■今日の大谷翔平【NEWS】

・大谷翔平が30日、日本航空機で米ロサンゼルスから帰国した。紺色のブルゾンジャケットに黒色のTシャツ姿で羽田空港国際線到着口に姿を見せると、日本航空職員3人に付き添われ専用ゲートへ。記者の労いの言葉に「おつかれしたっ」と返し、水原一平通訳とともに専用ゲートから帰路に就いた。※スポニチだけのスクープ?

 

 

・48発で本塁打王を獲得したゲレーロJr.が所属するブルージェイズの地元紙「トロント・スター」は、ゲレーロJr.の活躍を「リーグで2番目に素晴らしい選手だと見なされることは恥ずべきことではない」としている。最高のシーズンを送ったゲレーロJr.だが、MVPの座も大谷の存在により厳しい状況だ。それでも地元紙は、ゲレーロJr.に「見ていてとても楽しませてくれたし、とても優秀な一塁手へと変貌を遂げた。リーグで2番目に素晴らしい選手だと見なされることは恥ずべきことではないことも確かだ。誰も見たことがなく、今後再び見ることはない(大谷の)シーズンに次ぐもの。それが彼のこの1年だった」と賛辞を送っている。

 

■関連情報

アルバート・プホルス内野手:

・アルバート・プホルス(41)が、来季の現役続行を示唆した。今季途中にエンゼルスからドジャースへ移籍したプホルスはオフに2011年以来のフリーエージェントとなるため、引退も含めて去就が注目されていた。しかしプホルスは故郷のドミニカ共和国のウィンターリーグに参加。29日には「その時が来たと感じたら引退すると以前から言っていたが、今がその時だとは思わない。自分はまだプレーできると分かっていながら、来年を家で座って過ごしたくはない」と語った。

 

 

トミー・ラステラ内野手:

・ジャイアンツのトミー・ラステラが、25日に左アキレス腱の手術を受けたことが分かった。32歳のラステラは昨オフに3年1875万ドル(約20億6000万円)でジャイアンへ移籍。正二塁手として期待されていたがシーズン終盤にかけてアキレス腱の不安に悩まされ、76試合の出場で打率2割5分、7本塁打、27打点という成績だった。完治までは4カ月かかる見通しで、春季キャンプ中の復帰が見込まれている。

 

 

ディラン・バンディ投手:

・米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は、今オフのFAで各球団が再契約すべき選手を特集。エンゼルスでは“意外”な投手の名前が上がっている。投手陣の強化が最優先事項となるエンゼルスが、記事では今季23試合で2勝9敗、防御率6.06で年俸830万ドル(約9億4000万円)のディラン・バンディ投手との再契約を進言している。同じくFAとなるアレックス・コブ投手は18試合に登板し8勝3敗、防御率3.76の成績を残しているが、11月に29歳を迎えるバンディの“将来性”を買っているようだ。その理由を「5歳年下で今季はコブ(年俸約17億円)よりも700万ドル(約8億円)近く安かった。そして彼は2020年にア・リーグのサイ・ヤング賞争いで9位に入った」と指摘。バンディは2020年の短縮シーズンで11試合に登板し6勝3敗、防御率3.29を残している。オリオールズ時代の2016、17年は2年連続で2桁勝利(10勝、13勝)も挙げており、まだまだ活躍できるチャンスがあると見ているようだ。さらにトラウト、レンドン、アップトンの来季年俸合計が1億ドル(約113億5000万円)前後となるチーム状況にとっても、「バンディは好ましいターゲットだ」と金銭的にも魅力であることを伝えていた。

 

 

■メディア

蛭間豊章氏:

大谷翔平、野球界を飛び越えスポーツ界全体のMVPもあるぞ(スポーツ報知)

 

ABEMA『SPORTSチャンネル』:

「清原さんと同じ音がした」大谷翔平の衝撃弾で蘇った記憶 五十嵐亮太氏が明かした耳に残る打球音

 

水次祥子氏:

ノーチェック、キャッシュレス、ホームレス…MLB取材で感じた米国の今(日刊スポーツ)

 

菅敏氏:

いつも仲良し翔平さんと一平さん 大谷翔平を二人三脚で支えた水原通訳(日刊スポーツ)

 

 

■NOTE

連日、米国で表彰報道が続いている矢先、大谷はすでに帰国した。ニュースを見渡すかぎり、スポニチだけしか報道が無い。またもやスクープか?!(以前もスポニチだけが、大谷の帰国シーンをキャッチしていたことがある!)柳原記者はツイートで「声や表情は元気そうでした」と語っているので、現場取材してることがうかがえる。このスクープは水原通訳が、スポニチへ独占手記を提供している関係からかなあ。もちろん、大谷番記者歴の長い、柳原記者の努力の賜物だろうけど。大谷には、まずはゆっくりオフを過ごして貰いたい。

 

 

 

