ルイ・ヴィトンの思い出、教えて ブログネタ:ルイ・ヴィトンの思い出、教えて 参加中
五年前、一度目の骨髄移植が成功した半年後がアナタの誕生日だった。

前年の誕生日は入院中で、病院の近くでケーキを買って病室で食べた。

「来年は楽しい誕生日にしようね」

そう約束していたから、誕生日に一緒に外出出来て、食事が出来て、ケーキが食べられる事が幸せだった。


「辛い一年が終わった」


そう思っていた。

だからウィンドウショッピングのふりをしてLOUIS VUITTONに入り、アナタの気に入った鞄をサプライズでプレゼントした。

正直、ちょっと財布には打撃の金額だったけど…


LOUIS VUITTONでなければ駄目だった。
他のブランドにするつもりは欠片もなかった。



「この革があめ色になるまで使い込んでね」



それは未来へ続く長い時間の約束。



気に入って沢山使ってくれたね。
白っぽかった革が、ほんのり茶色の光沢が出て来た。


五年前の今頃は、こんな日が来るなんて思いもしないで、2人でヒルトンプラザで笑ってた。


幸せだった。


主を亡くした鞄があめ色の艶を出す日はもう来ない。