妄想が止まらない | アルツフルデイズ

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アルツハイマー型認知症になった実母のことと、
アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねます

週末は不要不急の外出を自粛とのことでしたが、地元ではなんだかいつもと変わらない人通りだったような気がします。

かく言うワフウフも、勤め先の塾で、どう考えても今必ずしなくてはならないとは思えない「春期講習」
があったため土曜日は出勤でしたのよ。

「自粛要請」果たしてどれほどの効果があったのでしょうね。


さて、今日のあーちゃんネタです。


以前にも
各部屋に設置されているスピーカーから、「たんたんが離婚するそうです」と放送があっと言ったことがあったあーちゃん。
食事やお風呂の準備ができた時の放送用のスピーカーで、そんな個人的な放送をするわけないんだけど、あーちゃんは何故だかそう思い込んでいた。

そもそも、たんたんから「離婚する」と言われたことはないのに。


しばらくその話は出ていななかったのだけど、面会禁止で会えていない間にその妄想が再燃してしまった。

しかも、今度はスピーカーでたんたん本人から言われたと言う。
な、何故、たんたんがホームの中で放送出来るんだ…⁉︎


それに加えて、たんたんの妹の葬式でたんたんが留守中に、1人で自宅を見に行ったと話す。
ひとりでホームの外には出られないのに。

今までにも何度かそう言い出すことがあったので、その度になーにゃんとワフウフは
と答えていた。

そう言われていた記憶はうっすらと残っているのか、
と延々と繰り返す。

確かにワフウフたちがあーちゃんに話した通りに自宅の様子を話しているので、話ぶりはリアルで本当に自分で自宅を見てきたかのようだ。

でも…あーちゃんは、本当には自宅に行ってないから、自宅に入った途端に強烈に漂っていたアンモニア臭と、その匂いの元のたんたんの山盛りオシッコパンツについては何も言わない。
本当に自宅に行ったのなら先ずはあの強烈な臭いのオシッコパンツの話になるでしょ!

それとも、認知症で鼻が弱っているあーちゃんにはあの強烈な臭いももう分からないのかしら?


妹(叔母)が危篤だとたんたんからショートメールをもらったのはなーにゃんなのに、
それすらもあーちゃんは
と言い張る。
たんたんはあーちゃんの今の携帯電話の番号を知らないのに。
しかもお葬式じゃなくて危篤で駆けつけただけなのに。


失くなった化粧ポーチのことも
と言い張り、
嗜めても盗られたと言って決して譲らない。
かと思うと、
多少調子が良い日には 
と言うこともあり、こちらもその時々にどう対応すれば良いのか翻弄されっぱなし。


あーちゃんの場合、
頭の中で自分で描いたストーリーを現実だと思いこんでしまうような妄想で、見えない虫や人が見えたりするわけではないのだけど、
登場人物や設定がリアルな分、本当なのか妄想なのか側から見て判断しにくいと思うので、ホームスタッフさんにご迷惑をおかけしているのでは無いかと思うと余計に怖い。


明らかに、調子が悪い時に起きやすいあーちゃんの妄想。その妄想がこのところしょっちゅう起きている。
妄想が起きている時のあーちゃんはいつもより攻撃的でもある。
なのに、あーちゃんに会いに行けない。
そして、いつまで会いに行けないかも分からない…。

あーちゃんや、ホームの他の入居者さんの命を守るためとはいえ、
あーちゃんの頭の中がどんどん弱っていくのを感じながら何も出来ないのが歯痒い。








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