「私ね、変な所で負けず嫌いなの。
そんなこと、勝ち負けの問題じゃないって、
他の人が思うような所でも、負けたくないって思っちゃうの。」
「ん、あなたが負けず嫌いなのは知ってるよ。
それに、負けず嫌いのひとって、
それだけ自分を向上させようって思うから、
俺すきだょ。
・・・え?誰に勝ちたいの?俺?
・・・あぁ、俺のかみさんか?」
「私ね、お母さんから言われたの。
『ずっと奥さんと比べられる』って。
だーりんだけじゃなくて、色んな人から。
でもね・・・。
でも・・・。
何をどう頑張ったらいいのかわからなくて。
ご飯作ったり、だーりんの事気遣ったりしてても、
それが正しいのか、間違っているのか、
奥さんより勝っているのか、
劣っているのかわからなくて・・・。」
「・・・あなたのお母さん、そんなこと言ったのか。
・・・それは、あなたのお母さんにしては間違ったこと言ってんなぁ。
・・・ちょっと待てよ。
今、俺の気持ちをきちんとまとめて、
あなたに話すから。」
そう言って、
だーりんはタバコを吸いにベランダに行って、
考え込んでた。