【6/13 Game070 vsCHW ◯】14号3試合連発!「足の状態はまあ悪くないです」
2026年6月14日-------------------------------------------------------------■ 今日の大谷翔平-------------------------------------------------------------【試合概要/公式戦】米国時間:2026年6月13日日本時間:2026年6月14日(日曜日)5時10分開始ロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・ホワイトソックス@レート・フィールド【スタメン】1番DH【出場成績/打者】3打数 1安打 1打点 2得点 3四球 1本塁打(14号)AVG .305OPS .979◆第1打席:(結果)ホームラン(状況)1回無死走者なし(投手)ショーン・バーク右※1ボールから内角高め94・2マイル(約151・6キロ)の直球を捉え、出場3試合連続となる今季14号の先頭打者本塁打を放った。打球速度109・6マイル(約176・4キロ)、飛距離409フィート(約124・7メートル)。先頭打者弾は今季5本目、通算29本目だった。 SHOHEI OHTANI LEADOFF HOME RUN! pic.twitter.com/2DPm0BzPsF— MLB (@MLB) June 13, 2026 Shohei Ohtani's bat flips are always 🔥🔥 https://t.co/xnfdg1KvXG pic.twitter.com/Hd9yxM2057— MLB (@MLB) June 13, 2026◆第2打席:(結果)四球(状況)2回2死1塁(投手)ショーン・バーク右※カウント3-1から外角に外れるナックルカーブを冷静に見極めて四球を選んだ。◆第3打席:(結果)四球(状況)4回無死走者なし(投手)ショーン・バーク右※カウント3-1から低めのナックルカーブを見極めて2打席連続となる四球を選んだ。◆第4打席:(結果)四球(状況)6回無死走者なし(投手)ジョー・ロック左※2番手左腕のロックと対戦。フルカウントから低めに外れるスライダーを見極めて四球を選んだ。◆第5打席:(結果)センターフライ(状況)7回1死1塁(投手)ジョー・ロック左※1ボールから真ん中の直球を打ちにいくも、中飛に倒れた。◆第6打席:(結果)セカンドゴロ併殺(状況)9回1死1塁(投手)タイラー・デイビス右※カウント1-0から96・6マイル(155・5キロ)真ん中直球を打って二ゴロ併殺打【コメント】◯ 試合後メディア取材(ショート)「(足の)状態はまあ悪くないです。昨日1日休んで、朝も感じは良かったので今日出ることにしましたし。まあ結果としても良かったので、また明日から継続して、不安なく行けるんじゃないかなとは思います」「(故障の原因は何なのか)うーん、何がこれでって突発的に1回でやったわけではないので。このプレーっていう特定ができないんですけど。おそらく、前回登板の投げ方的にそこまで良くなかったので、っていう感じじゃないかなと思います」「(故障明けでいきなりの一発を放った)まあ100(パーセントの状態)ではなかったですけど。まあ振ってみて、良くはなってきてる。十分に回復しながら、調整できるんじゃないかなと思ってます」【NEWS】◯本塁打球をキャッチしたのは地元シカゴのグレンウッドに住むリチャード・ハートさん(64)。「最高ですよ。すべて順調ですし、球場に来るには最高の日ですね」と喜んだ。「実は何人かの手に当たって、その後通路のほうに落ちてきたので、そこで拾った」と幸運に恵まれた。地元のホワイトソックスのファンだが、大谷については「素晴らしい選手。ホームランも打てるし、何でもできる。偉大な選手だ」と絶賛した。 