大谷翔平は、今シーズンの開幕スタート時より、二刀流選手登録が可能になるかもしれないというニュースが、昨日、米スポーツメディア記者複数から相次いで報道された。
 
大谷は、昨シーズン中に投手として出場していなかった為、今シーズンから始まる新たな二刀流選手登録へエントリーできる条件が揃っていないとみられていた。今シーズンは当初、まずは投手で登録し、20イニング以上登板、20試合(3打席以上)指名打者で出場した後に、「Two-WayPlayer(二刀流選手)」として登録条件を満たすステップを踏む予定であったとみられる。
 
今季の大谷二刀流復活ロードは、まだ正式には発表されていないが、今月にビリー・エプラーGMがラジオ番組で語ったところによると、今季は投手復帰イヤーである為、投球回数を管理制限する必要があり、慎重に投手復帰を進めるべく、開幕当初はマイナーで登板調整し、5月頃にメジャーでの投手二刀流復帰が濃厚と報じられていた。
 
ただ、この投手復帰が遅れる措置は、慎重さとは別に、二刀流登録上の条件をクリアする為、先に投手登録のまま打者としての出場条件を満たすための算段ではないかと、自分は思っていた。
 
しかしながら、開幕当初から二刀流登録が可能になるのであれば、この条件をクリアするステップを踏む必要がなくなるということである。
 
開幕時より二刀流登録が可能となれば、投手大谷の復帰ロードは変更されるのだろうか!?
 
大谷の復帰ロードが変更された場合、スプリング・トレーニングでの二刀流の調整方法も変わるのだろうか!?
 
スプリング・トレーニングの渡米観戦を楽しみにしている自分としては、現地での大谷の練習動向やオープン戦出場の起用法も変わってくるだろうから、このルールの在り方が重要な意味をもってくる。
 
自分としては、聖地テンピで一昨年ぶりの投手大谷の試運転登板を観てみたいと願っている。
 
登録問題は、今後も興味深い情報になりそうだ。
 
さて、きょうの【RoadToアリゾナ聖地テンピ大谷翔平観戦の旅】のプランニングポイントは、大谷以外の日本人メジャーリーガーの観戦スケジュールについて、考えてみる。
 
アリゾナ・通称カクタスリーグ
 
メジャーのキャンプは、東西2箇所に分かれて行われる。東海岸地区中心のチームが参加するフロリダと西海岸地区中心のチームが参加するアリゾナである。大谷率いるエンゼルスは、西海岸地区にあたるので、アリゾナで行われる。このアリゾナで行われるスプリングトレーニングを、通称カクタスリーグと呼ぶそうだ。対してフロリダは、グレープフルーツリーグ。
 
従って、アリゾナへ行けば、大谷のエンゼルス以外のチームキャンプも観ることができるのである。アリゾナでキャンプを行うチームと日本人メジャーリーガーは、以下の通り。
 
・ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム
(テンペ・ディアブロ・スタジアム)
大谷翔平
 
・シカゴ・カブス
(ホホカム・スタジアム)
ダルビッシュ有
 
・ロサンゼルス・ドジャース
(キャメルバック・ランチ)
前田健太
 
・シアトル・マリナーズ
(ピオリア・スポーツ・コンプレックス)
菊池雄星
 
・シンシナティ・レッズ
(グッドイヤー・ボールパーク)
秋山翔吾
 
・シカゴ・ホワイトソックス
(キャメルバック・ランチ)
・クリーブランド・インディアンス
(グッドイヤー・ボールパーク)
・コロラド・ロッキーズ
(ソルト・リバー・フィールズ・アット・トーキング・スティック)
・カンザスシティ・ロイヤルズ
(サプライズ・スタジアム)
・ミルウォーキー・ブルワーズ
(メリーベール・ベースボールパーク)
・オークランド・アスレチックス
(フェニックス・ミュニシパル・スタジアム)
・サンディエゴ・パドレス
(ピオリア・スポーツ・コンプレックス)
・サンフランシスコ・ジャイアンツ
(スコッツデール・スタジアム)
・テキサス・レンジャーズ
(サプライズ・スタジアム)
・アリゾナ・ダイヤモンドバックス
(ソルト・リバー・フィールズ・アット・トーキング・スティック)
 
