■マイケル・ジャクソンの1982年リリースして大ヒットしたアルバム「スリラー」のオープニング曲で、同アルバムからは4曲目のシングル・カット曲です。
原曲通りだと僕にはかなり難しくて、Bメロ部分をキーとコードを変えてKayさんに変わってもらって、いろいろ難ありではありますが、これもやりたかった1曲、やっと公開に辿り着けました。
歌詞だけみると、前向きな「何かを始めよう」的な歌に思いがちですが、そこはThe King of POP Music、パパラッチやマスコミやグルービー達への嫌味が本音になってる歌だと思います。
つまり・・
なにかネタをさがしてるんだ、嘘でも事実のようにわめき出すんだ
乗り越えるには高すぎる、潜り込むには低すぎる
その狭間で足掻いてるあんたらは
雷に打たれたように痛めつけられるのさ
・・・と始まり、なぜか途中でYou're vegitable(あんたは野菜だ)ってイミフな歌詞になるんですが、これも、
多くの人が嫌いな野菜ってあるじゃないですか。人参・ピーマンとか。それを歌の中で、
あんたらは野菜だよ みんなが嫌ってる野菜
そうただのビュッフェの引き立て役(のオマケで誰も惹かれない)
みんなにテキトーに食われちまう、あんたらは野菜だよ。
ビリー・ジーンも歌詞に出てきますが・・・ムーンウォークを一躍有名にしたヒット曲のこの名前も、有名人に近づこうとするグルービーの比喩として扱われていて(前後の歌詞からの推測)、まとわりついていつも自慢げに喋り続けてる。
かなり直訳から外れた意訳ですけど、子供の頃から特別扱いされ、プライバシーも奪われ、善意でやったことすら悪意に取られ、近づいてくる連中に裏切られ訴えられ、自分の身を滅ぼしていく・・そんな有名人ならではの痛烈な嫌味、そういう強い歌詞の曲がマイケルにはいくつかあり、その中でも彼がソロアルバム「Off The Wall」で大成功。
その次のアルバムまで3年の間が空きますが、その後の彼はまさにこの歌のとおりマスコミや欲に目がくらんだ連中に利用されていくわけで、なんとなくそんな流れを現地で感じていた僕には特に彼のストレートな感情を吐露しているようなパワーを感じたところも、ただの物語のスリラーやBeat it より惹かれた理由の一部になっているように思います。
音楽って、かっこいいだけでも成立しますが、その中に作りて・歌い手の苦しみや幸せなどの本音が込められている曲は、心に刺さってくる強さも違う気がします。
使用したプロダクト
- モニター MACKIE HR, SONY SMC MDR
- コンピュータ Windows PC Windows PC
- エレクトリック・ギター FERNANDES FERNANDES
プロダクト説明
【制作うらばなし】=====
このアルバムが出たときはアメリカで学生用アパート暮らしをしていたんですが、とにかくみんな「Beat it」が一番このアルバムでベストな曲だ!と言っていました。
たしかに、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロはめっちゃかっこいいし、曲自体もその後のマイケルの曲調へ移っていく最初のパンチの効いた曲で、もちろん僕もかっこいい曲だな・・・とは思ってました。
でも僕にとって、マイケルのベストアルバムは1979年にリリースされた「Off the Wall」と、ほぼ同時期にThe Jacksonsとして出していたアルバム「Victory」や「Can you feel it」のよりダンサブルな曲がシンプルにノレて大好きでした。だからBeat itの偉大さはわかるんだけど、曲としてはこの「Wanna Be Startin’ Somethin’」が1番好きな曲でした。
後にマイケルの遺作映画となったThis is itのオープニングにもこの曲が使われました。因みに、マイケルの曲はこれで4曲目なんですが、This is itのエンディング曲がThis is it。この曲、ポール・アンカとの共作だったかな・・うろ覚えだけど・・・これがまたきれいで大好きな曲で、MTでも公開しています。
また、Jackson 5とSONYがもめていたころに、マイケルのベスト盤が出ていて、そのベスト盤にだけ収録されていた「One day in your life」という例によって知られていない曲がとてもよくて、これもMTとYoutubeで公開しています。
One day in your life
https://youtu.be/MhSZZYTd3Rk?si=evoBhVtv66yK_Ggw
This is it
https://musictrack.jp/musics/78442
Off The Wall
https://musictrack.jp/musics/85015
■制作むずかしかった話し=====
マイケルの曲はどれもほんとうに緻密で、グルーブが自在なんだけど、不安定な揺れは皆無でとにかくタイトで正確でキレッキレのリズムに歌!この曲も歌はもちろん、コーラスも和声はシンプルなんだけど、僕とKayさんとも、曲のキレに対してバッチリ縦を合わせるのが至難の業で、マジ、苦戦しました。
キーは原曲より3度下げてるし、高音部分はKayさんに助けてもらってるので主メロの歌だけでも頑張ろうと思ってトライしましたが・・・まだまだでした。でもまぁ、もうちょっとなんとかしたいって課題があり、その課題をクリアする方法だけは(できるとは言ってない(-.-;)わかるので、そういう点ではやってみて、また挑戦しないといけないなってやる気がめっちゃでました。