On this day 7 years ago Shohei Ohtani became the first Japanese-born player to EVER hit for the cycle 😮 (MLB x @NewYorkLife) pic.twitter.com/Chm9EOa5Ki— MLB (@MLB) June 13, 2026-------------------------------------------------------------■ 試合データ-------------------------------------------------------------【戦評】 ドジャースは昨夜に続いてホワイトソックスと対戦。ドジャース打線は初回、「1番・DH」で左膝の炎症からのスタメン復帰を果たした大谷翔平が14号先頭打者アーチを放つと、2死後に5番マックス・マンシーが15号2ランで続いて3点を先制。それ以降も着実に追加点を加え、リードを築いた。先発の山本由伸はホワイトソックス打線に8回2死まで走者を許さなかったが、八回の味方のエラーで完全試合を逃し、九回の先頭トリスタン・ピータースに3号ソロを許し、惜しくもノーヒットノーランを逃した。しかし山本は九回1死まで投げて1失点の好投で7勝目を挙げた。 大谷は左膝の炎症を訴えて11日の試合で途中交代したが、検査の結果異常がないことが確認されこの日からスタメン復帰。初回、最初の打席でホワイトソックスの先発ショーン・バークの2球目の直球を振り抜くと、打球はライトスタンドへ一直線。万全ぶりを印象付ける14号先頭打者アーチを放った。 ドジャースは大谷の一発の後、2死一塁からマンシーがバークの高めの直球を捉えて15号2ランで追加点。さらに三回には1死一、二塁から6番カイル・タッカーが詰まりながらもライト前に落とすタイムリーを放つと、六回はタッカーの押し出し四球で5点目。八回にもマンシーが16号2ランを放ち、着実にリードを広げた。 山本は6日(日本時間7日)のエンゼルス戦での前回登板で一回2死から22人連続アウト。どこまで記録を伸ばすかに注目が集まる中、山本は序盤から安定感抜群の投球を見せた。初回、先頭の1番サム・アントナッチから外角低めのフォーシームで三振を奪うと、二回にも5番ブレイデン・モンゴメリー、6番チェイス・マイドロスから連続三振で、2イニングパーフェクトと最高の立ち上がりを見せた。 三回以降も山本はアウトの山を重ねた。テンポの良い投球に、バックも好守で応えた。六回、8番ピータースのファーストへの強烈なゴロを一塁手フレディ・フリーマンが好捕。続く9番エドガー・ケーロの打球はレフトファウルゾーンに飛ぶと、これを途中出場の左翼手アレックス・コールがフェンスに激突しながらがっちりと捕球した。 山本は走者を許さず試合を進め、メジャーでは3年ぶり、球団では史上2人目の完全試合達成への期待が徐々に高まった。八回も2死となって、この日24人目の打者マイドロスの打球はショートへのゴロとなった。しかし記録がかかっているプレッシャーもあってかこれを遊撃手ムーキー・ベッツがまさかのエラー。思いがけない形で完全試合の記録は途切れた。 しかし山本は後続を断ち、九回もマウンドへ。先頭のピータースへの2球目、内角を狙った直球が甘く入った。真ん中への球をピータースが捉えると、打球は無情にもライトスタンドへ。惜しくもノーヒットノーランを逃した。 山本は1死を奪ったところで交代を告げられ、敵地の球場全体からのスタンディングオベーションを受けながら降板。後を受けた2番手アレックス・ベシアが後続を抑え、試合を締めた。 大谷は「1番・DH」でスタメン復帰。第1打席での一発の後は二回の第2打席から六回の第4打席まで3打席続けて四球で出塁。七回の第5打席はバットの先での打球となりセンターフライに倒れた後、九回の第6打席は併殺打に倒れた。今季の打撃成績は打率.305、OPS.979となっている。※「MLB.JP」 🎉 #山本由伸 今季7勝目をマーク! 