昨日コミュニティ主催のイベントをやりました。
前から気になっていた小学校の先生。
『黒板アート』という黒板を使って絵を描いて子供たちに自分のメッセージを伝える事を毎日続けている方です。
私は過去にそのようなことをする先生に出会ったことがないので、記事を読んだ時にとても感銘を受けました。
『是非うちのコミュニティの住民の皆さんの前でお話していただけないでしょうか?』
『はい、分かりました。』
二つ返事とはいきませんでしたが、何とか承諾頂き講演していただくことになりました。
ただ、学校の先生というのはとても忙しい方なので、打合せは極力避けるべきだと思い、簡単なデモンストレーションを1回だけ会場にてサクッとやっただけなので、まだこの時は本当の現場の実状を知りませんでした。
明るく楽しい講演にしたくて、こんな先生凄いでしょ!をアピールするつもりで、台本まで書いて司会者と先生に渡したのですが…。
いざ始まると、
司会者がある程度話題を振り、それに先生が答える形で順調に進んだのですが、
時間が余ったので、聴衆に質問をふってみました。
すると、ある方が、
『こんなに素晴らしい活動をもっと広める活動をなさったらどうでしょう?』
と先生に言いました。
先生は一瞬苦笑いをした後こう答えたのです。
『絵が得意なら誰にでも出来るかと言うとそうはいかないのが現状なんです。
帰りに残ったり、休日に出勤したりで絵を書くための時間が必要になります。
初めは馬鹿だと非難されることもありましたし、周りに迷惑をかけたこともあります。
自分のクラスだけ絵を描くことに抵抗もあったりしてやめようかと悩んだこともありました。
でも、毎日毎日続けるうちに、段々と周りの先生方の理解が得られるようになってきました。
それから、子供たちが一緒に手伝ってくれたり、個人的にメッセージをくれたりする子も出てきて、続けることでこの取り組みが認知されてきたと今は感じているので、続けられています。
が、これを他の教師に勧められるかと言えば、決して簡単なことではないと思うので、意欲的に発信する気持ちは今のところないですね…。』
来賓として呼んでいた小学校の教頭先生が大きく頷きました。
これを聞いて私ショックで…。
てっきり学校関係者の方から理解が得られるもので、直ぐに簡単に始められるものなのかと思っていたけどそうではなかった。
今の先生の抱えている仕事量が半端なく膨大で、絵を描くことは自分の身を削ることであり、プライベートな時間も犠牲にせざるを得ないこと。
教諭って残業時間出ない代わりに特別な手当しか貰ってないんだよね。
現状平均して月80時間残業。
これって過労死レベルだそう。
先生方はほぼボランティアで、自分の身を削って残業しているわけです。
現場を知らない文科省の改革案に学校関係者は困惑と怒り。
あー、
私たち(地域住民)に出来ることはないのか?
黒板アートという素晴らしい取り組みに感銘を受けた一方で、
教育現場のブラックさを垣間見て、先生の心労・疲労が気になってしまいました。
タフじゃないと続けられない仕事だなと感じてしまいました。