
犬坊里美
彼女は龍臥亭事件の舞台となった『龍臥亭』犬坊家の一人娘。
父と兄をその事件で失って、今は母と二人。
その彼女が司法試験に合格し、岡山地方裁判所にやってきた。
他にも5人の修習生がいて、
里美は一番年長で東北の高校教師だった芹沢良と共に
倉敷市の法律事務所で研修を受けることとなった。
研修先へ挨拶に出向いたばかりで
民事ばかりの法律事務所に
突然刑事事件・・・それも殺人事件の依頼が舞い込む。
しかし、これは国選の依頼。
その上被告人が全く何も語ろうとしない・・・ときた。
場所は総社神道宮。
雪舟祭のまっただ中だった。
境内の隅にある離れの床下から腐乱死体が出た。
しかし、その死体が5分の間に消えてしまったという。
被告人は藤井寅泰
住所不定、無職。おまけに性犯罪の前科持ち...
離れの床下でうずくまっていたところを逮捕された...そうだ。
津山拘置所に拘留されている被告人に接見にいくものの
彼の口からなかなか(全く)話を聞くことができない日が続く。
検察の証拠書面、提出証拠類も死体がなければ殺人の証明にはならないのだが
犯罪が確認されないままに藤井寅泰を被告人と断定する
全く辻褄の合わない起訴状が用意されていた。
そして、とうとう第1回の公判を迎えることとなってしまった・・・
修習生として、里美と芹沢も出席。
法廷で繰り広げられる内容に修習生である里美が爆発する・・・