2017年5月13日

 

大谷詣、米国で話題に!

 

全国的に大雨模様、ここ沖縄も朝から豪雨だ。

 

11日にファイターズ2軍施設の鎌ケ谷球場へ大谷翔平の視察に現れた、レンジャーズのジョン・ダニエルズGMが、帰国後、球団オフィシャルサイトにて、大谷詣でを行ってきたと発言。

 

メジャーの他球団を刺激しかねない特集記事での発言で、米国では早速話題になっているようだ。

 

このままシーズンが進むにつれて、米国をも巻き込んだ、大谷のメジャー挑戦に関する話題やドラマが勃発しそうで、面白くなってきた。

 

大谷が故障からリカバリし、戦線復帰すれば、さらに熱い報道合戦が繰り広げられるんじゃなかろうか。

 

ノンフィクション・ドラマは、これから盛り上がる!?

 

清宮幸太郎

 

いつものように大谷や球界トピックスにまつわる情報を閲覧していると、今オフのドラフトの目玉、早実の清宮幸太郎の進路について、複数のメディアが異なる提言を展開されている記事を3本発見した。

 

早実・清宮が入ったら危ないプロ球団とは? ※1

 

◆ 「清宮は高卒でプロ、ヤクルトかパが最適」と広澤克実氏 ※2

 

広岡達朗氏が清宮幸太郎に苦言「あの体つきではダメだ」 ※3

 

1本目と2本目の記事は、プロ入団後の育成環境が重要との見方。結論としては、元ヤクルト・スカウト部長の片山氏は大学行きを進言し、元ヤクルトや巨人で活躍した広澤克実氏は、早くからプロの球に慣れたほうがいいから、プロ行きを進言。

 

3本目の極めつけは、辛口レジェントで定評の広岡達郎氏が、徹底的に肉体改造の必要性を説き、プロ選手としてのスマート体型必須化を強調していた。

 

いずれの主張も、成長過程が必要なことを説きつつ、その環境にマッチするのが、プロか大学かで意見が分かれている。

 

スーパースターの道を歩むなら、松井秀喜氏や清原和博氏のような早くからプロの環境・レベルに合わせていったほうが、稀有な才能を磨き易いのだろう。

 

ただ、問題は個々の特性を見極め、将来的な大成を見越して、我慢強く使い続けられるかが、球団よりも育成者・指導者の存在有無がポイントのように思う。

 

松井秀喜には長嶋茂雄氏がいて、イチローには仰木彬氏がいて、大谷翔平には栗山英樹監督がいた。

 

育成者としては、前3名の指導者ほど目立っていない存在もしれないが、清原和博氏を育てたのは、周囲のコーチや評論家から2軍スタートを進言されたにもかかわらず、本人のスター性から実践優先で1軍で使い続けた采配をふるった森祇晶氏である。

 

「育成」は、育成される本人の志向や努力といった素質が重要なのは、言うまでも無い。

 

どんな素質をもっていようと、個性豊かな素質を見抜く経験や絶え間ない向上心と、実行に覚悟をもってチャレンジする意志をもった育成者こそが、スター選手を育てあげるのではないかと思っている。

 

近年仕事で関わる尊敬する経営者が、そんな感じでマネジメントしている様をみていて、監督育成業と照らし合わせてしまい、強くそう思ったのである。

 

正直、自分自身は好感を持ちにくい(スター性を感じにくい!?)清宮選手であるが、今後の成長とその成長にかかわる指導者の動向について、今後も見守りたいと思う。

 

こちらも、どんなノンフィクション・ドラマが待っているのか。

 

記事※1

早実・清宮が入ったら危ないプロ球団とは?