8回2死まで完全試合ペースの圧巻ピッチ👏 8回1/3 109球 1失点 7奪三振 無四球 前回登板から起算して、15イニング分となる45者連続アウトを記録しました🔥 👉9回に被弾し、山本は2年連続2回目の "ノーノー未遂"… pic.twitter.com/V4cF9FC1xB— MLB Japan (@MLBJapan) June 13, 2026【コメント】デーブ・ロバーツ監督:(試合後)なし※明日、臨時休暇のための移動か?ムーキー・ベッツ内野手:ーー完全試合を逃す、ミスについて「言い訳はしないけどサポートが不十分だったのは確かだ。あの状況下では明らかに最悪だった。何が起きているかは分かっていたし、余計なプレッシャーはなかった。言い訳はしない。やるべきことは全部やったんだ。ただ、最後の打球はもっと高いところでキャッチできればよかった。ヨシが素晴らしい仕事をしたのは世界中が知っている。それを再認識できて最高だ。明らかに彼は世界最高の選手。それを証明したね」ダルトン・ラッシング捕手:ーー今日の山本の投球「全てが良かった。ああいう投球をしてくれると、捕手としては楽になる。彼は初球にストライクをたくさん取っていたし、打者の立場からすると、ああいう投手を相手にカウントを悪くするのは本当に厳しい。6種類もの球種があるからね。もう、それ以上言うことはないよ」ーー昨年もボルティモア(敵地・オリオールズ戦)で9回にノーヒッターを逃している「野球って残酷だよね。2年連続でああいう形になるのは悔しいし、フラストレーションがたまる。時には自分が少し申し訳なく感じることもある。でも、あれだけ何度もこういう投球ができること自体が、彼がどんな投手なのかを示していると思う。8回までノーヒッターを続けるなんて本当に特別な才能だよ」ーーパーフェクトゲームを意識し始めたのは「6回か7回くらいかな。でも正直、昨年ボルティモアで経験したことで、どれだけ簡単にそれが失われるかは学んでいた。でも、由伸にはこれからもああいうチャンスがたくさんあると思うし、それを楽しみにしている」ーー前回登板で取り組んでいたことが今日の投球にもつながった「彼はいつも新しい武器を加えようとしているんだ。正直なところ、打者をできるだけ惑わせたいと思っているんだと思う。でも、そういう考え方ができる投手は多くない。そして彼には、ボールを投げたい場所に投げられる能力がある。それが彼の大きな強みだよ。今日はそれを本当にうまくやっていたし、終盤にはそれがよく表れていた」ーー被弾した球は狙い通りの高めの球「そうだね。彼は一晩中97マイル(約156・1キロ)前後を出していたから、高めの速球はたいてい良い球になる」ーーノーヒッターが途切れた時の山本の反応は「彼はノーヒッターがなくなったから怒っているようななタイプじゃない。自分がやるべき仕事をしたことを理解しているし、今日もチームに勝つための十分以上のチャンスを与えてくれたと思っている。それが彼にとって毎回やるべきことなんだ。だからこそ今の彼があるし、みんなが彼を尊敬しているんだよ」ーー8回終了後にエラーしたベッツを励ます場面があった「打球は難しいバウンドだった。僕の位置から見ても、あれは簡単なプレーじゃなかった。結局あのプレーでノーヒッターがなくなったわけでもなかったし、誰もムーキー(ベッツ)を責めたりはしていない。もちろんムーキー自身は競争心の強い選手だし、優れたアスリートだから、自分にかなり厳しくしていた。でも、それでいいんだ。『まあいいや』って流してしまう選手にはなってほしくないからね。彼は誰よりも自分に責任を求めるタイプだし、それは他の選手にも見習ってほしい部分だ。彼はすぐに気持ちを切り替えていたし、大丈夫だったよ」ーー投手交代の時は敵地のファンからも拍手があった「正直に言うと、その時もまだかなり悔しかった。今でも少し悔しいくらいだよ。あれだけノーヒッターに近づいていて、メジャーで初めてのノーヒッターを達成するチャンスだったからね。