大谷翔平、野球界を飛び越えスポーツ界全体のMVPもあるぞ(スポーツ報知)

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米大リーグ選手会は28日(日本時間29日)、選手間投票による各賞を発表し、投打の二刀流で活躍したエンゼルスの大谷翔平投手(27)が年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を日本人選手で初めて受賞した。また、「ア・リーグ最優秀野手賞」にも選出され、両部門でのダブル受賞はのべ10人目。ア・リーグ最優秀野手賞は04年のマリナーズ・イチロー外野手以来日本人2人目となった。

 

 大谷は01年イチロー外野手(マリナーズ)以来の日本人MVPが確実視されている。イチローは28人の1位票11票で2位と8ポイント差での僅差だったが、今回大差は必至。15年B・ハーパー外野手(当時ナショナルズ、現フィリーズ)を最後に出ていない満票で選出されるかどうかが注目される。ライバルとなるV・ゲレロ内野手(ブルージェイズ)が本拠を置くトロントの記者の投票が鍵を握りそうだ。

 

 大谷は野球界を離れてスポーツ界全体の最優秀選手に選ばれる可能性もある。スポーツ雑誌で著名な「スポーツ・イラストレイテッド誌」の年間最優秀スポーツ選手と「AP通信」の年間最優秀運動選手賞だ。

 

 ともにかつては米大リーガーの選出が少なくなかったが、最近10年間では14年のM・バムガーナー投手(当時ジャイアンツ、現Dバックス)と17年のJ・アルテューベ二塁手(アストロズ)の2人しかいない。ともに公式戦中の好成績に加えワールドシリーズ優勝が決め手になった。それでも、98年にはシーズン70本塁打したM・マグワイア一塁手(カージナルス)が全米を熱狂に包んだとして選出された。他のプロスポーツ選手からも注目されている大谷。こちらの受賞も期待したい。(蛭間 豊章)

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「清原さんと同じ音がした」大谷翔平の衝撃弾で蘇った記憶 五十嵐亮太氏が明かした耳に残る打球音(AMEBA)

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今季46本のホームランを放ち、オールスターのホームラン競争にも出場。さらに投手としても9勝を挙げるなど、投打にわたって多くのファンを魅了したエンゼルスの大谷翔平投手。そんな大谷が放った46本のホームランに元メジャーリーガーの五十嵐亮太氏が言及。4月5日の対ホワイトソックス戦で飛び出した第2号の打球音に驚いたことを明かすと、自身が被弾した経験の中から同じく衝撃を受けたホームランを放った選手に清原和博氏の名前を挙げた。

 

「真芯でとらえた時の打球音は“キー”というか、どこか金属音に近い高い音になる。中でも、この音を出せるバッターはなかなかいない」

 

 そのように驚きを明かした五十嵐氏は、同じく衝撃を受けたホームランを放った選手にプロ通算2122本安打、525本塁打を記録した清原和博氏の名前を挙げると、忘れがたい対戦を次のように振り返った。

 

「清原さんの通算2001本目の安打でホームランを打たれたけど、その時の音がものすごかった。“真っすぐ勝負”という雰囲気があって、見送ったらボールかもしれない高めを完璧にとらえられた。音が本当にすごくて、その時ショートを守っていた宮本さんが『あの音すごかったな』というほど、ショートがビクッとなるほどの打球音だった。それだけの音を出すことができる選手は本当に限られている」

 

 問題の対戦は2004年6月4日、神宮球場での対巨人戦だ。1回に2000本安打を達成した清原氏と五十嵐氏は9回2死ランナー無しという場面で激突する。「真っすぐ勝負という雰囲気があった」と五十嵐氏が振り返ったように、初球156キロの真っすぐは一塁側スタンドに飛び込むファウルに。続く2球目、155キロのアウトコース高めを完ぺきにとらえた打球は左中間スタンド最上段に突き刺さる豪快な一発。打った瞬間にそれと確信した清原氏はボールがスタンドに飛び込むまで放物線を見送っていた。

 

 奇しくも大谷が右中間に放った今季2号のホームランも、97マイル(約156キロ)の高めの真っすぐだった。並みいる強打者の中でも破壊的な打球音を響かせる一打を放てる両者。その共通点について、五十嵐氏はパワーとスイングスピードを挙げると「どちらの打球も、角度があったからいいものの、ピッチャーライナーとかだったら、体に穴が開いてますよ。それほど恐ろしい打球です」と投手の立場から苦笑いを浮かべた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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ノーチェック、キャッシュレス、ホームレス…MLB取材で感じた米国の今(日刊スポーツ)

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<コロナ禍のMLB取材(1)>

 

エンゼルス大谷の活躍に沸いた2021年のメジャーリーグ。コロナ禍で始まったシーズンは、26日(日本時間27日)からワールドシリーズが行われている。今月初旬に日本から現地に赴いたMLB担当記者が感じた、米国の今を伝える。

