【キャンプ中断一問一答】エンゼルスGM、選手に与えられた3つの選択肢を説明※サンスポ

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【テンピ(米アリゾナ州)13日(日本時間14日)】エンゼルスのビリー・エプラーGM(44)が午後3時15分から電話会見を行い、選手に与えられた3つの選択肢などについて説明した。以下、主なやり取り。

 

 ――シーズンが始まるまで、選手らはどうする?

 

 「今日、他のGMらも含めて大リーグ機構側とカンファレンスコールを行い、今後の話し合いをした。そこでいくつかの選択肢が決まった。一つは、ここに残ってこのままトレーニングをすること。(アリゾナ州の)キャンプ施設はオープンだ。ブルペンセッションを見守ったり、打撃練習の相手を務めたりするスタッフもいる。トレーナー、メディカルスタッフもいて、食事の提供もできる。2つ目はオフシーズンの家に戻ること。3つ目はエンゼル・スタジアムを開けるので、そこで練習することもできる。そこにはキャンプ地同様、トレーナーらがいる。現在、選手らに連絡を取って確認をとっているが、彼らにも家族や友人、チームメートらと相談する時間が必要だろう。明日には分かるかもしれない。特にこちらからアドバイスなどをすることはない。しかし、アリゾナでもロサンゼルスでも、彼らの必要な環境をわれわれは整えることができる」

 

 ――家に帰るという選択肢があるということは、4月9日の開幕は難しいと考えられているのか?

 

 「それに対して個人的な意見は言えない。われわれが計画しているのは、選手が練習できる場をどう提供するかだ。もし、大リーグ機構や選手会が開幕のターゲットとしている日があるなら、選手が仕上げるのに必要な時間とも関わってくるだけに、すでに知らされているはず」

 

 ――投手には、準備する時間が必要。

 

 「(前もって)2週間、3週間、あるいは4週間という時間が与えられれば、改めて肩を作ることもできる。大リーグ機構、選手会とは、まっさきにそこを話し合った。投手らが適応できる十分な時間がどれくらいかを確認する必要もある。いずれにしても投手にはこのままブルペンで投げるなどして、肩を作っておいてほしいと考えている」

 

 ――大谷の投手としてのリハビリプログラムに影響は?

 

 「まずは大谷がどうしたいか、確認しなければならない。なんとなく答えはわかっているが、われわれとしては彼に投げ続けてもらって、打者に投げてもらうことも考えている」

 

 ――シャットダウンはしない?

 

 「シャットダウンはしない」

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大谷翔平は「投手復帰」へ投球練習を継続 開幕延期でエンゼルスGM「開幕前には90球投げられる」※ベースボールチャンネル

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新型コロナウイルスの米国内での感染拡大を受けてメジャーリーグは未消化のオープン戦中止、レギュラーシーズン開幕延期が発表された。それでも、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は「二刀流」として投手復帰に向けて引き続き調整を行っていく方針であることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が13日(日本時間14日)、伝えている。

 

 エンゼルスは、メジャーリーグが発表した「残りのスプリングトレーニング(春季キャンプ)の地にとどまるか、または別の場所で過ごすか選択できる」という声明を受けてどのような判断を下すのか正式に発表をしていないものの、同サイトによれば、ビリー・エップラーGMは5月中旬の投手復帰を目指す大谷について「投球プログラムを継続する」と発表した。

 

 また、エップラーGMは「今のところエンゼルスの選手もスタッフも新型コロナウイルスの症状を示したり、検査を受けたりはしていない」とコメント。疾病対策予防センターが、症状がありウイルスに感染している可能性がある人のみを検査することを推奨しているためだが、「この環境の中でMLBと組合は選手やスタッフにとって何が最善か議論している。我々の仕事は、手順を追って対応していくこと」と、人命を最優先に考え常に最善を尽くしていく姿勢を示している。

 

 エンゼルスは、キャンプ地の滞在を選択した選手のためにコーチ陣の体制を維持する。選手たちは打撃練習と守備練習を行うことができ、投手に関してはブルペン投球が可能。大谷もこの中での調整が行われると思われる。その他、選手全員がウエイトトレーニングやコンディション管理をしながら、医療支援や食事による栄養管理を受けることができる環境を整えているという。また、カリフォルニア州アナハイムにある本拠地エンゼルスタジアムで調整することを選択した選手たちにも同じような環境が提供される。

 

