2026/01/24:米記者プレゼンター「数字以上に感嘆すべきなのは、彼という人間そのものです」
2026年1月25日-------------------------------------------------------------■ 今日の大谷翔平 NEWS-------------------------------------------------------------◯大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、全米野球記者協会(BBWAA)のニューヨーク支部が主催する「夕食会」に出席した。大谷は黒のスーツを着た正装スタイルで登場。会場には真美子夫人も姿もあった。会場ではサイ・ヤング賞右腕、パイレーツのポール・スキーンズ投手と談笑する姿もあった。その後、ファンの子どもにサインを書く神対応。身を屈めて笑顔を見せていた。◯スピーチを全て英語で行った。英語のみで約2分半にわたるスピーチでは、夕食会招待への感謝や代理人のネズ・バレロ氏、ドジャース組織、そしてともに出席した真美子夫人ら家族に感謝の想いを伝えた。「Thank you Tom, I appreciate the introduction and kind words. BBWAA thank you once again for hosting this great event, and always making us feel welcome. Congratulations your 101st Gala. To all the writers who voted for me, thank you. This MVP award is very meaningful, and winning it again means so much to me. A deep appreciation goes out to all of you writers for recognizing the hard work and efforts that were put for achieving this MVP award. To my fellow recipients congratulations to all of you, and your achievements. Especially to the 86' Mets team, I now know the feeling of what it's like to become a world champion, and it's great. So congratulations to your 40th anniversary. Thank you to the Dodgers organization for believing in me, and embracing my vision. To owner Mark Walters who is here tonight, and the rest of the ownership group. The entire front office, especially Andrew Friedman, and Lon Rozen who is also attending. To all my teammates and coaching staff, for helping and encouraging me throughout the year. I felt your support every day. A huge shout out to the entire Dodgers staff behind the scenes, especially Al Garcia who is also here tonight. I appreciate you all. To my support group, starting with my agent Nez Balero, I appreciate all you do, and his wife Liz, here tonight as well. To CAA, especially Matt Hidaka for your support, Julia White, Anya, Colley, and the rest of the circle. Lastly my family in japan. And most importantly to my loving wife Mamiko, and my daughter, and Decoy, for making my life whole. I appreciate you always being there for me. Thank you.」「トム(・ベルデューチ記者)ご紹介と温かいお言葉をいただきありがとうございます。そしてBBWAA。