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 最後の夏を迎える早実の清宮幸太郎内野手の進路に早くも注目が集まりつつある。日本のプロ野球なのか、進学なのか、それともメジャーなのか。その決断を下すのはまだ先になるが、元ヤクルトのスカウト責任者で、池山隆寛や広沢克己といったホームランバッターのドラフト経験もある片岡宏雄氏は、「入る球団を間違えないならプロ。それ以外なら進学」という意見を持つ。

 

「入ると危険なチームは、勝つことを義務づけられているゆえ育成というものが両立しにくいチームだ。例えば、岡本和真も育てきれず、大田泰示を放出してしまった巨人や、同じく金本監督がだいぶチームを変えて新人王の高山俊は出したが、目先の勝利のために我慢して使い続けることのできない阪神、練習量では球界一の広島などに進んでも苦労はすると思う」

 

 逆に片岡氏が推薦するチームは、「育成に余裕があり、カリキュラムをしっかりと持っていて、育成の実績があるところ。そして、誰が教えるかという監督、コーチという指導者も重要だろう」という。


「そうなるとソフトバンク、大谷翔平や中田翔を育てた日ハム、チームがまだ若い楽天、出場チャンスのあるヤクルトあたりが理想かもしれない。ただ、どのチームに行っても間違いない、という段階に一皮むけるまでは、大学に進んだ方がいいとも思う」

 

 清宮の通算本塁打更新は、続いている。先月の初のナイター開催となった春季東京都大会決勝では、早実が延長12回に18対17で日大三にサヨナラ勝利。清宮も2本のアーチでさすがの存在感を示した。9回表に7点を取られて敗色濃厚となっていた後のない9回には、17-17にする値千金の同点3ランを放っている。センバツではノーアーチに終わっていた。わずか1か月後に大爆発したわけだが、片岡氏には、成長点と不安点の両面が窺えたという。

 

「集中力が素晴らしかった。高校野球では異例とも言える神宮のナイター開催で、お客さんも2万人もつめかけて、選手によっては普段以上の火事場の馬鹿力的なものが生まれる環境が整っていたが、清宮はそういう雰囲気で集中力が増したのではないか。センバツではフォロースルーが小さくなっていたことが気になっていたが、しっかりと修正されていた。アッパー気味のスイングも、彼のボールを遠くへ飛ばす持ち味であり課題でもあるが、高めのボールをまるでボールを潰すかのような感覚で、しっかりとつかまえていた。右中間へ打った同点3ランは、悪いときはポップフライに終わるようなボールだったが、左手でうまく押し込んだ。金属バットの利点とも言えないことはないが、打った場面もプロ向きの勝負強さを見せつけた」

 

 だが、その一方で片岡氏は、1本目のホームランの後に、まるでプロの本塁打打者のように余韻を楽しみ、バットを放り投げて、すぐに走り出さなかった姿勢に不安を覚えたという。

 

「野球を舐めた態度だ。ああいう小さな仕草に性格が見える。センバツでも、先頭打者であるのに、チームのことを考えずに、早打ちを仕掛けて凡退していた。ある意味、プロ向きとも言えるが、自分のことしか考えられない選手は、プロでの入るチームを間違うと潰れるし、才能をうまく伸ばすことができないだろう。おそらくこれまでチームでは放任状態で来たのだと思う」

 

 “怪物清宮”は最後の夏にどれだけ成長するか。そして、どういう決断を下すのだろうか。

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記事※2 

「清宮は高卒でプロ、ヤクルトかパが最適」と広澤克実氏

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 早くも今秋のドラ1指名に踏み切る球団の名前まで報じられた早稲田実業の怪物・清宮幸太郎(17)。この怪物がさらに大成するために、何が必要なのか。清宮は夏までに高校通算100本塁打超えは確実ともいわれる一方、「あくまで練習試合も含めた数字。話題先行で課題は多い」(ベテランのアマチュア記者)との指摘があるのも確かだ。

●守備/一塁手として育てればいい!

 過去に右肩を故障した影響で一塁しか守れないことを“欠点”と指摘する声もある。
「ファーストは巨人の阿部、広島の新井貴浩(40)のように“守れなくなった強打者”の指定席だし、外国人選手もいる。一塁限定では、プロだと出場機会が得づらくなる」(スポーツ紙記者)
 ただ、ヤクルト時代に古田敦也らを発掘した名スカウト・片岡宏雄氏は「チーム編成を清宮に合わせればいい」と提言する。
「清原和博も高卒プロ入り直後からずっと一塁で活躍した。要は球団が編成の時点で“清宮は一塁手として大成させる”と腹を決めればいい。そうすれば、外国人も獲る必要がなくなる。
 守備はきちんとしたコーチの指導である程度、上手くなるものです。その点、彼の打球を飛ばす力は天性のもの。手首が強いのに柔らかく、懐が深い。こちらは教えたからといってできるものではありません」
 片岡氏は「12球団のうち半分くらいが1位指名でおかしくない素材」と語った。

 

●進路/高卒でプロへ行け! プルヒッターのままでいい!