 エップラーGMは大谷について「準備ができたら、打者と対戦できるだろう」と発言。これまでのスプリングトレーニング期間中はずっとブルペン投球を行ってきていたが、同氏は「2週間、3週間、場合によっては4週間の時間が与えられた場合は、75球は投げられるようになるまで十分な時間となる。おそらく、シーズン開幕前には90球を投げられるようになるだろう」と見通しを語った。

 

 それでも、最も重要視するのは選手たちやスタッフ全員の安全。エップラーGMは「MLBと組合のやり取りは、選手の安全が最前線にある。レギュラーシーズンをプレーする準備を整えるため、普段通りのレベルで必要な調整を行っていく」と、開幕がいつになるにせよ、選手たちが万全の状態でシーズンを迎えられることを念頭に考えている。

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MLB開幕5月以降の見方強まる、WS12月開催も​​​​​​​※日刊スポーツ

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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕を4月9日以降に延期したMLBが、現実的には5月以降の開幕になるだろうとの見方が強まってきた。

 

ESPNのジェフ・パッサン記者が13日、「球団幹部や職員、選手、選手会関係者と話したが、誰もが4月9日の開幕は無理だと口をそろえている。ほとんどの意見は、5月以降だ」と明かした。5月25日の戦没将兵追悼記念日前に開幕するのは無理ではないかとの声も出ている。

 

現時点では、シーズン162試合は全て行う方針。レッドソックスのケネディ球団社長は、状況は流動的としながらも「日程は全て繰り下げになる」と話しているという。今季の日程は本来なら3月26日開幕、9月27日にレギュラーシーズン終了、9月下旬から10月下旬までポストシーズンの予定だった。日程を短縮せず繰り下げとなれば、ワールドシリーズが11月か、状況によっては12月までずれ込む可能性もありそうだ。

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メジャー最高の守備職人シモンズの運命は? エンゼルスが内部協議…地元紙「遊撃手は30代で下降傾向に」​​​​​​​※ベースボールチャンネル

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今季が契約最終年となるロサンゼルス・エンゼルスの遊撃手アンドレルトン・シモンズ内野手について、球団内で契約延長するか否か話し合いの場を設けていたことが分かった。米サイト『トレード・ルーマーズ』が13日(日本時間14日)、伝えている。

 

 現在30歳のシモンズは、メジャー8年目の昨季に左足首捻挫に悩まされ、出場試合はデビュー2年目(2012年)以降最も少ない103試合。成績も打率.264、105安打、7本塁打、40打点、10盗塁、OPS(出塁率.309+長打率.364).673に終わり不本意なシーズンとなった。

 

 同サイトは、地元紙『オレンジカウンティレジスター』のジェフ・フレッチャー氏がエンゼルスがこのシモンズに関して長期的な契約延長をするかどうか球団内部で協議をしたことを伝えた。しかし、当時シモンズや代理人に連絡はしなかったという。

 

 一方で、今季で契約が切れるシモンズ自身は「私がそれについて考えるのは、メディアが報じた時だけさ。それが現実。できるのはプレーすることだけ」コメント。スプリングトレーニングで良い調整をすることに集中することを強調した。

 

 シモンズ最大の魅力といえば、通算1029安打、67本塁打を残している打撃ではなく、遊撃としてメジャー最高と評される守備力の高さ。アトランタ・ブレーブス時代を含め通算4度のゴールドグラブ賞を獲得し(2013年~2014年、2017年~2018年)、そのうち2013年にはプラチナグラブ賞を獲得した。昨季も通算5度目となるディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選出され、優れた守備力を維持していることを証明している。

 

 しかし、同サイトは「シモンズは歴史的に素晴らしいディフェンダーだが、遊撃手は30代に達するとすぐに下降する傾向がある。そのため、特に彼が攻撃で昨季のように平凡な成績に終わった後に複数年の契約を結ぶことはエンゼルスにとって大きなリスクとなる」と懸念を示した。

 

 逆に「もちろん元気な状態でその評価を覆す可能性もあり、それでも球団が契約延長をしなければ、“興味深いFA選手”として市場に加わることになるかもしれない」とも伝え、複数の球団が獲得へ向けてターゲットにする可能性を示唆している。

 

 2020年シーズン終了後に契約が切れFAになる予定の有力な遊撃手はシモンズだけではない。昨季キャリアハイの打率.285、33本塁打、92打点をマークしたオークランド・アスレチックスの29歳マーカス・セミエン内野手や、昨季オフにニューヨーク・ヤンキースからフィラデルフィア・フィリーズに移籍した30歳ディディ・グレゴリアス内野手もいる。いずれも30歳のシーズンを過ごす今季となるが、中でもメジャー最高の守備力を誇るシモンズがどのような契約に至るのかが今から注目される。

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