そういうことはしばらく心に残るものだし、特に由伸みたいな選手ならなおさらだ。彼は本当に素晴らしいチームメートだし、僕の親しい友人の一人でもある。どんなことでも話せる相手なんだ。だから、ああいう良いことが彼に起きてほしいと思うんだよ」山本由伸投手:ーー今日の調子と、最後ノーヒットが続いていた中での心境は「調子自体は特にめちゃくちゃ良かったわけではないですけど、初回3人で切れましたし。丁寧にいいコースに投げられていたので、失投に気をつけて投げていったのと、ノーヒットで続いてたので、徐々に緊張感が来ましたけど、とにかく集中して投げていこうっていうのを自分の中で思っていました。」ーーベッツの失策について「確かに打ち取った打球ではありましたけど、すごいは跳ねたっていうかイレギュラーもましたし。そこに関して思うことは全く何もないです。」ーー降板した際にベンチで大谷と話していたが、何を話していたのか「特に変なことではないけど、まだ今日は言えないです。」ーー昨年に続いて2度もノーヒットノーランに近づいたことはどのような意味を持つか「ピッチングの内容はノーヒットとかは逃しましたけど、すごくいいピッチングにはなりました。そこの良かったなっていう気持ちもありますし、やっぱりまた9回で打たれたっていう悔しさもすごくあります。」ーー前回の投球から45人連続アウト。その要因は「いい打球も打たれながら守備に助けられながらっていうのもありますけど。前回の試合の中でもすごくいい感覚も点差がある中で投げた分色々試せたのも、今日出せたこともありましたし。運が良かったなと思います。」ーー本塁打を打たれた瞬間の気持ち「まあ悔しかったですね。はい。」ーー投げた瞬間打たれちゃうかなと思ったか「いや、ちょっとインコース高めを狙ったのが少し甘く入りましたけど。実力不足みたいな感じですね。」ーー45人連続アウトを記録したことについて「すごく調子のいい証しだと思いますし、一人一人バッターに対して集中して投げていけているなっていうのは感じています。」ーーノーノーのチャンスをモノにしたい気持ちは「もちろん、はい。」ーーよく「一人一人の打者に集中する」と言っているが、自分の気持ちをどうやって保っているのか「毎試合僕の仕事は週に約1回の登板なので、その1試合にかけてこのレギュラーシーズンの1試合もそうですし、ポストシーズンの1試合も同じ気持ちで気持ちをつくってマウンドに上がるようにしているので。それがいい方向にいっているのかなとは思います。」ーーある意味「無」になるみたいな「いや、集中するっていう話で。」ーー邪念をなくすみたいな「そうですね、目の前の試合に集中できている時はやっぱいいなと思います。」ーー6回に整備を要求していたが「軸足の方が僕でいうつま先、前に左ピッチャーが投げてたんですけど、ま、つま先のとこが結構大きく穴あいたので。で、踏み込み足も半分ちょっと合っていなかったので、いつもだったら2、3センチずらして投げるんですけど、ちょうどそれもできない状況だったので。軸足はすごい大事にしているので、直してもらいました。」ーー良い流れが途切れる心配とかは「あの状況では投げられなかったので、軸足は大事に。」 😆 #山本由伸 と #村上宗隆 のやり取り 6回表の投球前、マウンドの整備が行われる中 村上が先輩・山本を何らかのヤジで煽る? 山本が手招きし「打席に立て」 村上「やってやるよ🔥」 といった応酬を繰り広げていました😂#日本人選手情報 pic.twitter.com/2UZ4tnl25e— MLB Japan (@MLBJapan) June 14, 2026-------------------------------------------------------------■ 注目記事&コラム-------------------------------------------------------------◆大谷翔平のさり気ない気遣い 譲った“先頭”…山本由伸にそっと→後ろからポンポン(Full-Count)### ドジャースは13日(日本時間14日)、敵地でのホワイトソックス戦に7-1で快勝した。