また素晴らしいイベントを開催していただきありがとうございます。僕たちはいつも歓迎されていると感じています。第101回目のGalaの開催おめでとうございます。 僕に投票していただいた記者の皆様へ。このMVPは僕にとって大きな意味を持ちます。そして、また受賞できたということも僕にとって、とても大きなことです。ナ・リーグMVPを受賞するために費やしたハードワークや努力を評価していただいた記者の皆様には深く感謝を申し上げます。 本日受賞されたすべての皆様におめでとうございますと、お伝えします。特に1986年のメッツの皆様。僕も今、ワールドチャンピオンになることがどのような気分か知りましたが、本当に最高ですね。そして、40周年おめでとうございます。 そして今夜、来場している(ドジャース)オーナーのマーク・ウォルター、そしてすべてのオーナー陣へ。そして同じく来場しているアンドリュー・フリードマン(編成本部長)、ロン・レネキー(GM特別補佐)をはじめとするフロント陣の皆さんにも。僕を信じ、自分のビジョンを受け入れてくれたドジャースには感謝を伝えたいです。 年間を通じ僕を助け、励ましてくれたチームメートとコーチ陣の皆へ。毎日の支えを感じていました。そして、今夜ここに来ている(球団警備員の)アル・ガルシアはじめ、ドジャースの裏方スタッフ全員にも、声を大にして感謝していることをお伝えしたいです。皆様に感謝しています。 私のサポートグループ、まずは代理人のネズ・バレロ。あなたのしてくれていること全てに感謝をしています。奥様のリズにも感謝しています。CAA、特にマット・ヒダカ、そしてジュリア、アーニャ、ケリー、全ての関係者の皆さん、ありがとうございます。 最後に、日本の家族、そして何より、私の人生を豊かにしてくれている愛する妻・真美子とデコピン。いつもそばにいてくれて感謝しています。ありがとうございました」◯この日着用していた濃紺のスーツは自身がブランドアンバサダーを務める「BOSS」の「BOSS Made to Measure」シリーズのオーダーメイドの一品だといい、担当者によると、同社が仕立てたものを何点か本人側に送り、その中から大谷が選んだ。今回着ていたスーツの金額は非公開だが、一般でも購入できる同シリーズのラインアップは10万円台となっている。◯大リーグ公式サイトが「26年に歴史的な活躍が期待される11選手」を特集し大谷翔平の今季成績を「両リーグ最多に並ぶ43本塁打」&「136奪三振」と予測した。達成すれば、21年(46発&156奪三振)、23年(44発&167奪三振)に続いて3度目の40発&100奪三振以上になる。6月から投手復帰して55本塁打&62奪三振だった昨季を「新たな50―50クラブを樹立した」と振り返り、「26年は投打二刀流でフルシーズンの活躍が期待できる。どう考えても、彼は唯一無二の存在だ」と紹介した。-------------------------------------------------------------■ 注目記事&コラム-------------------------------------------------------------◆米著名記者が大谷翔平をユーモアたっぷりに紹介「路面の穴ぼこ直ったのもオオタニのおかげ」(スポーツ報知)### 全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催の表彰イベントが、24日(日本時間25日)、ニューヨーク市内で行われ、満票でナ・リーグMVPを受賞したドジャースの大谷翔平投手らが参加した。華やかな濃紺のスーツ姿で登場した大谷は流暢な英語で約3分間のスピーチを行い、大きな拍手と歓声で祝福された。 プレゼンターとして、米スポーツ・イラストレーテッド誌のシニアライターであり、約40年以上にわたってメジャーリーグを取材してきたトム・ヴェルドゥッチ記者が登壇。ユーモアを交えたスピーチで、大谷を迎えた。 スピーチは以下の通り。 「今夜の晩さん会の食事はどうですか? セレブなシェフが午後を費やしました。それは、ショウヘイ・オオタニのおかげです。FDR(NYの主要道路)を使って家に帰る人、路面の穴ぼこは直されています。これもショウヘイ・オオタニのおかげです。 偉大なスポーツライターのロジャー・エンジェル記者は、かつて私に言いました。『私はベーブ・ルースがプレーするのを見たことがある。彼がラクダ毛のコートを着て、マンハッタンを歩いている姿を見た』と。私は、ワオ、それは野球の神話じゃないかと思ったんです。 そして我々の時代には、ショウヘイ・オオタニという伝説になりつつある存在がいます。いくつか数字をご紹介します。大谷のような存在は他にありません。55本塁打を放ち、防御率は2・87。時速100マイルを超える打球が202本ありました。MLB最多です。クレイジーな数字です。時速100マイルの投球が39球あり、先発投手では2番目に多い。これもクレイジーです。3年連続で満票のMVP。そんなことを成し遂げた人は、かつて一人もいません。こうした数字はいくらでも続けられます。