 
日本人メジャーリーガーのオープン戦日程
 
現地滞在中に公式に発表されている日本人メジャーリーガー所属チームの試合予定は、以下の通りだった。
 
2月28日(金曜日)
大谷/対レンジャーズ@本拠地テンピ
ダル/対パドレス@ビジターゲーム
前田/対ブリュワーズ@ビジターゲーム
菊地/対ダイヤモンドバックス@ビジターゲーム
秋山/対アスレチックス@本拠地グッドイヤー
 
2月29日(土曜日)
大谷/対ジャイアンツ@スコッツデール
ダル/対ブリュワーズ@本拠地スローンパーク
前田/対Dバックス@本拠地キャメルバック
菊地/対ロイヤルズ@本拠地ピオリア
秋山/対パドレス@本拠地グッドイヤー
 
3月  1日(日曜日)
大谷/対ホワイトソックス@本拠地テンピ
大谷/対ロッキーズ@ソルトリバー
※同時間帯にABチーム分けの2試合別開催
ダル/対マリナーズ@本拠地スローンパーク
前田/対レンジャーズ@本拠地キャメルバック
菊地/対カブス@ビジターゲーム
秋山/対ブリュワーズ@ビジターゲーム
 
3月  2日(月曜日)
大谷/対カブス@スローンパーク
ダル/対エンゼルス@本拠地スローンパーク
前田/対レッズ@ビジターゲーム
菊地/対ロッキーズ@本拠地ピオリア
秋山/対ドジャース@本拠地グッドイヤー
 
3月  3日(火曜日)
大谷/対インディアンス@グッドイヤー
ダル/対ロッキーズ@ビジターゲーム
前田/OFF
菊地/OFF
秋山/OFF
 
野手の秋山選手は、順調にキャンプをこなせば毎日オープン戦に出場する可能性が高いが、ほかの投手3人は、どこで投げるか情報を取らないといけない。登板可否は別として注目のオープン戦を考えてみる。
 
ダルビッシュ有 VS 大谷翔平?
ダルビッシュ有 VS 菊池雄星?
 
ダルビッシュ投手率いるカブスは、3月1日(日曜日)に本拠地スローンパークにて、菊池投手率いるマリナーズ戦が組まれている。この試合で両投手が投げあえば、一挙両得ディ。そして、3月2日(月曜日)には、本拠地にて大谷率いるエンゼルス戦も組まれている。この試合でダルビッシュ投手が投げて、打者大谷に出場機会があれば、初対決?が観れる可能性がある。
 
前田健太 VS 秋山翔吾?
 
前田投手率いるドジャースは、3月2日(月曜日)に敵地グッドイヤーにて、秋山選手率いるレッズ戦が組まれている。この試合で前田投手が投げれば、秋山選手との対戦が観れる可能性がある。但し、同日に大谷エンゼルスとダルビッシュ投手のカブス戦が組まれているので、出場動向によって判断が迷いそうな日になりそうだ。
 
観戦日程案
 
日本人メジャーリーガーのオープン戦日程も踏まえ、現地での観戦日程案を、現時点で考えてみた。
 
2月28日(金曜日)
エンゼルス対レンジャーズ
@本拠地テンピ
 
2月29日(土曜日)
エンゼルス練習@本拠地テンピ
 
3月  1日(日曜日)
エンゼルス対ホワイトソックス@本拠地テンピ
 
3月  2日(月曜日)
【A案】エンゼルス対カブス@スローンパーク
【B案】エンゼルス練習@本拠地テンピ
【C案】マリナーズ対ロッキーズ@ピオリア
【D案】レッズ対ドジャース@グッドイヤー
 
