連休も今日で最終だったので、映画を見てきました。

下の息子(高1)を誘ったら「まだ宿題が残ってるから」と冷たくあしらわれ、おひとり様で見てきました。

実話に基づく作品だったのですごく期待して見ました。

有名人がエスカレーター式で行くあの慶應義塾大学に高校でビリの子に受かるはずもないというのが通常ですが、

彼女は違いました。

普通の家庭の女子高生なんですけど、周りの後押しがすごい!

塾の講師の的確な指導力が素晴らしかった!

あとは彼女に対して理解のない父親や弟の存在とそれとは対照的で、絶対的な信頼を置く母親の存在。
ちょっと複雑な家庭事情が彼女を突き動かしてました。

他にも遊び友達がいたんですが、彼女が本気で慶応を目指しているのを見て、自ら彼女から距離を置き、誘惑を断ってくれました。

彼女がいったん高すぎる目標だと尻込みするスランプもあるんですが、母親が彼女にかけた言葉が本当に心を打ちました。

「嫌ならやめていいのよ」

もう号泣!!

わかります?

彼女のために全力を注いでいる母親がどれだけ娘に期待していたかわかりません。

でも彼女の気持ちを考えると「がんばれ」とは言えないのです。

彼女はもう十分頑張った上でギブアップ宣言してるんです。

これ以上何をどう頑張れっていうの?が彼女の心の本音でしょう。

と私は理解したのでこれ以上頑張れないというなら辞めていいという母の言葉が彼女に対する愛情の証だとわかりました。

彼女はこの後実際に慶應義塾大学に母親と見学に行きリアルにこの大学がいい!と決意を新たに、塾講師に頭を下げて再び慶応にチャレンジすることになります。

もう最後は意地というか母のためというか講師のためというか・・・

彼女のようなケースは本当にめずらしいと思いますし、同じ境遇でも持ってるものがあるかないかでも可能性は多少変わると思うので、見極めは難しいと思います。

でも本人を尊重する姿勢は母親として一番必要だと思いました。

受験生にも受験生を持つ親にもとてもためになる映画だと思いました。