プレイステーションでも再現できません。 確かにそれらは感嘆すべき数字です。しかし、それ以上に感嘆すべきなのは、彼という人間そのものです。彼を見ると、リスペクトという言葉が浮かびます。野球への敬意、対戦相手への敬意、審判への敬意、ファンへの敬意、競争への敬意。だからこそ、親御さんは安心して子どもに大谷のジャージーを買い与えられるのです。もちろん、自分のために買ってもいい。実際、彼のような選手は他にいません。 彼はこの世代を代表するレジェンドになりつつあります。誇張ではありません。いつの日か、皆さんは過去を振り返り『私はショウヘイがプレーするのを見た』と人に語ることができるでしょう。こんな選手を再び見られるかどうかは分かりません。だからこそ、今を楽しんでください。私たちが目の当たりにしていることを決して当たり前だと思わないでください。グランドキャニオンを見ることに慣れないのと同じです。それほど特別なのです。 こんなことをすべてやってのける人を紹介できるのは大きな栄誉です。彼ならラクダの毛のコートだって着こなせるでしょう。2025年ナ・リーグMVP、ショウヘイ・オオタニです」###◆大谷翔平の演説中に突如の“歓声” 主役は自分でも…NYを虜にしたリスペクト(Full-Count)###ドジャース・大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、全米野球記者協会(BBWAA)のニューヨーク支部が主催する「夕食会」に出席。全編英語でのスピーチを行った。約2分半に及ぶ演説のなか、会場が特に沸いた瞬間があった。 大谷の参加はMVPを獲得した2024年オフ以来。黒スーツ、黒ネクタイ姿でキッチリ決め、その時を待った。壇上に上がった大谷は「素晴らしいイベントを開催していただきありがとうございます。僕たちはいつも歓迎されていると感じています」とBBWAAに感謝し、「このMVPは僕にとって、とても大きな意味を持ちます」などと、MVP選出への思いを語った。 その後ドジャースや真美子夫人など家族への感謝を述べたが、スピーチから約40秒、大谷は「Especially to the 86 Mets team, I now know the feeling of what it’s like to become a World Champion and it’s great. So congrats on your 40th anniversary.(特に1986年のメッツの皆様、私もようやくワールドチャンピオンになることがどのような気分なのかを知ることができました。本当に最高です。40周年おめでとうございます)」と話し始めた。 すると場内は大歓声が起き、拍手喝采となった。今回の食事会では、昨年の主要アワード受賞者だけでなく、1986年にワールドシリーズを制した地元メッツへの40周年セレモニーも行われ、OBたちが出席していた。先達へのリスペクトをしっかり散りばめる“配慮”に、ライバルのNYであっても盛り上がったのだろう。 ドジャース2年目の昨季、大谷は二刀流として復活。打者として打率.282、55本塁打、102打点、OPS1.014をマーク。投手しても14試合で1勝1敗、防御率2.87をマークし、3年連続4度目のMVPに選ばれた。また、チームとしても2年連続でワールドシリーズを制している。###◆「打者のデフォルトは半速球(変化球)待ち!」「MLB打率ランク"右高左低"の原因は守備シフト!」 いまちょうど知っておくべき野球の新常識(オグマナオト氏/週プレNEWS)###目まぐるしくトレンドが移り変わる野球界。プロ野球&MLBで今どのような変化が起きているのか? 投手、捕手、打者、それぞれの新常識を解説する。* * *【打者は半速球待ち。抑えるには球種を増やすしかない!(投手の新常識)】大谷翔平(ドジャース)も参戦するWBC開幕を3月に控え、野球界がますます盛り上がりそうな2026年。近年はテクノロジーの進化が影響し、さまざまな記録や常識が更新され続けている。今年はいったいどんな新常識が生まれるのか?現役投手を指導するピッチングデザイナーで、『週刊プレイボーイ』本誌おなじみの野球評論家・お股ニキ氏と共に考察したい。「前提として、野球は勝負事で人間がやること。テクノロジーの進化やルールの変更とそれにどうやって適応していくかは、ある意味でいたちごっこ。昔からの基本はありつつも絶対的な正解は存在せず、ネットで知れ渡っている情報は現場で通用しない。その中で、周囲から一歩でも、半歩でも先行できた選手が勝つ世界であることを認識したほうがいいでしょう」お股ニキ氏は象徴的事例として、スイーパーを挙げる。「3年前の前回WBC決勝戦、大谷が優勝を決めたウイニングショットとして一躍注目を集めました。大谷はNPB時代からスライダーが横滑りで指標も良く、それが知れ渡ってマネする投手が急増。大谷は先行者利益を享受していましたが、スイーパーと定義されてトレンド化し、猫もしゃくしも投げるようになって打者にイメージを持たれてしまった結果、その利益が逓減していったのです」投手と打者の駆け引きにおいて、見逃せない変化がある。