これまで「自転車のホイールはトラス構造である」と言われ、構造的にも駆動的にも全てが説明されています。
でしたら、先程のトラス構造を円形に並べてみることにしましょう。少しづつトラス構造から実際のホイールに近づけながら”トラス構造説"を確認してゆく作業です。
前の記事で使っていたトラス構造を、90度づつずらしつつ並べてみましょう。
ここから、いくつか改良を加えましょう。
梁Aは中心から十字に伸びていますが、これだと車輪としてはつかえません。
アームBは一枚の円盤にして、中心にモータなどを接続すれば簡単になります。
梁Aの先端、ワイヤーが固定されていた箇所は、大きなリング部品として、そこにワイヤーを結びつけることにしましょう。
この大きなリング状の部品を「リム」、もともとアームBだった円盤を「ハブ」と呼ぶことにします。

段々と見知った車輪に近づいてきました。ですが、このままではワイヤーがたるむ方向にはぐにゃぐにゃです。ワイヤーがたるまないように、逆向きのワイヤーを追加してあげれば、ハブがどちらの方向に回転してもたるむことのない、完全な構造物として扱うことが可能になります。そしてこれがホイールと呼ばれる部品になります。

このような過程を経て「スポーク組の車輪はトラス構造である」という考えが一般的になったものと推測されます。
さて、次はトラス構造を組み合わせて作り上げた車輪(A)をベースに駆動力について検討してみましょう。
