スカル、クロス、スパイダー、重厚、ロック・・・ド直球 なベルトバックルです。
King Baby / キングベイビー スカル×クロスベルトバックル
キングベイビーは過去にガボール・ナギーとかなり近しい関係にいたミッチェル・バインダー氏のブランドです。
本国USAでは名の知れたブランドらしいのですが、正直な話日本での展開には中々苦戦してしまったようですね。
名古屋に唯一あったオンリーショップも気が付けばクロックス屋さんになってしまってて・・
(今でもこっそりキングベイビーが見えるのはここだけの話・・)
しかしながら、ここのポテンシャルは高く、中でもジッポ、マネークリップ、ベルトバックル、その他大物のアイテムは素晴らしい完成度を誇ります。
こちらのアイテムも一言で言うと・・「銀くさい」って感じ。
非常に重く、分厚く、存在感もあり、ベルトバックルとしては世界レベルで最高のアイテムではないでしょうか?す。
こういう広いプレーンな面の磨きは素人目にすると簡単に見えますが、誤魔化しが一切効かない分、かなり難しい作業との事。また、広い面にロウ付けするのは熱が逃げやすい為、ここまで仕上げるのは中々難しい工程・・と加工をされている方にお聞きしました。
磨き込まれた表に反して裏側は・・
ハンドメイド感がたっぷりと残されています。
中には指紋と思われる物もあったり・・
正に 金属加工 って感じ。
フックや留めのパーツ、キングベイビーのロゴも非常に丁寧な仕上がりです。
しかし、モノとしては素晴らしいものの、この直球すぎる感じが僕には着けこなす事は出来ず、もっぱら観賞用だった訳ですが・・。
このミッチェルはその昔、GABORATORYに出入りしたり、デザインを提供したり、実際にGABORのアイテムを製作していた時期もありました。
僕のブログの副題にもなっている、GABORのダガーペンダント (通称バターナイフ)
がミッチェルのデザインによるものというのは有名な話ですよね。
確か、ミッチェルが所有していたヴィンテージナイフをガボールが欲しがり
その変わりにこのデザインを提供した・・なんて話を聞いた事があります。
こちらがミッチェルのアイテム。
この画像はぴぐ男さんに撮り下ろして頂きました。ありがとうございます。♪
キングべイビーやオールドのガボールにはスカル無しのタイプもありますが
それにオリジナルのスカルを乗せる事で、ブランド色に染め上げているのが分かります。
ガボールは重厚で高貴な印象に・・
一方 キングベイビーはストレートなアメリカンロックテイストといった所でしょうか?
こちらのKing Babyのマネークリップ に使用されたスカルも
昔のガボールや何故かBWLでも流用されてますよね。
そして、このベルトバックルのクロスもイレギュラーな品ながらGABORのアイテムに使われているんです。
(画像はmkさん
からお借りしました。)
こういうデザイナー間の繋がりって本当に面白い。
銀ブランドはだんだんと大きくなって、今ではブランドブランドしてますが
本来は・・
MB「ちょっと、Gさん、これ造ったんだけど見てよ。カッコ良いっしょ?」
GN「おぉ!・・それ良いじゃん!Mちゃん、俺にも使わせてくれ!」
MB「う~ん、しょうがないな~。この前、魚もらったし・・、良いよ!」
みたいなノリで、マリブの狭い一地域でカルチャーとして根付き、仲間内で切磋琢磨してたんじゃないかなって想い、悦に浸る僕です。