山妣(やまはは) | 半醒半睡。

半醒半睡。

夢か現か・・・日々この連続

著者:坂東 眞砂子

 

 

山神の祭で奉納芝居を行う、その指南の為に招かれた 
浅草芝居一座の座主と花形役者が、とある雪国の山深い地を 
訪れたところから物語が始まります。 

山妣と言われる彼女が辿った人生はあまりにも悲しく 
「こんな形で終わってしまうの?」と、思わず呟いてしまいました。 

主人公の『山妣』もさることながら 
その周囲の人物像がとてもよく表現されていて 
私の目の前でその光景が繰り広げられているように思える作品です。 

多くの人死が出る作品なのですが、おどろおどろしいものはなく 
終始この地方の方言で語られる登場人物の会話に温かささえ感じます。 


繰り返し読んでも面白い、お薦めの一冊です。