は、とにかくアウトにしたい。塁に出すと物凄い運動能力を発揮するから。初回は(トラウトの)フライボールで二塁まで行かれた。塁にいる時はとにかくそこにとどめて、次の塁に行かせたくない」
【その他情報】
マイク・トラウト外野手:
・第3打席で、左手付近に死球を受けて負傷交代した。元DeNAパットンの抜けた81.1マイル(約130.5キロ)のスライダーが左手付近に直撃。苦悶の表情を浮かべると、代走を送られベンチに退いた。レントゲン検査で骨には異常はなく、試合後に「影であまりボールが見えなかった。直撃だったよ。かなり腫れている。(明日18日の出場について)明日様子を見てみるよ。当たった直後よりは良くなっている」
【メディア】
赤星憲広氏:
(情報:日テレNEWS)
「まだ本調子じゃないと思います。相手から研究されているので、開幕当初はすごくボール球を振らされていました。
調子がいいときはフォアボール(四球)が増えてくるんです。今年はまだ1個しかフォアボールがないので、フォアボールが増えてくればもっと打ち始めるんじゃないかなと思います。
大谷選手は、調子を上げて打ち始めれば当分それが続くタイプの選手。2試合連続ホームランということで、これから打ち続ける気配もありますね」
-----------------------------------------------------------------
● 気になる記事&コラム
-----------------------------------------------------------------
◆ トラウト途中交代もエンゼルスが機動力野球で勝利 大谷翔平は5打数1安打1打点で打率.227
(情報:MLBジャパン)
###
エンゼルスはマイク・トラウトが5回表に左手に死球を受けて途中交代するアクシデントがあったものの、3つの盗塁を決めるなど機動力野球でレンジャーズのバッテリーを揺さぶり、8対3で勝利。敵地での4連戦を3勝1敗の勝ち越しで終えた。エンゼルス2番手のマイク・マイヤーズは2/3回を無失点に抑え、今季初勝利(0敗)をマーク。レンジャーズ先発のマーティン・ペレスは4回5安打4失点(自責点3)で今季2敗目(0勝)を喫した。
エンゼルスは1対1の同点で迎えた3回表一死からタイラー・ウェイドが四球で出塁し、盗塁に成功。このウェイドがトラウトのタイムリー二塁打で勝ち越しのホームを踏み、さらにジャック・メイフィールドとマット・ダフィーの連続タイムリーでリードを広げた。1点リードで迎えた6回表にはアンドリュー・ベラスケスがタイムリーを放ち、盗塁に成功。ここでウェイドにもタイムリーが出て、リードを3点に広げた。5回表にトラウトの代走で出場したブランドン・マーシュも盗塁を決めており、1試合3盗塁。2度の盗塁死もあったが、積極的な走塁が勝利につながった。
エンゼルスの大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場。1回表の第1打席でサードへの内野安打を放ち、捕逸の間に先制のホームを踏んだが、その後の4打席は見逃し三振、空振り三振、ショートフライ失策、セカンドゴロ(1打点)に終わり、トータル5打数1安打1打点。連続試合安打を7に伸ばし、今季の打撃成績は44打数10安打、打率.227、3本塁打、7打点、出塁率.244、OPS.721となっている。
###
◆ 大谷翔平とも仲良し つい出る「イエスサー!」エンゼルスのブランドン・マーシュは長髪の好青年
【青池奈津子のメジャー通信】
「わーっ! 本当に戻ってきてくれた!」
太陽が昇り切る前の気持ち良いアリゾナの朝、練習場のフェンスの向こうのファンが上げた歓喜の声に振り向くと、ブランドン・マーシュが小走りに近寄っていくところだった。「チームミーティングがあるから後で」と言った約束を守り、練習前のわずかな時間にボールへサインするために戻ってきたのだ。
いつも元気いっぱいで、声も大きく、長い髪とヒゲをなびかせどこか弾むように歩くブランドン。
ともに若手ホープのジョ・アデルと仲が良いが、やや大人びたジョーより1つ年上のブランドンの方が少しやんちゃで弟分のような感じがしていたのだが、私とのインタビューにも「待っていてくれてありがとう!」と息を切らせて駆けてくる律義さ、同意するときに「イエス、マム」と言う礼儀正しさ、クラブハウスでかけていた音楽をチームメートの囲み取材の際にさりげなく音量を下げる気遣いなど、接するたびに好感度がアップしていく。
「南部のカルチャーなんだよ。イエスサー、ノーサーってつい言っちゃうの。今、少し減らそうとしているんだ。うっかりチームメートをサーと呼んじゃう」
いきなり笑わせてくれたのだが、本人は至って真剣で「年上の先輩はサーではなくて、ビッグブラザーな感じでいきたいんだけど、リスペクトがあるから無意識に出ちゃう。例えばカート(スズキ)。大リーグ歴16年でしかも捕手だよ!
あれほどの持続力を持つ人もまれだけど、誰よりも早くきて、冷風呂と温風呂に入って体を整えたりとか、体にかかる半端ない負担を超えるだけの努力を毎日していてすごくスペシャルな人なんだ。でも、1、2回サーって呼んじゃって『ん?』なんて顔で見られた気がする」
言いながら「イエス、マム」が自然に飛び出すので道のりは長そうだが、丁寧に扱われている感じで悪い気はしないし、愛嬌があるので重くも感じない。
「僕が礼儀正しいとしたら両親のおかげ。フレンドリーなのはどこでも誰とでもおしゃべりする母譲り、親切心は父から学んだんだ。ありきたりかもしれないけど、2人が妹と僕を正しく育ててくれた」
実は、ブランドンの父ジェイクさんは昨年4月にがんのために亡くなり、ブランドンはその2か月後、親友も23歳の若さで亡くしている。その翌月、念願のメジャーデビューを果たした彼の中にあっただろう深い思いを、いつか、もう少し時間がたったら聞いてみたいと思っているのだが、今回はもう一つブランドンらしいエピソードを。
「僕がこれまでで一番やらかしたこと? ジュニア・シニア戦争。高校時代の伝統で、2年生と3年生が1週間互いにイタズラを仕掛け合うんだ。車に絵を描いたり、卵を家にぶつけたり、全部愛があるイタズラだから痛めつけたりはしないけど、言えないこともいっぱい」
米国でたまにやり過ぎでニュースになるイタズラ合戦。トイレットペーパーが庭中に散乱していたり、ラップでぐるぐる巻きにされた車の写真を見たことがある。ちょっと楽しそうだ。
「そうなんだけど、被害に遭うのは皆親の家でしょ? 卵の片付けとか、車の掃除もすごく大変。口紅ってなかなか落ちないし! バカだな…って思いながら、磨いたよね」
なんだかんだと掃除するブランドンの姿を想像して、また一つ好感度が増したのだった。
☆ブランドン・マーシュ 1997年12月18日生まれ。24歳。米国・ジョージア州出身。右投げ左打ちの外野手。2016年のMLBドラフト2巡目(全体60位)でエンゼルスから指名され、プロ入り。21年にメジャーデビュー。トラウトの故障離脱によりチャンスをつかみ、同年は70試合に出場し、打率2割5分4厘、2本塁打、19打点、6盗塁。シーズン終盤は1番打者を務めた。高い身体能力を生かした俊足、強肩が売りで、ロン毛とヒゲがトレードマーク。
###