先発した山本由伸投手が8回途中まで完全試合の快投を見せ、9回先頭に被弾するまでノーヒットノーランを継続した。試合後、大谷翔平投手の山本に対しての“さり気ない気遣い”が見られた。 いきなり大谷が魅せた。11日(同12日)の敵地パイレーツ戦では第2打席で13号を放っていたが、7回に「左膝の炎症」で代打を送られ交代。検査で骨などに異常はなかったものの、12日(同13日)のカード初戦は欠場しており、この日が復帰戦だった。そしてファーストスイング。内角高めの直球を振り抜き、飛距離409フィート(約124.7メートル)の14号先頭打者アーチを叩き込んだ。 援護をもらった山本はまさに圧倒的なピッチングだった。前回登板では22者連続アウトで降板し、2回2死を奪った段階で試合をまたいでの完全試合を成し遂げた。そしてホワイトソックス打線に凡打の山を築き、8回2死まで継続。しかし、ベッツのファンブルで初めて走者を背負った。 後続を抑えて9回のマウンドに上がったが、先頭のピーターズに痛恨の一発。気を取り直して1死を取ったところで降板した。8回1/3で1安打1失点、無四球7奪三振で7勝目を手にした。 ドジャースが最後のアウトを奪うと、ベンチでは大谷と山本がハイタッチ。その後はナインを迎えて整列した。最初は大谷が先頭にいたが、突如立ち止まるとくるっと後ろを振り向き、山本の肩をもって先頭を譲った。その後、後ろからポンポンと叩くと、少しスペースをあけた。“主役”が注目されやすいように気遣いしたかのようだった。###◆ド軍投手コーチ「彼が特別な存在だということは皆知っている」 偉業寸前の由伸を大絶賛「素晴らしい夜」(スポニチ)### ドジャースの山本由伸投手(27)が13日(日本時間14日)のホワイトソックス戦に先発し、8回1/3、109球を投げ1安打1失点の快投で7勝目を挙げた。8回2死まで完全投球をみせたが、味方の失策で史上25人目、日本投手では初の完全試合達成はならず。9回先頭打者にソロ本塁打を打たれ、ノーヒットノーランも逃したが、敵地で歴史的な快投にマーク・プライアー投手コーチ(45)も大絶賛だった。 山本は初回から完璧な内容だった。今季、イニング別失点で最多の8失点している初回を3者凡退で立ち上がると、2回には2三振を奪うなどつけ入る隙を与えない。最速は98.3マイル(約158.1キロ)をマークした。8回2死、マイドロスの打ち取った当たりの遊撃前のゴロを名手のベッツが弾くまさかの失策。完全試合はならず、9回無死からこの日初安打となる本塁打を被弾。大記録こそならなかったが、チームの勝つ確率を最大限に高めて役割を終えた。 投手コーチは「彼が特別な存在だということは皆知っていますが、強力なチームを相手に、ほとんどの打者と初対面でありながら、あのような投球で抑え込んだのは非常に印象的でした」と振り返る。完全試合、ノーヒットノーランの偉業に寸前まで迫ったことについては「彼がマウンドに上がる時は、常に何か特別なことをやってのけるという期待感があります。6回、7回とテンポ良く抑えていたので、球数的にも最後まで行ける圏内にいると感じていました」と達成を確信していた。 結果的には偉業達成はならなかったが「スプリットは効果的でしたし、ゾーン低めへの速球、左打者の内角高めへの球も決まっていました。今日はカッターを多めに使い、それが相手のバランスを崩すのに役立ったようです。時折混ぜるカーブも相手を迷わせていましたね。1イニング目を投げ終えたあたりから、今日は行けるという確信がありました。彼にとってまた一つ、素晴らしい夜になりました」と手放しで褒め称えた。 安定感に加え、向上心が絶対的な力の源と分析する。「バックドアの2シームやカッターを自在に操れる能力は、私がこれまで見てきた中でもトップクラスです。