「半速球(変化球)待ち」で真っすぐに対応する打者が急増しているのだ。お股ニキ氏が定義する「半速球」とは、カッターやスライダー、スプリットなど比較的球速の速い変化球を指す。「そもそも、ツーシームでゴロを打たせるトレンドが崩れたのが10年ほど前。フライボール革命を受け、ツーシームもフォーシームも本塁打にされやすくなった。そこで投手側の対抗策となったのがスライダーを軸とした変化球主体のピッチング。その代表的な投手がダルビッシュ有(パドレス)でした」しかし、3年ほど前からバーチャル打撃マシン「トラジェクトアーク」を各球団が導入。対戦投手の映像とともに、球速、回転数、回転軸、シームなど各球種を正確に再現して練習できるようになったことで状況が変わってきた。個人所有する一流打者もいるという。「以前はストレートを打つ練習しかできず、必然的に打者の主流は『速球待ち』でした。しかし、トラジェクトアークの登場で実際の球を再現して練習することが可能となり、変化球も球筋を見てイメージを持てるように。そうなると今度は再びツーシームやフォーシームが復権し、投手はどんどん速い球を投げようとする。打者としては一番速い球を待っていると変化球にタイミングが合わないので、140キロくらいの半速球を待つようになりました。それよりも速い真っすぐには反射で対応するのが合理的です」大谷をはじめとした強打者は逆方向への本塁打が多いが、これは「半速球待ち」をしながら真っすぐには反射で対応できるからだという。また、今永昇太(カブス)の過去2年の浮き沈みも、この「半速球待ち」で説明できるという。「24年、今永が活躍できたのは質の高いストレートと、130キロ程度のスプリットやチェンジアップを駆使していたから。どちらも打者の『半速球待ち』を外すことができました。しかし、昨季の今永はストレートが遅くなり、スイーパーも投げるようになって対処されやすくなった」では、こうした打者のトレンドに対し、投手はこれからどう対応すればいいのか。「ツーシームとフォーシームが復権したことを打者も理解しているため、今季はそれが狙われるでしょう。投手はいかに裏をかくか。冒頭で触れたように、まさにいたちごっこの繰り返し。究極的には、投手はなんでも投げられるようにして、ランダム性を増すことが最も有効です」実際、昨季のMLBでは、5球種以上操る投手が過去最多に上ったというデータもあるほど。多くの先発が多彩な球種を操るのが当たり前の時代なのだ。「トラッキングデータで確認し、自分の特性に適した球種を握りやシームから探っていけば、5、6球種は投げられるようになります。昨季サイ・ヤング賞のタリク・スクーバル(タイガース)は6球種、ポール・スキーンズ(パイレーツ)に至っては7球種を操り、ストレートは160キロ超が標準。これが今のMLBトップ投手の実力です」彼らのようなハイレベルな先発が増えたことの弊害もある。先発のレベルが上がりすぎ、球種の少ないリリーフ投手が打たれやすくなっているのだ。昨季ドジャースのリリーフ陣が打ち込まれる場面が多かった点とも合致する。「最速167キロのメイソン・ミラー(パドレス)、驚異的な空振り率のスライダーを操るエドウィン・ディアス(ドジャース)クラスは例外ですが、ストレートとウイニングショットの2球種だけを操る旧来型のリリーフでは、レベルの高い先発との対比で打者からすると打ち頃と判断されてしまう。必然的にリリーバーにも球種が求められる時代になってきたと言えます」【ロボット審判導入でゾーンが厳格化。総合力が求められる(捕手の新常識)】今季MLBの重要トピックスといえば、〝ロボット審判〟の本格導入だ。審判のストライク、ボールの判定に疑義があれば、各チームは1試合で2度まで映像での確認が可能になる。要求できるのは投手、捕手、打者だけで、成功すればチャレンジできる回数はそのまま。この変更点は野球をどのように変えるのか?「ストライクゾーンはそもそも曖昧なもので、NPBは横に広く、MLBは縦に広い特徴があります。ただ、ロボット審判の導入によって、打者の身長も正確に判定に反映できるようになると、MLBでは従来よりも高めが狭くなることも考えられる。この観点では打者有利になります」一方、投手に有利な判定をされる場合もありえるという。「ストライクゾーンをホームベース形の五角柱として考えると、捕手側の先端部分をかすめるボールもストライクになる。マイナーリーグでの先行実験では、誰が見てもボールと感じる、ワンバウンドで捕球するようなカーブがストライク判定されたこともあったようです。野球というスポーツは曖昧さも内包する部分に面白みがあるのに、そこまで機械的に判定していいのか、という議論が起きそうです」捕手に求められる能力に変化はあるのか?「落ち球は増えるはずで、ブロッキング能力が求められる一方、これまでよりフレーミングの価値は相対的に下がる。その分、捕手に打撃力を求めるチームも出てくるでしょうし、さまざまな球種の投げやすさ、球筋を引き出す力、配球、指揮能力といった総合値の高さが重視されるのではないでしょうか」日本人捕手に目を向ければ、最近は小柄な選手の奮闘が目立つ。