 父・克幸氏は元早大ラグビー部監督。「早大進学」も選択肢となる。明大からヤクルト入りし、プロ19年間で306本塁打を放った広澤克実氏は「間違いなく、すぐにプロに行った方がいい」と断言する。
「早くから野球漬けの生活をし、プロの凄いピッチャーと対戦して経験を積むほうが絶対にプラスです。プロとしてのキャリアが長ければ、彼なら記録だって狙えるはず。引っ張る打ち方しかできないという批判もありますが、逆に、引っ張れない打者はプロでは通用しませんよ。僕なら流し打ちは教えない。プルヒッターとして育てます」
 かつてヤクルト、巨人、阪神で4番を打った広澤氏に清宮を育てられる球団を聞くと、「巨人は練習時間も短いから伸び悩む可能性がある。阪神は甲子園の浜風が強くて左バッターに不利だし、すぐに結果を出さないとファンが待ってくれない。ヤクルトか、パ・リーグがいいでしょう」と語る。
 プロとしても、神宮で大アーチを描く日は遠くないのかもしれない。

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記事※3

広岡達朗氏が清宮幸太郎に苦言「あの体つきではダメだ」

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 早くも今秋のドラ1指名に踏み切る球団の名前まで報じられた早稲田実業の怪物・清宮幸太郎(17)。あまりの注目度に春季東京大会決勝は異例の神宮球場ナイター開催となり、清宮は試合の終盤に2打席連続ホームランを放って話題をさらった。この怪物がさらに大成するために、何が必要なのか。
 最大の魅力はなんといっても高校通算90本塁打を超えている長打力だ。
「ライナー性の当たりだけでなく、高い放物線を描いてスタンドまで運べる。ああいう打球が打てるのは田淵幸一以来じゃないか」(スポーツ紙デスク)
 夏までに高校通算100本超えは確実ともいわれる一方、「あくまで練習試合も含めた数字。話題先行で課題は多い」(ベテランのアマチュア記者)との指摘があるのも確かだ。たとえば左投手の変化球への対応である。
 昨年の秋季東京大会決勝では、日大三高のエース左腕・櫻井周斗(17)のスライダーに全くタイミングが合わず、屈辱の5打席連続三振を喫した。そうした課題をどうすれば克服できるのか。

 

●打撃/「右肩を残す」を意識させる!

 切れ味鋭いスライダーとシュートで、巨人時代の松井秀喜ら左の強打者をきりきり舞いさせてきた元阪神の中継ぎ左腕・遠山奨志氏は、「右肩を残す意識」が必要だと指摘する。
「投げていて“この左打者はサウスポーを苦にしていないな〟という印象を受けるバッターに共通するのは右肩を開かずに残す意識があること。ボールを手元に引きつけられるから、ピッチャーは攻め方が難しくなる。清宮君は、テークバックを小さくし、巨人の阿部慎之助(38)に近いフォームを心がけるなどの工夫も見えるが、まだ本能のまま打っている。プロに進んできちんとしたコーチ、指導者のもとで右肩を残す意識が高められれば、手首が柔らかいので左投手の変化球もバットで拾えるようになるはずです」

●フィジカル/下半身の肉体改造が必要だ!

 身長184センチ、体重103キロの“巨体”について監督としてヤクルトと西武を日本一に導いた広岡達朗氏は「あの体つきではダメだ」と、肉体改造の必要性を強調する。
「走れない選手はプロでは使えませんよ。もっと下半身を鍛えるトレーニングを積んで、全力疾走できるようにしないといけない。自分が監督だったら、使えない選手は獲らない。プロになるのはもう少し後でいいんじゃないか。何よりスター選手はスタイルが良くて、プレーがスマートでないといけない。長嶋(茂雄)も王(貞治)もそうでしたから」

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