 

【写真】ワールドシリーズ第1戦で先頭打者本塁打を放ったブレーブス・ソレア

 

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コロナ禍から復活へ向かいつつある米国のメジャーリーグを取材してきた。入国時などの規制がまだ続いており、いつもより多くの手続きをこなしながらの2年ぶりの渡米。果たして何の問題もなく目的を達成できるのか、不安もあった。

 

まず羽田からシアトルへ、直行便で入った。最初の不安は入国にどれだけ時間がかかるかということだったが、これに関してはあっけないほど素早く通過できた。日本で取得した陰性証明書は搭乗手続きの際に提示した以外、入国時には提出も提示さえも求められず、拍子抜けしたほどだった。

 

その日のうちにマリナーズの本拠地Tモバイルパークへ。日本で接種した新型コロナウイルスのワクチン証明書を持って報道陣入り口へ行き、取材証を受け取る。コロナ禍が始まってからのMLB取材はオンラインを通じて行われることが普通になったが、今季途中からワクチン接種を完了していれば、練習中のグラウンドに入場することができるようになった。米国以外で発行されているワクチン証明書に関しては規定がなかったため、認められないのではという一抹の不安もあったが、そんなことはまったくなかった。取材証にグラウンド入場可のシールを貼ってもらうだけで、その後は一切フリーパス。コロナ禍の特別ルールはさまざまあるものの、チェック体制はそこまで厳格ではないというのが米国スタイルだ。

 

レッドソックス本拠地フェンウェイパークの記者席があるフロアには「屋内ではマスク着用を」のポスターが張ってあるが、米国人記者のほとんどはノーマスク。記者席は狭い空間に50人以上が入り、隣席の人と数十センチしか離れていない状況でも「密」を気にするという感覚が、米国にはない様子だった。

 

コロナ禍でもう1つ変わったのは、キャッシュレス化だ。Tモバイルパークのメディア食堂は、以前は現金で支払うこともできたのでそのつもりでドル紙幣を差し出すと、「ノー」と言われ受け付けてもらえなかった。シアトル市内を走るタクシーも現金を受け付けない車があったので、感染症対策としてのキャッシュレス化が街全体で進んでいる印象だった。

 

シアトルの街中にホームレスが増えていたのも、コロナ禍前と比べて目立った変化だ。同市には、住む場所がない人々がテントを張って暮らす「キャンプ・シティ」という場所が以前からあったそうだが、今はキャンプ用テントが市街地にも多数見られるようになった。Tモバイルパークの開閉式屋根がスライドする球場東側にも、実はこのテントが複数存在している。折しもシーズン最終シリーズの球場の内側では、超満員のファンがマリナーズの20年ぶりのポストシーズン進出がかかった試合で盛り上がっていた。米国社会の光と影を目の当たりにした思いだった。【水次祥子】

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いつも仲良し翔平さんと一平さん 大谷翔平を二人三脚で支えた水原通訳(日刊スポーツ)

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エンゼルス入団当初から取材を通して、大谷翔平(以下翔平さん)と水原一平通訳(以下一平さん)をずっと見てきました。良いときも悪いときも変わらず、ほほ笑ましいほど仲良し。きっと、2人で大変な時期も乗り越えてきたからこその関係なのだなあ、としみじみ思います。

 

翔平さんの試合前練習には毎日、一平さんが付き添います。荷物運びやスマートフォンでのピッチング撮影、キャッチボールの相手になったりすることもあります。翔平さんは一平さんの前ではリラックスするのか、いつも笑みがこぼれます。

 

ときどき翔平さんはいたずらっ子になります。不意打ちで投げたボールで一平さんを驚かしたり、腕に巻いていた黒いバンドを急に放り上げてキャッチさせようとしたり、撮っているこちらも和みます。

 

試合中のベンチでも、真剣な表情で一平さんの話に耳を傾けていたかと思うと、満面の笑みで何かうれしそうに話していたり、本当に仲良しです。

 

9月17日のアスレチックス戦の試合中、翔平さんはベンチで所在なさげに、ボールをフェンス下の壁に向かって投げ始めます。どうやら何かを的にして、それをめがけて投げている様子からすると、ちょっとしたゲームでしょうか。面白かったのか相手が欲しかったのか、一平さんを誘っているようです。断り切れなかった一平さんが参加して2人で投げ始めました。

 

何球か投げたところで試合に緊張感が走り、2人はさっと仕事モードへ。タブレットで相手の投手情報をチェックした一平さんから真剣な表情で話を聞く翔平さん。ベンチ裏で体を動かした翔平さんを一平さんが送り出します。

 

今年の神がかった翔平さんの成績。翔平さんが頑張ったことはもちろん、それをずっと見守り支えてきた一平さんとの、二人三脚があってのことだと思います。

 

来年もこの2人に会えることを楽しみにしています。【菅敏】

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