「あのさぁ~、今日さぁ~」


テンション高めで話し始めた下の息子(中1)


てっきりいい話かと思ったら、やばい話だっていうんです。


1個上の友達2人と近くの海に行ったんだけど、


友達はついたらすぐに海に飛び込みました。


息子は水着に着替えていたので出遅れました。


「トラップにはまった」


そう言うと、岸まで速攻泳いで戻ってきました。


岸に上がると、「救急車呼んでー!」と言ったきり、その場でうずくまって痛がっています。(Aくん)


海に飛び込んだもう一人の友達(Bくん)も、息子もまったく状況が飲み込めません。


「救急車?…ケガ?」


息子もBくんもAくんのところに駆け寄ると、右足に白っぽい三角の物体がくっついていて、


そこから血がダラダラ…


Bくんが「救急車呼んで」と自分の携帯を息子に渡してきたそうですが、救急車は何番??


「119だったっけ?」


「うん、電話!」


電話をすると、「はい、消防署です」


(あれ? 消防? とにかく続けなきゃ)


「友達がけがしちゃって!」


と言うと、Bクンが電話を変わったそうです。


消防署は幸い、海から5分もしないところにあり、即効で到着。


救急車から担架と救急隊員が2人来て、


「この子の家族の連絡先わかる?」


BくんはAくんの母親の携帯番号までなぜか知っており、救急隊員に伝えたそうです。


「状況をもう少し教えてもらいたいから、(救急車に)一緒に乗ってもらえる?」


騒動の途中で合流したCくんもなぜか一緒に救急車に乗って行っちゃいました。


息子はその場に置き去りとなり、救急車に同乗したBくんとCくんは約1時間後に戻ってきたそうです。


「神経までいってるらしい、最悪切断かも…」


救急隊員の話では、今エイの産卵時期だそうで、飛び込んだ拍子に踏んづけたか、接触した拍子に刺されたんだろうとのことです。


トゲは抜けない形になってるみたいで、岸に上がっても、エイがトゲごとぶらさがってたんでしょうね。


「かわいそうだなぁ~、お見舞い行ったほうがいいかなぁ~」


このAくん、実は上の息子(高2)の最初の元カノの弟です。

(学校行けなくなったきっかけのあの彼女です。)


母子家庭なんだよな…


明るいお母さんだとは聞いてますが、動揺や不安は相当でしょう。


今は・・・最悪な事態にだけはならないことを、祈るしかありません。