King Gnuのカバーやりはじめたら、やっぱり代表曲のこれ、やらないわけにいかないですよね。
先日、King Gnuの「三文小説」を公開したところ、古くからの音友さんから「飛行艇なら知っていて、好きです」ってコメントいただいたんです。その方はピアノがステキな音色で、どちらかというとロックっぽい「飛行艇」より繊細で人生観に共感しやすい「三文小説」のほうがお好みかななんて勝手に想像していたんですけど、やっぱり人様の好みはそれぞれで、読み通りってわけにはいきませんね。
でこの「飛行艇」めっちゃカッコよくて好きな曲です。King Gnuはライブだと、アルバム曲の、もっとオルタナティブ系の難解かつハードな曲が多くて、僕のイメージでは早熟な天才集団が高校の学園祭でやっているオリジナル曲・・・みたいな印象が強いバンドでした。
でも、呪術廻戦を始め、ドラマやアニメやCMとタイアップしてキャッチーで一般ウケする曲を書く必要があるときは、ドカ~ンとこういう爆弾落としてくれる、なんとも音楽を理解しつくしてるようなスゲ~才能だって、当たり前だけど、びっくりしちゃいます。
ギターのリフとソロがキモなのに、ギターが僕は苦手なので後回しになってたのを、友達の一言でチャレンジする背中を押してもらえた、そんな経緯でやった1曲、ご存知の方はアラ探しを(^_^;)、初めてお聴きになる方はシンプルなのにこのかっこよさを、楽しんでいただけたら幸いです。
【制作裏話s】=====
King Gnuは、東京芸大のチェロ専攻の常田氏がフロントマンであり、ほとんどのソングライティングからアレンジをやっています。専攻がチェロなので、オーケストラを使う曲ならそのアレンジから弦楽器なら演奏まで自分でやってしまうことも多々あるとか。
音大ですから、ピアノも必須ですし、かと思うと、曲によってはハンドマイク(拡声器)でガラガラ声にして歌ってみたり、ほんとに自分のやりたいように何でもできてしまうイメージを持ってます。おまけに、男性化粧品のコマーシャルモデルになったりと、(濃い顔ですが)超イケメン・・・世の中、不公平ですなぁ・・・・(´・ω・`) 歌はおもに低音パート担当ですが、声までかっこいいんですよ。
で、歌ではむしろ主役がおおい井口くんは、東京芸大で声楽専攻。おそらくテノールで、カウンターテナーの練習なんかも相当やりこんでいるんじゃないかと想像するほど、地声からミックスボイスからファルセットまで、歌唱力が半端ないだけでなく、とんでもなく高い音まで、固くも柔らかくも表現できてしまうスーパーボーカリストです。普通にF5とかでビブラートかけてまだ余裕ありそうだし。
そんな井口氏をして、インタビューを受けているときに「常田さんの作る曲は難しいと思うのですが、楽々と歌えててすごいですね」みたいなこと聞かれたんですよ。そしたら「楽なわけないじゃないじゃないですか!でも常田がこんな曲作ってきちゃうわ、歌うのは俺だし、もう仕方なくやってるんですよ」って答えていて、あのレベルで歌える人にも難しいのか・・・僕が難しい、できたら奇跡って思うのは当たり前だな・・・と妙な安堵したの覚えてます。
呪術廻戦の逆夢などヒットしましたが、「あの曲なんてライブで歌うたんびに地獄ですよ・・・難しくて」と言ってましたし。まぁ難しいといっているポイントが僕なんかとは別次元なので、僕がそれで安心してる場合じゃないんですけど。
というわけで、この曲「飛行艇」とにかくギターのパワフルなリフとちょっと狂気じみた間奏のソロが特徴で、あと、裏で4つで鳴ってるドラムスとの一体感・・・まずこれが僕にとっての最初の難関でした。
ギターソロはまぁ、ある程度のとこで諦めて誤魔化してますが・・・リズムはその分しっかり聴き込んで作り込んでみました。
そして問題の歌・・・幸い、「三文小説」(最高音がF5)より少し低いキーだったのでまだ助かりました。とはいえ、高いことは変わらないし、その高さの中で硬軟使い分けてエモさも出さないといけないので、ギターも歌もかなり練習してから録音しました。
あえて自分で歌についてアピールしたいのは、この曲のBメロ(AメロとBメロしかないシンプルな構成なんですよね)。
それまでリードボーカルだった常田氏の低音メロディから、井口くんのオクターブ上に主役が移り、
「大雨降らせ、大地震わせ、過去を祝え、明日を担え、命揺らせ・・・」を4回繰り返します。
これの1回めは、高くはないんだけど全てファルセット+ウィスパーで歌ってます。
2回めはそれを少し強め、厚めにして、
3回めはミックスボイスで通して歌い、
4回めは地声だけで力強く歌う。
ここ、よく自分で乗り越えたなって、聴いてる方には「それがどう違うの?」みたいな話しですよね。でも歌い方に課題の多い僕には、こういうせこく細かい違いを出せるようになる、引き出しが増える、っていうのはすごくうれしい自己満足な部分です。
MTは、作詞・作曲がメインか、または歌うにしてもギターかキーボードのプレイヤーが前に出ててついでに歌う、あとは純粋にDTMerの3タイプの方が多いので、僕みたいに「ソロでも聴いてもらえるレベルのコーラス職人」を目指してるやつは少数派なのは間違いないと思います。そんな少数派のこだわりと、苦手で不正確なギターなど、とりあえずいつもの言い訳と読み流して、この曲を聴いて気に入っていただければ大満足です。
【制作環境】=====
MIC:LEWITT LCT441 FLEX
Audio I/F:Presonus Audiobox iTwo
DAW:Studio One Pro 7.2
Guitar:Fernandes Strato Type
自作テレキャスター
Bass:Ibaneze SR640
動画の背景は、先日久しぶりに映画館に出向きブラピの「F1」を観てきました。
その時に、まだ誰もいないときにiPhoneで撮った写真を加工して使ってます。
Camera:Canon EOS R10
iPhone 16 Pro
Photo Editor:Photoshop
Video Editor:Vegas Pro 21