【現地初日】

 

 

 

今回の旅の目的

 

 今年3回目の渡米メジャー観戦の旅。今回のスケジュール組みのポイントは、大谷翔平をビジターゲームで観戦すること。目的は、試合前の豪快なフリーバッティングからゆっくり観たり、ビジターユニフォーム姿の写真や動画を収めるため。これがホームでは、2時間前の開門後には既にホームチームは練習を終えており試合しか観れないから。9月のエンゼルス日程と仕事日程を、何度も睨めっこした結果、過去に3度観戦に来たことがある、西海岸エリアのサンフランシスコ近郊にあるオークランド・コロシアムでのアスレチックス3連戦と、初めて訪れることになるヒューストンでの昨季ワールドチャンピオンで、今季もアメリカンリーグ西地区首位を走るアストロズ2連戦の合計5連戦の5泊7日の旅を計画。社会人になり25年間、7日間も連休をとった記憶がほとんどない中で、今年は3月のスプリングキャンプ7日間に続く2回目の7連休。大谷翔平を生で観戦することは、自分にとって、それだけの魅力や価値があるということ。過去に野茂英雄や松井秀喜にも、同じように魅せられてアメリカに連れてきてもらった。それでも、一年に3回は無かった。

 

 

ささいなトラブル続き

 

 初日からささいなトラブルが続き、試合開始開門前にスタジアムへ到着できなかった。先ずは、羽田からサンフランシスコへ飛び立つ時刻が1時間以上も遅れた。悪天候で離陸機が通常2分間隔の離陸が5分間隔に伸び、滑走路も制限されたらしい。機内で離陸まで随分待った。これで現地到着13時30分の予定が、15時15分で1時間30分以上のディレイ。イミグレーションも長蛇の列ができていたが、ここはラッキーな"ESTA 2nd"の係員の声で、既にESTAで入国経験がある自分は、システム処理の列に並び替え換え、窓口にもスイスイ行けて無事ゲートへ。

 

 急いでエアトレインに乗り換え、レンタカーセンターに向かった。いつもレンタカーチェックインの際に、多少の英会話が発生する為ドキドキするが、難なくクリア。車をピックアップに行き、最も安価で日本車が多いコンパクトカーエリアで、FORDをチョイスし空港出発。ここでミスに気づかなかった。慌てて、オークランドに向かうことだけを考えていたので、iPhone地図にオークランドの宿泊先を打ち込み、ハイウェイに向かった。少し道を間違えながらも、順調にハイウェイに入ることができて落ち着いたところで、給油マークが点灯していることに気づいた。レンタカーは、日本でも海外でも、いつもガソリン満タンしか記憶にない。それがガソリンメーターは、エンプティを示す”E”のメモリにある。20数キロ先の目的地まで、このまま走り続けるか迷ったが、ハイウェイでエンストにでもなったら、それこそ大変になると思い、ハイウェイを降りて給油にむかった。これでまた30分以上、時間のロス。このガソリン無し状態は、最後の精算時にどうなるのか気になりながら再度目的地へ。

 

 

 

 

 ハイウェイに戻り、改めてオークランドを目指すが夕刻に近づき渋滞も重なる。結局、オークランドの宿泊モーテルに到着したのが、17時30分過ぎ。この時点で試合開始19時の開門2時間前を越えてしまっていた。すぐに支度を終えて、スタジアムに向かい到着したのが17時50分頃。一刻も早くスタジアムの中に入りたい思いを逆なでするようなゲートでのセキュリティチェック。リュックにある全てのチャックから中に入っているもの一つひとつ、全てカバンの隅々までチェックされた。人種差別を感じるほどの細かいチェックだった。そして中に入れたのが、18時をまわり、未だグラウンド内でエンゼルスのフリーバッティングは行われていたが、そこに主力選手や大谷翔平の姿は既に無かった。いきなり旅の目的のひとつを外す結果の始まりだった。

 

 

 

 

いつも嬉しいメジャー選手の直筆サイン

 

 気持ちを切り替えて、今度は誰かメジャー選手のサインが貰えないか、1塁エンゼルス側ダッグアウト奥手のファンの人集り付近で、しばし待った。すると、しばらくするとアンドリュー・ヒーニー投手がファンからの要望に応えてくれて、サインを始めた。多くのファンが殺到したが、無事自分もしっかりGETできた。これで、少し気持ちがリカバリした。メジャーのこのファンサービスには、いつも脱帽する。これは、当然日本のプロ野球と比較してである。そもそも、日本の球場は、グランドと観客席が近くないので、通常の公式戦の試合前にサインを貰うことは至難の技である。この文化の差?には、人気が陰っているプロ野球が、もっと研究して改善すべきではないかと、日頃から自分が感じている点だ。

 

 

 

 

チケット

 

 今回の渡米5連戦のチケットは、リセールチケット販売のStubhubから4戦分、球団公式サイトから1戦分購入していた。撮影目的もある為、観戦シートには、いつもこだわっている。良席を確保しようと思えば、どうしても年間チケットホルダーが提供しているリセールサイトがベストだ。(と思う)過去もずっとこのStubhubにお世話になっている。いつも米国サイトで購入しているものを、今回はじめて日本仕様のサイトで購入した。結論からいうと、日本サイトでそのまま購入できたのは、アスレチックス2戦分で、アストロズ2戦分は日本サイトの途中から英国サイトへ転送されて、結局そこで購入となった。ただ、精算が円ではなくドルになるだけで、チケット確保に全く差は無かった。前回、5月にStubhubの米国サイトで購入した際には、アプリにしかチケットがダウンロードできずに、米国在住者しかアプリがダウンロードできないことをあとで知り、面倒だったことがあるが、今回はメールに送られてきたサイトから簡単にダウンロードできた。少し割高にはなるが、前方シートも残っているので便利だ。

 

 

 

 

 きょうの観戦シートは、Stnbhubから購入の3塁ダッグアウト最前列だった。これは、事前購入の際、何度も頭を悩ませていたところ。公式サイトには、ネット裏のシートがいくつか残っていたが、後列気味だったので随分迷っていた。結果的に、この判断はあまり良くなかった。アスレチックス本拠地のオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムは、横に広いスタジアムだった。ダッグアウト上の最前列を確保していたが、明らかにネット裏シートの方が後列含めて全般的にグランドに近かった。過去3度は来ていたスタジアムだが、すっかり記憶が薄れていた。というか以前3回は、写真撮影は行わず、観戦のみだったからだ。

 

 

 

 

寒かった…

 

 予想外は、気温が低かったこと。過去も何度か失敗しているが、今回もまた同じ過ちをおかした。半袖アロハとTシャツしか所持してこなかった。天気は良かったが、夜がふけていくたび試合中は、すごい寒かった。トレーナーを購入しようか迷ったが、今回購入するグッズは、チャンピオンチームのアストロズと決めていたので、泣く泣く我慢した。試合は、ニュースサイトでも話題になっていたが、ライト側スタンドの観客がフェンス間際で妨害し、キャッチし損ねたプレーが起点で、エンゼルスが逆転勝ち。このシーンは、スタジアム内でもブーイングの嵐だった。大谷翔平は、左腕からヒット1本を打ってくれたが、このシーンはカメラで撮影できず、スマホの動画撮影となった。初日にしては、まずます写真も撮れて、満足な一日だった。