ストライクからボール、ボールからストライクへと変化させる技術が非常に高い。ホワイトソックスも昨日の試合を踏まえて対策を立てていたはずですが、彼はそれに対応して攻め方を変えていました。単に球種が多いだけでなく、それを4つのコーナーに投げ分け、高い精度で実行できるのが彼の凄さです」とメジャー3年目でさらなる進化を続ける右腕に目を細めていた。###◆山本由伸は“完全試合未遂”、大谷翔平は“復帰即先頭弾”(ゴジキ/ヤフーエキスパート)###日本時間6月14日、ドジャースは敵地レート・フィールドでホワイトソックスに7-1で快勝した。山本由伸は8回1/3、109球、1安打1失点、無四球7奪三振で今季7勝目。大谷翔平は左膝炎症で前日欠場していたが、「1番・DH」でスタメン復帰し、初回に14号先頭打者本塁打。打撃成績は3打数1安打1打点、2得点、3四球だった。試合全体で見れば、主役は山本の“ほぼ完全試合”。ただ、大谷も復帰初打席で一発を放ち、試合の空気を一瞬でドジャース側へ引き寄せた。山本は“記録を逃した”のではなく“支配を証明した”山本の登板は、惜しかったというより凄かった。8回2死まで完全投球。23人連続で打ち取り、完全試合目前まで進んだ。完全試合は8回2死、チェイス・メイドロスの遊ゴロをムーキー・ベッツが処理し切れなかった失策で途切れたが、山本自身はその回も無安打で終えた。9回先頭のトリスタン・ピーターズにソロ本塁打を浴び、ノーヒットノーランも消えたが、8回1/3を1安打1失点、無四球で投げ切った内容は、今季屈指どころかメジャーキャリアでも上位級の登板だった。山本の価値は、単に「完全試合に近づいた」ことではない。ホワイトソックス打線に強い打球をほとんど許さず、7回まで外野フライを2本しか記録させなかった。True Blue LAは、前回登板から続く連続打者アウトが45人に達したこと、今回はフォーシーム平均球速がシーズン平均より1.2マイル高く、その出力を生かしていたことを指摘している。つまり、山本はこの日、スプリット頼みではなく、速球の質そのもので試合を支配した。9回の被弾は失投。ただし、評価を下げるほどではない9回先頭のピーターズに浴びたソロは、悔やまれる一球だった。スポーツナビのテキスト速報でも、9回裏先頭のピーターズが2球目を本塁打にしたことが記録されている。True Blue LAは、この被弾が100球を超えた後の、球威とコースが甘くなったフォーシームだったと分析している。ここは山本の課題として残る。大記録を取り切るには、100球超でも最後の一球の精度を落とさない必要がある。ただし、これはかなり高いレベルの課題だ。普通の先発なら8回1失点で十分すぎる。山本はそこからさらに、9回も任され、大記録を取りにいく段階にいる。今回の被弾は「崩れた」というより、「歴史的登板を完成させる最後の壁」と見るべきだ。山本はサイ・ヤング賞レースに入ってきたこの登板後、山本の今季成績は13登板、7勝4敗、防御率2.52、85回2/3、80奪三振、WHIP0.84。MLB公式の選手ページでもこの数字が掲載されており、Baseball Savantでは防御率がナ・リーグ5位、WHIPが同2位、被打率.188が同2位となっている。防御率だけでなく、走者を出さない能力でもリーグ上位にいることが分かる。5月中旬には被本塁打が目立ち、一時的に評価を落とした時期もあった。しかし直近は、エンゼルス戦で8回1失点、今回ホワイトソックス戦で8回1/3を1失点。しかも今回のように完全試合寸前まで行く投球を見せたことで、山本の評価は「安定した先発」から「大記録を狙えるエース」へ一段上がった。ドジャースのローテーションで、大谷翔平とは別の形でサイ・ヤング賞候補に近づいている。大谷は復帰初打席で14号、状態不安を一振りで払拭大谷は前日、左膝の炎症で欠場していた。だからこそ、この日の初回は大きかった。1番・DHで復帰し、2球目を右翼へ14号先頭打者本塁打。スポーツナビの速報でも、初回無死走者なしから大谷が2球目を打って本塁打を放ったと記録されている。