昨季セ・パを制した坂本誠志郎(阪神・176cm)や海野隆司(ソフトバンク・174cm)、前回WBCで活躍した中村悠平(ヤクルト・176cm)や甲斐拓也(巨人・170cm)ら、多くの球団の主戦捕手は170cm台だ。かつて攻守で活躍した古田敦也(元ヤクルト・180cm)や阿部慎之助(元巨人・180cm)、城島健司(元阪神ほか・182cm)らと比べると〝小柄化〟の傾向は顕著だ。「本塁での衝突を防ぐコリジョンルール制定からちょうど10年。激しい接触が不要になった点が小柄な捕手が増えた大きな要因です。そして、フレーミングが重視されるようになり、小回りの利く捕手が求められるようになったことも影響しているでしょう」とはいえ、捕手に必要なブロッキングなどの技術も鑑みると、もう少し大柄な捕手の台頭も求められそうだ。「以前より打撃型捕手が減ったのも、小柄化と無関係ではないはず。いずれ日本でもロボット審判が導入されれば、フレーミングの価値がやや減少し、大柄で打てる捕手を求める風潮が高まりそうです」実際、MLBで昨季60本塁打を放ったカル・ローリー(マリナーズ)は188cm、107kgの大型捕手だ。それでいて守備の評価も高い。「もう少し打力も期待したいとなると、日本人の場合は古田や阿部の180cmくらいが理想的。現役では若月健矢(オリックス)や山本祐大(DeNA)が180cmなので、彼らの奮闘に注目です」【守備シフトが原因で左打者不遇の時代。NPBで活躍する助っ人外国人打者「肩乗せ&横振り」(打者の新常識)】昨季MLBの打率ランキングで事件が起きた。ナ・リーグで3割打者がトレイ・ターナー(フィリーズ)のみ。しかも、ナ・リーグの首位打者史上最低打率(.304)という不名誉なオマケまでついた。一方のア・リーグも3割打者は6人だけ。そして、両リーグの3割打者には「全員右打ち」という共通点があった。「『左打者のほうが打率を残せる』というのは古いイメージ。昨季のア・リーグでは打率上位13人まで右打ち(ひとりは両打ち)。ナ・リーグも上位ふたりが右打ちでした」この「右高左低」現象はなぜ起きたのか? お股ニキ氏は守備シフトの影響を語る。「野球の競技特性上、シフト効果は左打者のほうが影響を受けます。通常、シフトを敷くのは引っ張る打球に対してのケア。左打者へのシフトは単純に一、二塁間のヒットゾーンを狭めるのに対し、右打者の場合は三遊間にシフトを敷いても一塁が遠く、野手が捕球できてもアウトにできない場合もあるからです」MLBでは2023年から内野手の守備シフトに制限が設けられたものの、制限内でシフトは敷かれている。昨季、センター前に抜けそうな大谷のライナーを相手ショートが悠々と捕球して、トリプルプレーにつなげた場面はその象徴的なシーンだった。「加えて、ここ数年で左打者にも効果的なスプリットやカーブ、スラッターなどの落ち球と、その対となるカッターやシュートライズするストレートを駆使する右投手が増えました。そもそも母数の多い右投手が左打者を苦にしなくなれば、必然的に左打者の成績は下がります」一方、「3割打者減少問題」は日本でも起きている。昨季はセ・パ首位打者の小園海斗(広島)と牧原大成(ソフトバンク)、泉口友汰(巨人)の3人だけ。外国人選手はゼロだった。打率以外で好成績を残せたのも、本塁打と打点の2冠に輝いたフランミル・レイエス(日本ハム)くらいで、助っ人外国人受難の時代とも言える。そんな中、活躍できる打者にはある傾向があるという。「近年NPBで活躍できている外国人選手は『バット肩乗せ&横振り』タイプがほとんど。レイエスもそうですし、オルランド・カリステ(中日)やサンドロ・ファビアン(広島)、昨季まで巨人でプレーしたエリエ・ヘルナンデスも同じタイプです」「バット肩乗せ&横振り」が適しているのはなぜか?「日本はストライクゾーンが横に広く高めは狭いことに加えて、高めに伸びる球と落ち球を駆使して高低差を生かす投手が多い上に、近年はボールが飛ばない。この環境では縦振りよりも、肩に寝かせた状態からの横振りのほうが対応しやすい。これは外国人選手に限った話ではなく、小園や牧原、泉口らも同じスイングをしています」加えて、レイエスが目覚ましい活躍を見せているのは135kgという「体重」も大きなファクターだという。「投手のレベルが高く、ボールが飛ばないNPBで柵越えまで持っていくためには、体重も不可欠。この点で、中日に新加入したメジャー通算164発のミゲル・サノーも196cm、126kgの巨漢選手。ケガや消化器系の疾患で近年は出場機会が限られていましたが、このオフに母国ドミニカ共和国のウインターリーグで活躍したので期待できそうです」千賀滉大(メッツ)が「3割打者が存在しない時代が来る」と語ったのがもう3年前。いよいよその予言が的中するのか。それとも、打者の逆襲が本格化する年となるのか。春季キャンプを前に、新シーズン開幕が今から待ち遠しい。###-------------------------------------------------------------■ NOTE