半醒半睡。 -155ページ目

半醒半睡。

夢か現か・・・日々この連続

義兄が来札しました。

 

 

前もって「何気なくを装って」とお願いしていたので

 

様子を見に来た。。。という体で普段通りの会話。

 

夫はすでに酸素マスクを装着しているので夫からの会話はほぼありません。

 

 

 

義兄にも一緒に担当医からの話を聞いてもらいました。

 

医者からは回復の見込みはない・・・と言われました。

腎盂腎炎に加え、誤嚥性肺炎を併発しているとのこと。

 

夫の状態を考えて、延命措置はとらないとも言われました。

確かに・・・心臓もどこもかしこもボロボロなのですから

きっと難しいのでしょうし・・・もう手遅れなのかもしれません。

 

 

私はどうしてあげたらいいのでしょう?

私に何ができるのでしょう?

 

 

 

 「兄貴を一度家に連れて行ってあげて」

 

という夫に、

 

 「そうだね、一回家に戻ってくるわ」

 

 

夫は、私との生活が如何に幸せか・・・

それなりにちゃんと暮らしているんだぞ!というところを

義兄に見せたかったようです。

自分がこれ程具合が悪いと言うのに・・・

こんな状態になっても私に花を持たせようとしている。

 

涙が出そうでした。

 

 

義兄と共に一度家に戻りました。

引っ越ししてから初めての来宅です。

義兄が明日もまた病院に来てくれると言うので

私は必要な荷物を揃えて夫の元へ戻りました。

 

 

病室までの距離が遠く感じます。

覚悟を決めねばいけないのですが

今の私には、どうしたらよいのか・・・闇の中です。

 

 

とにかく精一杯笑顔でいよう。

それしかない。

 

 

病室に戻ると

 

 「兄貴、何か言ってた?」

 

 「特に何も言ってない。また明日顔を出すって」

 

 「ふ~ん」

 

 

 

 

 「おとーしゃん、愛してるよ」

 

 「もっともっと愛してるよ」

 

苦しい呼吸の中での精いっぱいの言葉です。

 

 (っエ`o)

 

 

よそ様が聞いたら、馬鹿じゃないの!?

今どき「愛してるよ~」なんて、恥ずかしくないか?

って思われるかもしれませんね。

 

私達の馴初めが、夫の人助けだったのです。

救われたのは私・・・

不安と失意で雁字搦めになっていた私の救世主なんです。

 

そして・・・

「愛してるよ」・・・が、いつの頃からか

感謝と他にもいろいろな意味を込めて伝えることで

お互いに安心感を齎す言葉になっていたんですね。

 

 

 「辛いだろうけれど、もう少しガンバローね」

 

 「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナースステーションの真ん前の個室に引っ越しました。

 

 

昨夜から絶飲食になった夫です。

 

 

 

一言

 

 

 「僕、いつまでここにいるの?・・・」

 

 

そう言われて、私には返す言葉がありません。

 

 

 「まず、熱が下がらないとね。」

 

 

 

こんなことしか言えなかった。

 

 

こんな言葉で納得していないよね・・・

 

 

いろんな意味で力の足りない私です。

 

 

 

 

 

 

 

熱は下がるどころか益々高くなる一方です。

 

今日は39.6℃

 

こんな高熱・・・今まで経験がありません。

 

 

苦しそうな夫を見守る事だけしかできない

情けない私です。

 

 

 

先日から髪を切っておいで・・・って何度も言われていたので

 

何度も言うってことは、気になるんだろうなぁ~

 

美容院にお願いして朝早くに短く切ってきました。

 

 

 「短くなったね、可愛くなったよ・・・」

 

 「婆さん褒めても何も出ないよ~軽くなってスッキリしたわ。

   おとーしゃんも熱が下がったらシャワー浴びてスッキリできるよ」

 

 「うん」

 

 

 

いつもなら何だかんだと延々続く会話も

この頃はこんな感じです。

 

 

 

少しでも熱が下がってくれたら楽になるのだろうけれど・・・