ロイターも、大谷が左膝炎症からスタメン復帰し、初回に先制の14号を放ったと伝えている。この一発の意味は、単なる1点ではない。前日欠場明け、敵地、相手先発ショーン・バークの立ち上がり。そこで大谷がいきなり本塁打を打ったことで、ホワイトソックス側には「大谷は問題ない」という嫌な情報が入った。しかもこの後、マンシーの2ランで初回3点。ドジャースは山本に早い援護を渡すことができた。打撃内容は“一発と四球”の日だった大谷の打撃成績は3打数1安打1打点、2得点、3四球。出塁という意味では非常に優秀だが、安打は初回の本塁打のみだった。打席内容を見ると、初回に右本、2回・4回・6回に四球、8回は中飛、9回は二ゴロ併殺。5回以降に追加点へ直接絡む打球は出なかった。それでも、全体として評価はかなり前向きだ。左膝への不安がある中で、3四球を選び、2得点を記録し、初回に先頭打者本塁打。無理に全打席で振り回すのではなく、打つべき球は一発で仕留め、勝負を避けられれば出塁する。復帰戦としては理想に近い。ただし、完全に問題なしと見るには、今後の走塁、連戦、登板日への影響を確認する必要がある。OPS.979まで上昇、ただ本塁打ペースはまだ上積み余地MLB公式の選手ページでは、この試合後の大谷は246打数、打率.305、14本塁打、41打点、OPS.979。5月上旬の不振から考えれば、ほぼ別人のような戻し方だ。打率3割、出塁率4割超、OPS.970台なら、打者としても完全にリーグ上位の水準に戻ったと言っていい。一方で、本塁打ペースだけを見れば、大谷の2024年・2025年基準ではまだ少し控えめだ。チーム70試合前後で14本塁打なら、年間30本台前半から中盤のペースになる。もちろん投手としてもフル稼働していることを考えれば異常な数字だが、打者・大谷の最大火力を考えると、6月後半にもう一段の量産がほしい。14号はその号砲になる可能性がある。山本と大谷が同じ試合で見せた“ドジャースの贅沢すぎる勝ち筋”この試合の面白さは、山本と大谷がまったく違う形で勝利を作った点にある。大谷は初回先頭弾でスコアを動かし、山本は8回2死まで完全投球で試合を支配した。ドジャースは10安打7得点。マンシーも2本塁打を放ち、打線全体としては勝つには十分な援護を作ったが、得点圏では11打数1安打にとどまった。にもかかわらず快勝できたのは、山本がほぼ試合を相手に渡さなかったからだ。大谷が点火し、山本が試合を封じる。これができるチームは強い。しかもドジャースには、大谷が投手として投げる日もある。6月14日の勝利は、単なる日本人選手の活躍ではなく、ドジャースが持つ異常な層の厚さを示した試合でもあった。現在時点の分析山本由伸は、この試合でメジャーのエースとしての存在感をさらに強めた。完全試合は逃した。ノーヒットノーランも逃した。だが、8回1/3、1安打1失点、無四球7奪三振という内容は、記録未遂で片づけるにはあまりにも強い。今後の課題は、100球を超えた後の最後の精度。そしてこのレベルの投球を、サイ・ヤング賞争いへどうつなげるかだ。大谷翔平は、左膝炎症による欠場明けでいきなり14号先頭打者弾。3四球も含め、復帰戦としては十分すぎる内容だった。課題は、膝の状態を悪化させず、打撃好調と投手稼働を両立すること。そして本塁打ペースをここから上げられるかだ。この日のドジャースは、大谷が試合を始め、山本が試合を終わらせかけた。完全試合と先頭打者弾が同じ試合に並ぶなんて、普通はなかなかない。6月14日は、ドジャースの日本人スター2人がそれぞれの方法で“別格”を見せた一戦だった。###◆失意のWBCから3カ月…打撃タイトル狙える「天才打者」は(週刊ベースボールonline)### 一流と呼ばれる打者は試合中の修正能力が高い。ソフトバンクが6月13日のヤクルト戦(みずほPayPay)で8対1と快勝。試合の流れを変えたのは近藤健介だった。 