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先日、富士山まで行った際にサービスエリアで助手席側のエアロッキングハブを触ると熱を持っていました。嫌な予感。確認のため運転席側のハブを触ると冷たい。

 
恐らくこれは助手席側のブレーキを引きずっている可能性が高い。以前にスライドピンの固着でかなり熱を持ってしまったことがありましたが、完全固着だったのでASSYで交換しました。
 
原因がスライドピンなのかピストンなのかわかりませんが、その場でOHキットをポチりました。
 
 
どちらにしてもオーバーホールをすることとします。
 
 
〜翌日〜
 
 
郵便受けに投函されていました。
左右セットです。
 
中身。
 
 


作業スタート

 
ジャッキアップしてタイヤを外します。
 
 
外しました。高圧ガンで綺麗にしておいて良かった。
 
 
矢印のボルトを外します。
左右2つとも外すとキャリパーが外れます。
 
 
ひっくり返しました
スライドピンを触ると普通に動きました
ということはピストンが原因のようです。
錆で戻らなくなってしまっているのでしょう。
 
 
 
錆びてて固そうだったので、、
ブレーキホースは外さず、このまま少しずつブレーキを踏みます。すると油圧でピストンが押し出されてきます。一気に踏んで吹き飛ばないように気を付けます。
 
 
 
このくらい出れば良いでしょう。5回くらい踏んだかと思います。この後、ブレーキホースのボルトを緩めて外しました。
 
 
 
ブレーキホースは漏れないようにして引っ掛けておきます。
 
 
 
キャリパーの裏側から細いタガネや貫通ドライバーを軽く当てトントンするとピストンが外れます。
写真は外した後です。ある程度ブレーキの油圧で出しておいたので簡単に外れました。
 
 
次にブレーキダストブーツを外します。
新品交換するので引っ張って外します。中に固定しているCリングが残ったままブーツだけ外れました。
 
 
 
外した後は、
ダストブーツを止めるCリングが中に残ったままなので取ります。細いマイナスで外しました。
 
 
 
出てきました。
 
 
続いてピストンシールを外します。
マイナスで引っ掛けると簡単に外れます。
手前の所が錆びてますね〜
 
 
スライドピンのダストブーツを外します。
手で引っ張ると簡単に外れます。
 
 
外したスライドピンのブーツ
全然大丈夫そうですが、これも新品交換します。
 
 
 
全てばらしました。
ここからは綺麗にしていきます。
主に耐水ペーパーによる錆び取りです。
 
 
耐水ペーパー
1000番を買いました。
 
 
ピストンを磨いてみます。
強く擦らなくても綺麗になりました。
 
 
スライドピンも磨きます。
3つとも磨きました。
スライドピンの色が微妙ですが、、
 
 
 
キャリパー側も磨きます。
矢印の2ヶ所が重要です。
ピストンブーツの外側にあたる部分。錆びの原因は殆どここだと思います。しっかり磨きました。
 
全て綺麗にしたらパーツクリーナーで吹いて乾かします。
 
 
 
 
〜取り付け作業〜
 
 
ピストンシールです。
付属のグリスを塗ります。
 
 
キャリパーの溝に入れます。
矢印の部分です。
しっかりはまりました。
 
 
キャリパーの内側にも付属のグリスを塗っていきます。
 
 
 
ここから先は人によって工程が違います。
 
 
僕はエアツールを持っていません。
 
ネットで調べると、ダストブーツカバーを先に取り付けてからピストンを入れ、その後エアの力でうまくダストブーツをピストンにかぶせる方法が多いみたいですが、、、
 
 
ツールが無いので自分なりに考察してやってみました。ちなみにエアツールが無くても難なくできました。
 
 
 
先ずはピストンを先に入れます。
ピストンはすんなり入りました。ここでピストンの挿入が渋かったらグリスを塗るか錆び取りが足りていないかと思います。
 
 
ダストブーツカバーをはめます。
向きは丸ポチが付いている方を手前にします。
 
 
右上のやつが丸ポチです。
 
 
ダストブーツカバーを入れるのはそこまで難しくありません。
このCリングを入れるのに少し苦戦しました。
 
 
Cリングをはめました。
綺麗にはまると隠れて見えなくなります。
 
 
うまくはまっていない部分は先端の丸い物で調整するといいと思います。
 

ここまでくると簡単です。
 
 
ダストブーツの先端をピストンの矢印の溝にはめます。
矢印の部分です。写真は取り付け前のピストンを参考に載せました。キャリパーにピストンを入れ、1番奥まではめ込んだ状態だとブーツが上手くはまりません。
 
 
なのでピストンを後ろから貫通ドライバーなどで押し出します。
するとこのようにピストンが出てくるので溝にはめればOKです。ちなみに矢印の所はピストンを押し出さない状態でブーツをかぶせたところ、ひっくり返ってしまいました。
 
ここは先端の細い物で切らないように気を付けながら直します。
綺麗にはまりました。
ピストンを上下に動かし、ブーツにうまくはまっているか確認します。隙間やズレが無いようであればOKです。きっちりはまっていなければ隙間から水が入って固着の原因となります。はまったらピストンを手で一番奥まで押し戻します。


写真を忘れましたが、あとはスライドピン側もブーツをつけ、グリスをスライドピンにつけて入れたら完成です。
 
 

組み付けが終了したら、、

 
ブレーキホースを取り付けて、
 
 
 
キャリパーを固定します。
 
 
最後にエア抜きをして終了です。
 
 
部品の構造自体そこまで複雑ではありませんが、初めてだったので結構時間が掛かりました。作業後は引きずりも無くなり一件落着です。

運転席側もそのうちやろうと思います。
今回は片方やって満足してしまいました。笑