【日ごとの糧】(ローズンゲンによる)
2024年7月18日
彼はわたしを慕う者だから
彼を災いから逃れさせよう。
わたしの名を知る者だから、彼を高く上げよう。
( 詩編91編14節)
思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。
神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。
(ペトロの手紙第一5章7節)
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「慕う」という言葉が出てきます。この日本語の意味するところは
上下関係において下位に位置すると思われる存在が自分よりも上、
あるいは上位にいる存在に対して持つ「尊敬」と「愛情」の表現
のように感じます。慎み深さをもった愛情表現とでもいいましょうか。
よくよく考えると私たちはそんなに簡単に「神様、私はあなたを愛します」
などとは言えないのではないかと私は感じることがあります。
「愛する」という言葉の背後にある「支配的な雰囲気」「同等の雰囲気」
あるいは「好きとか嫌いとかを表明するための用語」という感じがしてしまうことが
多いからです。多分、これは私の個人的な意見、感想なのだと思います。
慕うという表現のなかにある慎み深さ、尊敬の念がとても重要なものだと感じます。
ペトロの手紙では「神が、私たちのことを心にかけていてくださる」
という言葉が出てきます。この「心にかける」という表現も
「愛してくれます」というのとはちょっと感じが違います。
「心にかける」というのは「いつも念頭に置き、目をかけ、心に留めていてくれる」
という意味です。
好き、嫌いということよりも、もう少し現実的な支援、励まし、慰めがそこに
届けられることを予測できる表現です。
私たちは神を慕い、神は私たちのことを心にかけていてくださるという
関係は極めて健全なものだと思います。
神様に対して、極端な愛の自己主張をしなくても良いのです。
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歌は「聖なる我らの主」
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