
先日、河川敷の帰りにふと異音が聞こえました。
右フロントから周期的な音がずっとする。シャーーーという音で、感覚的には木の枝を引っ掛けて走っている感じ。タイヤの回転数に応じて音が変動する。
暫くするとその音は消える。しかし、ふと気づいた時にまた音がする。その繰り返し。
車を降りて見ても何も異変は無い。
そういえばここ最近、段差を通過した際にジャダーのような現象が数回起こっている。んー、嫌な予感だなあ。
ジャダーに関してはハンドルのタイロッドエンドか、ハブベアリングか、キングピンベアリングが主な原因のようですが、今回はジャダー+周期的な音。
ジャダーが起こるということは、タイヤにガタがあるということだろうと思ったので、とりあえず持ち上げてガタの確認。
上下に揺すると案の定、右前のタイヤだけガタついている。
ということで早速作業に取り掛かるべく、各工具と部品の購入をしました。
ハブベアリング
ベアリングシール
トルクスディープソケットE10
ベアリングインストーラー
プライヤーセット
アジャストナット
トルクレンチ
グリス
洋服用のハンガー
↑追加で用意した物です。
あとはいつもの工具を使います。
トルクレンチは持ち合わせていなかったので、300Nまで計れる物をメカニックK氏に借りました。
そしていざ作業へ
ジャッキアップし、タイヤを外してスタート。
(1)ブレーキキャリパーを外します。
17ミリです。
裏側のボルト2本で簡単に外れます。
キャリパーはブレーキホースが付いているので横に引っ掛けておきます。使ったのは家にあったハンガーです。落ちなければそれで良しとします。
(2)エアロッキングハブを外します。
ボルトはトルクスのM10。
ディープソケットを買っておいて良かったです。
(3)サークリップ、スピンドルスラストワッシャを外します。
先端が1.5ミリの物です。
しっかり掴めました。
(4)ワッシャーを外します。
(5)ロックナットのカシメを外します。
大きめのマイナスドライバーを入れて少しこじれば空きます。
(6)ロックナットを外します。
専用工具、通称SSTが必要です。
アマゾンが3000円台で1番安かったです。
固くて外れないので、、
一発で回りました。
取り外したパーツ
後程パーツクリーナーで綺麗にします。
(7)ブレーキローターを外します。
穴に8ミリボルトをねじ込んでいくと、パキッと音がして取れます。
(8)ローターを外したらハブを引き抜きます。
(9)裏返してハブのオイルシールを外します。
(10)ベアリングを固定しているスナップリングを外します。
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が、ここでミスをしました。
スナップリングを外し忘れてベアリングを外す作業に進んでしまいました。少し奥まってて見え難かったことと、工程の順番をしっかり確認しないまま作業を進めてしまいました。
怠慢が生んだ作業ミス。
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(11)ベアリングを外します。
今回はベアリングインストーラーを使用します。
僕はツールを購入しましたが、近くのショップや板金屋等にお願いするのが1番かと思います。
事前に、各ショップや知人に確認をしましたが、
ベアリングの圧入代金は店によって様々です。
計3社に取り外しと圧入込みの値段を確認。
工賃に割と幅がありましたので何社か確認した方がいいかと思います。
アタッチメントは955-08を使用。
1番小さいサイズです。
器具をセットして
回します。しかしかなり固いです。
ある程度まで回した時にパキッと大きい音が。。
ん?
これはスナップリングが限界を迎えた音でした。
何とか外しました。
外した際、見覚えのない物が一緒に落ちてきました。
もう使い物にならなくなってしまいました。
結果、ハブ側もスナップリングを固定している溝が変形してしまうという事態に。
重要な部品である為、ショップに持って行き見てもらいましたが、やはり使用は控えた方がいいとのこと。
意気消沈し、深いため息をつき作業を中断しました。
この日はスナップリングとハブを注文し、翌週を迎える準備をしました。。
ハブはヤフオクで調べましたが、出品されていた中古も値段が高い物しかなく、純正部品を注文することに。
〜〜翌週、部品到着後〜〜
(12)ハブにツヤツヤのベアリングを圧入します。
ベアリングプーラーを使用して圧入します。
合うものを確認してセット。
圧入時のアタッチメントは955-07を使用。
外す時より軽い力で回りました。
無事に圧入完了。
(13)スナップリングを取り付けます。
溝にはめます。
(14)オイルシールをはめ込みます。
オイルシールは向きがあります。
この向きで圧入します。
ベアリングプーラーを使って入れました。
アタッチメントを当て込みハンマーで叩いても入ると思います。
(15)スズキスーパーグリースCを塗ります。
ちなみに当初は別のグリスで代用予定でしたが、ディーラーで確認したら300円程だったのでハブと一緒に注文しました。
サービスマニュアルにはこのグリスが指定で書いてあります。
ふんだんに塗ります。
ベアリングの内側にも薄く塗ります。
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またしてもここで一つ問題が。
ハブのみ新品で注文した為、ハブに付いているABSのセンサーリングを付け替えなければならない。
センサーを切って乗ってしまうという方法もあるようですが、ABSは作動しなくなります。
そこで一旦ショップに相談してみました。
どうやら付け替えは出来るとのこと。自力では取り外せそうにもなかったのでそのままショップに持っていき付け替えてもらいました。
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付替が無事終了し、、、
(16)ハブ本体を車体へ装着。
センサーリングもきちんと付いています。
(17)ホイールベアリングワッシャーをはめてロックナットで締め込みます。
締め付けトルクは220Nです。
しかしここに関してはカシメを再利用する為、元の締め付け位置が確認できます。よってトルクレンチ無しでも大凡の締め付け位置は分かります。
(18)カシメを付けます。
マイナスの貫通ドライバーがやりやすいと思います。なかなか固いです。
(19)スピンドルスラストワッシャに薄くグリスを塗ります。
(20)スピンドルスラストワッシャをはめ、サークリップを取り付けます。
サークリップには向きがあります。
上向きにおいて右上に大きな穴が来るようにします。溝にカチッとはまればOK。
(21)ブレーキローターとキャリパーを装着します。
トルクは85Nです。
キャリパーは固着が無いか見ておくといいと思います。 僕は過去に2度固着していました。
(22)フロントアクスルシャフトの先にグリスを薄く塗ります。
塗りすぎも良くないようです。
(23)エアロッキングハブのガスケットを新品交換します。
しかし今回はガタつきとジャダーの詳しい原因が不明の為、再度バラす事を考えて一旦再利用しました。
(24)エアロッキングハブを取り付けます。
トルクスのトルクは48Nです。
(25)タイヤを取り付けます。
取り付けたら作業は終了です。
今回ハブベアリングの交換を行って、一つ一つの作業工程はそんなに難しくありませんでした。しかし力作業も加わるため、トータルでは結構な時間が掛かりました。
また、専用工具が必要になるため、部品以外の費用もある程度掛かりました。
そして肝心のホイールのガタですが、結果直りませんでした。
どうやらキングピンベアリングに原因があったようです。もう一度タイヤをカタカタ動かしてみると微かにナックルごと動いている。ナックルが動いているということは、キングピンベアリングの摩耗で遊びができているということだと思います。
しかし、気になっていた走行中の異音は無くなりました。ハブベアリングもガタは来ていたのだと思います。
一旦はハブベアリングのリフレッシュが出来たことと、原因も掴めたのでよしとします。
当日中にキングピンベアリングを注文しました