町内会の子供会にもワフウフは入っていなかったし、役員みたいなのもあーちゃんは引き受けたことがない。
ご近所の立ち話にも決して混ざらないタイプだった。
だけどこの頃は「みんなと一緒」ということにとてもこだわる。
ホーム職員さんによる着替えの準備の手伝いを拒否するのも、もちろん自分の下着を人に触られるのに抵抗があるということもあるだろうけれど、
もしかして、あーちゃんのお友達もみんな着替えの準備を手伝ってもらっているなら、ここまで抵抗しないのかもしれない。
自立じゃない人はひとりでホームの外に出られないけれど、あーちゃんはそれも
「自分だけではなくみんなが」ひとりで外出出来ないと思っている。
今はただ単にコロナの影響で外出も面会も禁止になっているのだけど、あーちゃんはコロナのことも理解しているのかしていないのか…
多分、コロナ関係なく誰もがひとりで外出出来ないのだと思っているようだ。
あーちゃんは自分は生活の手助けなど必要なく自立していると思っている(…或いは思いたいのか)ので、
自分がみんなと一緒じゃないことをされるということに敏感になっているように感じる。
着替え準備然り、個別機能訓練然り、歯科検診然り…入居者が全員やってもらっているわけではないことには酷く抵抗するんだよね。
これもあーちゃんのささやかなプライドなんだろうが…
あんなに協調性がなく我が道を貫いて来たあーちゃんが、今になって「みんなと一緒」ということに酷くこだわるだなんて、なんとも皮肉な話だよなあ。
ワフウフはあーちゃんが子供会に入らなかったから、登校班に入れてもらえなくてひとりで登校していたのにさ。
昔は、ランドセルといえば女の子は赤、男の子は黒が定番だったから、浮いていたよ。
ちょっと悲しかったよ。
やだ!なんかワフウフってもしかして、可哀想な子供だったんじゃない⁉︎
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