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ぼくからの手紙

このブログは筆者と深い関わりのある方々に宛てた手紙のようなブログとなっております。

弟へ
京都では紅葉が10年に一度の当たり年らしい。行ってみたいが兄は生憎忙しいので行けそうにない。まあ、北茨城の紅葉が見られたから今年はそれでよしとしよう。

今は、常磐線に揺られながらこの手紙を書いている。毎回思うが、ホームタウンを離れる時は異様に寂しい気持ちになる。好きなんだろうな、北茨城が。お前はいいな、あんないいところにずっといれて。しかし、地震以降、心配事は増えたがな。

さて、昨日の結婚式はすばらしかったよ。何がすばらしかったって、お前が成長をした姿を見られたからね。おれはお前のことを小さい頃から心配していたんだ。なんといっても馬鹿だからなお前は。一緒に住んでいた時も、おれがカナダ、大阪、東京にいる時もずっと心配してたんだよ。だってお前が馬鹿だから。馬鹿って言い過ぎ?愛だよ、愛。でも、一度だけお前を見直した時があってね。あれは涙物だったね。成長しやがってと思ったよ。それはお前が高校3年生の時の野球の試合を家族で見に行った時だったんだ。試合の終盤だった思う。試合の流れは覚えていないが、ピッチャーの交代を告げられた時にグラウンドにお前の名前が響き渡った時は鳥肌が立ったよ。応援席もどっと湧いた気がする。堂々とマウンドに向かうお前はかっこよかったよ。投球練習でサイドスローで投げ始めた時は、「???」となったが、バッターを相手に投げている時はとても頼もしかったよ。無事、投げ抜いた時は、小さい頃から庭で一緒に野球をしてやったおれのおかげだと思ったがね。とにかく、あの時お前はすごくかっこよかったよ。
しかし、その後はまたおれを心配させることがあったな。まず、大学に行くとか言い出したこと。野球をやりたかったんだろうが、おれはお前が大学に行くことには反対だったよ。だってお前勉強できないじゃん。大学に行って何やんだよって思ったね。あれか、優秀な兄に憧れた口だな。まあそれなら三割は大目に見るがね。
それから、お前が働きだしてからもだいぶ心配したよ。母からちょくちょくお前の様子を聞いていたからね。正直、これからの人生どうすんだよって思ったね。結婚するって聞いた時も、おめでとうより、大丈夫か?って思った。でも、昨日の結婚式を見て考え直したよ。まあ、新郎新婦が五割増しくらいで良く見える結婚式マジックってのも多少あるだろうけど、もう心配しなくてもいいかなって思った。お前が頼もしく見えたってのもあるけど、何よりふたりの堂々とした姿を見てそう思った。このふたりだから大丈夫なんだってね。いい嫁さん見つけたな。
まあ、健康には気を付けて幸せに暮らしくれよ。
結婚おめでとう。
偉大なる兄より。