砂糖ときどき潮 -67ページ目

早退


始業から1時間が経った頃、
兄から電話がかかってきた。

祖父の容体が悪化

そのさらに1時間後、
私は病院にいた。


祖父の目は虚ろだった。

意識レベルの低下。
午後2時15分にオペに出るとのこと。
そして、

今度こそ本当に覚悟してくださいと。




術後、
まさか、

祖父の口元が笑った。



一時しのぎでも
何でも
生きていてくれさえすればいいと思った。

祖父の意思でもって
こちらを見ていて欲しいと思った。


どうかもう一度、
私の名前を呼んで