アリゾナ・ダイヤモンドバックスかあ。馴染みの薄い球団だ。スカウト顧問には、大谷選手と高校時代からつながりの深い小島圭一氏が契約しているので、要注意の球団か。

 

伝説のスラッガーが大谷翔平のスター性を絶賛「イチローと比較したくなる」

###

 今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍する可能性がある日本ハムの大谷翔平投手。メジャーの全球団が興味を示すとも言われるほど壮絶な争奪戦が予想される中、獲得の動きを加速させる球団も出てきている。現在、ドジャースとナ・リーグ地区シリーズを戦っているダイヤモンドバックスもその一つだ。デリック・ホール球団社長は大谷がポスティングされた場合、全力で獲得を目指すことを宣言している。

 そのDバックスの2001年のワールドシリーズ制覇に貢献した伝説のスラッガーが今回、単独インタビューに答え、大谷について「イチローのようなアメリカに嵐をもたらす存在になる」と絶賛した。二刀流右腕について高評価を下したのはルイス・ゴンザレス氏。2001年のヤンキースとのワールドシリーズ第7戦で守護神マリアノ・リベラからサヨナラ打を放った英雄は現在デリック・ホール球団社長付き補佐を務めている。

 先日、本拠地チェイス・フィールドで行われたロッキーズとのワイルドカードゲームでは、スタンドのスクリーンに大写しにされた際に拍手喝采が巻き起こったレジェンド。同氏はホール社長とともに15年8月に来日した際に、日本ハムの試合を視察し、大谷について最大級の評価を与えていた。その考えは今も変わらないようだ。ゴンザレス氏は言う。

「大谷はエキサイティングなプレイヤーだ。彼を見ていて刺激的な部分は、そのヒットを打ちたいというところ。そして、彼は実際に打ってしまう。そして、素晴らしいピッチャーでもある。彼は二刀流を容認する正しいクラブを探すことになるだろう。ユニークなアスリートであり、日本で成功した野球選手だ。日本のスーパースターでもある。

 そして、アメリカ人も彼のような選手を切望している。巨大なインパクトをもたらしてくれるだろう。彼が実際にどんなことをしてくれるのか。ベーブ・ルース以降、メジャーには彼のような存在はなかった。だからこそ、メジャーは大谷を待ち受けているんだ」

 そう話すゴンザレス氏は米球界が待望する黒船のような存在だと評価する。そして、将来の殿堂入りが確約されている日本の英雄のようなインパクトを残すと予想した。

 

「我々はそんな怪物を長い間、目撃していなかった。彼がメジャーに来て、二刀流として成功できれば、メジャーリーグには嵐が巻き起こるだろう。イチローがマリナーズで起こしたようにだ。彼はルーキーイヤーで爆発して、200安打を10年間続けた。あっという間にスーパースターになったんだ」

 今季マーリンズでプレーしたイチロー外野手は2001年にオリックスからマリナーズに移籍後、メジャーに旋風を巻き起こした。新人王、MVP、首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞など数々のタイトルを手にし、一気にスターダムにのし上がった。大谷が背番号51の栄光を再現するのでは、とゴンザレス氏は期待を寄せる。

「彼は偉大なピッチャーだ。それと同時に、打者としてもパワーバッターだ。メジャーで比較する存在を探すのが難しいね。彼には独特のスタイルがある。選手は見ていてすごく楽しいよ。ベースボールは変化していくものだ。彼のような選手がメジャーにくる。興奮やエナジーを生み出す。すごくユニークな存在だ。

 スターパワーという点ではイチローと比較したくなる。私もイチローが日本から来た時のことを覚えている。新人王、MVPなど総なめにした。彼のスタイル、野球へのアプローチ、すごくいいやつだしね。チームメートからも愛されている。街も彼を愛している。ファンはニューウェーブを渇望しているんだ。アメリカ国外からやってきて嵐を巻き起こす。大谷はそういう存在になってくれると思うよ」

 大谷はもはやチームにとって単なる新戦力という枠を超越しているようだ。メジャー人気を沸騰させる起爆剤として、早くも期待値は最大限に高まっているようだ。

###