ヤクルトの先発はリーグトップの7勝をマークしている山野太一。初回に独特の軌道のスライダーで空振り三振を喫すると、1点差を追いかける3回二死一塁で打席が回ってきた。2ボール1ストライクから1打席目で三振に仕留められたスライダーを完璧にとらえ、右翼席中段に飛び込む逆転2ラン。この一打で勢いに乗った強力打線は計3本塁打で8得点とたたみかけて交流戦首位に浮上。今日14日に10度目の交流戦優勝を目指す。大きな試練からのスタート 今年は大きな試練からのスタートだった。侍ジャパンの主力として期待された3月のWBCで計13打数無安打。スタメンを外れた準々決勝・ベネズエラ戦は代打で9回に出場したが見逃し三振に終わり、終戦の時を迎えると頭を抱えた。2019年のプレミア12、21年の東京五輪で優勝を飾り、23年のWBCも大谷翔平(ドジャース)の後を打つ二番打者で26打数9安打、打率.346、出塁率.500とチャンスメーカーで稼働して世界一の原動力になっている。初めて味わう大きさ挫折に、「僕自身も国際大会で初めて負けた。いい景色を見させてもらっていたので、負けるのは悔しい」、「不完全燃焼で終わってしまった」と責任を背負い込んでいた。 精神的なショックは大きいだろう。だが、シーズンに入るときっちり結果を出す。3、4月に26試合出場で打率.292、6本塁打、19打点をマーク。長打率.562はリーグトップだった。週刊ベースボールの取材で以下のように振り返っている。「3、4月度の月間MVPを獲得しました。個人としてシーズンの入りに受賞できたのは、流れとしても良かったのかなと思います。WBCから調子が上がらず、自分自身としても不安でした。ファンの皆さんも不安だったと思うのでスタートとしては良かったですね。日々、いろいろ試しながらで自分自身で『これ』というのはまだ固まっていませんが、試合に出ている以上は結果を出していかないといけません。日々調整しながら新たな気持ちで試合に臨めているのがいいのかもしれません。常に上を目指すのは当たり前ですし、一番はうまくなりたいという思いでやっています。打線を引っ張っていけるように頑張りたいです」コンスタントに安打、長打 打撃フォームが固まっていると言えない状況で、打ち続ける姿に近藤のすご味がある。5月以降もコンスタントに安打、長打を積み重ねている。6月5日のDeNA戦(横浜)ではヒヤリとする場面も。6回に右足首付近に死球を受けると、痛みで右足を地面につくことができず、左足でとび跳ねながらベンチ前にいくと倒れこみ、途中交代した。 故障での戦線離脱が懸念されたが、大事に至らなかった。3試合ぶりに実戦復帰した9日の阪神戦(甲子園)で、5回無死二塁の好機に椎葉剛の直球を右中間のホームランテラスに10号2ランを放つと、翌10日の同戦でもアーチを重ねる。同点の5回一死で大竹耕太郎のチェンジアップを右中間テラス席に勝ち越しの11号アーチを描いた。1点リードで迎えた7回一死二塁の好機で横浜高の後輩である左腕・及川雅貴のスライダーを右翼のポール際へ、2打席連発の12号2ランで勝利に貢献した。 移籍3年目の昨年はリーグ連覇を飾ったが、開幕直後に腰を手術し、シーズン終盤にも左脇腹痛で離脱するなどコンディションに苦しんだ。75試合出場で打率.301、10本塁打、41打点と目標に掲げていた全試合出場が達成できず、今年は期する思いは強い。交流戦で打率.352、4本塁打、12打点と好調をキープし、シーズン12本塁打は、本塁打王に輝いた23年の自己最多26発を超えるペースだ。チームメートの栗原陵矢がリーグトップの19本塁打、52打点をマークしていることも大きな刺激になっている。リーグ3連覇に向け、近藤の活躍は不可欠だ。###-------------------------------------------------------------■ NOTE-------------------------------------------------------------