3月  3日(火曜日)
【A案】エンゼルス対インディアンス@グッドイヤ
【B案】エンゼルス練習@本拠地テンピ
【C案】カブス対ロッキーズ@ソルトリバー
 
前半の2月28日(金曜日)から3月1日(日曜日)の3日間は、とにかく大谷の練習動向とオープン戦の出場可否をふまえて、他のキャンプ地へ行くことは考えられず、エンゼルスの本拠地に張り続ける予定となるだろう。
 
この前半3日間で、最大の目的となる大谷にサインを貰うチャンスに恵まれ、且つ投手大谷の試運転登板でも目にすることができれば、残りの2日間は、余裕をもって、ほかの日本人メジャーリーガーやMLBのスーパースターを観に、聖地テンピを離れて様々なキャンプ地へフリーで動くことができる。
 
やっぱり目的は大谷!
復活ロードの道のり次第!?
 
昨年と一昨年は、ほぼ聖地テンピを離れることができなかった。たまたま、一昨年2018年の2日目は、イチロー選手が午後からマリナーズのキャンプに初参加するという現地情報が入り、大谷は帰宅した後だった為、聖地テンピを離れて、マリナーズのキャンプ地ピオリアまで出向くことができた。ちにみに、テンピからピオリアまでの所要時間は、レンタカーで40分位だったと記憶している。まぁまぁ遠いのだ。
 
【2018年】
・1日目
対ドジャース観戦
(打者大谷の登場)
※大谷の直筆サインGET
(エンゼルス赤ジャージ)
 
・2日目
大谷のトレーニング観戦
イチローのトレーニング観戦@ピオリア
(マリナーズへ再入団後初参加)
※イチローの直筆サインGET
 
・3日目
対メキシコティファナと練習試合観戦
(投手大谷の登場)
※大谷の直筆サインGET
(ファイターズ2017黄ジャージ)
 
・4日目
対ジャイアンツ観戦
(大谷の出場無しベンチ入りのみ)
 
【2019年】
・1日目
対ロイヤルズ観戦
(大谷トレーニング見れず)
※大谷は帰り際の姿を一目のみ
 
・2日目
対ダイヤモンドバックスと練習試合観戦
(大谷トレーニング見れず)
※大谷は帰り際の姿を一目のみ
 
・3日目
対アスレチックス観戦
(大谷トレーニング見れず)
※大谷は帰り際の姿を一目のみ
 
・4日目
エンゼルスの練習観戦
(大谷トレーニング風景有り)
※大谷の直筆サインGET
(エンゼルス白ジャージ)
 
 
イチロー氏の動向?

前半に満足するキャンプ観戦ができれば、後半で平日の3月2日(月曜日)は、A案からD案まで豊富な選択肢がある。全ては大谷次第ではあるが、もし自由な選択肢ができれば、コーチとなったイチロー氏の姿を観てみたいと思っている。昨年、現役進退が危ぶまれていたタイミングで、本当はイチロー氏を観に行く予定を考えていたが、大谷を全く観れていなかったことから実行に移せなかった。
 
一昨年、アリゾナへ行ったタイミングで、偶然イチロー氏のマリナーズ再入団とキャンプ初参加を目にすることができて、おまけに本人より奇跡的にサインを頂けることになってから、イチロー氏の見方が変わった。自分は、完全なる松井秀喜派であったから、現役バリバリのイチロー氏は、偉大な選手とは思うものの、あまり好みの選手ではなかった。
 
イチロー氏の晩年は、世間のイメージも変わったと思うが、自分の印象もアリゾナでの目撃がキッカケで大きく変わった。マリナーズへ復帰できたことが、心底嬉しかったのだろう。側から観てても、ディー・ゴードン選手との談笑など凄く楽しそうな雰囲気が伝わってきた。そんなイチロー氏を、やっぱりアリゾナで、もう1度観ておきたいのである。コーチという立場になった今でも。
 
それも、全ては大谷次第。
 
二刀流復活の大谷は、どんなトレーニングプランで、我々ファンの前に現れてくれるのか、今から楽しみだ。