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ハワイ島とオアフ島では気候もすごく異なるし、沖縄と直接比較しにくい点も多いが、沖縄に移住して20年弱、ずっと思ってることがある。


それは、観光立県を目指すといいながら、青い海と空だけに頼りっきりで、県やエリアとして明確なビジョンをまとめられず、単発・散発的なイベントで終わっていること。


しかも、大きな根源から目を背けて安易なほう、土建業的側面ばかり優先されていて、マネタイズや体験の選択肢がまったく増えていないということ。


具体的に言えば、この手のちょっと贅沢な旅行において、富裕層と女性の経済的決定権は非常に大きい。ところが、沖縄は、晴天率が全国でも特に低いのに、雨が降ると行く処がほとんどない。
そして女性がちょっとオシャレして、お金を使いたくなるところがほとんどないままなのだ。


夜になると、よく言えば親しみやすい県民達も利用する居酒屋と、コンビニしか開いている店はなくなる。台風中に沖縄に良好で来たことがあるが、そういうときはホテル内のカフェ、プール、バーはどこも人でいっぱいで、プールでチェアに座る空きすらなくなる。それなのに、台風の中外へでかけても、ユニオン(最安値レベルの地元系スーパー)か居酒屋しか空いていない。


そして台風シーズンの停電についても、沖縄電力の怠慢(もしくは恣意的に台風のたびに停電させて人工代稼ぎするため)としか思えないほどの脆弱性。毎年台風で電線が切れ、速くて半日、場所によっては数日の停電もめずらしくない。さっさと計画的に電線の地中化をすべきだ。


この電線問題は、観光立県のくせに、映える写真を撮る上でも本当に邪魔だ。沖縄本島は南北に細長い島なので、島の中央の比較的高い位置に高圧送電線が見える。ただでさえ、それを避けるアングルを探さなければいけないのに、身近なスナップ写真を撮ろうにも、東南アジアらしい貧相で跡づけでたこ足配線になった無様な電柱・電線が大概写真のフレーム内に映り込む。
首里城公園内や、海中道路など、電線を気にせず撮影できる場所を探すほうが難しいほど、旅行者目線がわかっていない。


以前、県の建設部の方にもこの話しはしたことがあるが、「予算がかかる」の一言で、自分が上席にいる間に実現できなくとも、今後10年かけてでも順次電線地中化ができる事業案を起案するといった、自ら動く意識がまったくなく、下から上がってくる稟議書にハンコ押して前例のないことは減速全部却下するだけで非常に高額な報酬を得て(しかも僕が嫌いな自分の地位をすごい偉いと勘違いしている)これじゃダメだ・・・と諦めたことが、これ以外でも少なからずあった。


現在は円安と人件費の向上、インフレ等で、沖縄県内の観光産業だけでなく、平均所得が全国最低レベルの一般庶民の生活費まで値上がりがとても早く進行している。
それなのに、観光面でのソフト面でのクォリティはほとんど同じままで、県外資本によるホテルなどの建物だけは増えていて、値段も爆上がりしている。


世界の観光地でも観光客への入場税的なものを採用しているが、沖縄も円安の今こそ導入すべきだし、空路が那覇空港に限られ、制空権についても米軍がほとんど押さえているため、県外からの誘客にも空港増設など少なくない投資が必要だ。


それに合わせて県内物価水準があがれば、貧乏な県民はさらに相対的貧困化が進むので、観光施設は県民価格も導入検討すべきだ。というのは、県民の貧困が改善されないため、県内で営業できる業態が大手チェーン店とクォリティの高くない(せんべろに頼る)居酒屋とコンビニしか商売にならない状況になっているからだ。


米軍基地反対も(実際、日本政府は沖縄だけに負担を押しつけすぎている。本土の人間は遠隔地なので、地政学を楯に本質をしらずに政府に便乗しているのも実状からみたら間違いなくある)、子育て支援も、自民党の裏金体質も大きな問題だが、沖縄のマスメディア、特に2大新聞は、反戦や戦争体験からくる非軍事化ばかり煽り一部の読者に迎合するだけで、中立性もメディアとして骨のある(ある程度県民自身痛みを覚悟しなければできないレベルの)提言能力もゼロだ。新人記者のインタビューを以前みたことがあるが、洗脳されてるのか?とすら思える公正思想からずれた怖い回答してた。

 

福島瑞穂じゃないが、戦争は悪だ。誰だって嫌だ。でも、だからって反対して、さらには準備対応する人達まで貶めるような発言を平気でする。大規模災害があってもこういう人達は自衛隊は助ける優先順位さげさせたいくらいだ(自衛隊の方々はそんなこと絶対しないけど)


県民自体も、非常に地理的にガラパゴスなので、狭いエリアに親戚一族が密集して暮らしており、必ず親族内に賛成派と反対派、利益相反するものがいるので、一族として、県として、意見をひとつにまとめずなぁなぁでやらざるを得ないという県民性も強い。そう、ここが国や米軍がつけいる隙でもあるのだ。


これの改善は実は沖縄県民のほとんどには見えていない重要な伝統・慣習が邪魔になっている。そう、墓守りだ。沖縄は日本ではめずらしく、仏教・神道などでなく、いわゆる祖先崇拝や自然崇拝などのアニミズム系の文化が残っている。島国ゆえ、陸路による日常的な他県との交流も少ないので、それが一般県民の常識として伝統文化が濃く残っている。


このこと自体はすばらしい伝承でもあるのだが、現代の拝金資本主義の社会では、沖縄が貧困のまま、国やアメリカに利用されるだけの土壌になっている。
つまり、祖父母や両親が働き手の男子を、仕事もない沖縄に縛り付けて外ヘ出したがらないのだ。出してもせいぜい数年で、それが大学からだとしたら、社会人として幅広く密度の濃い競争者会での経験なんてほとんど実力がつかないまま「早く戻ってきておくれ」の縛りで沖縄にUターンする率が他県より圧倒的に高い。
なので沖縄の中小企業は、全国一低い賃金で応募しても応募者に困らない。


他にも酒や性欲などの快楽への依存性になりやすいとか(結果、飲酒運転や十代の妊娠そしてシングルマザー化が以上に多い)など、貧困が貧困を生む連鎖の源が、奇しくも沖縄古来の伝統が悪影響しているという辛い元凶になっている。


伝統文化は簡単に捨てられない。しかし、県の将来を考えたとき、せめてもう少し折衷案てきな人生観も考えるべきだと思う。
今、世界的に拝金資本主義(を煽動し利益を手にしている表に出ない支配層)が強くなりすぎて、各地で戦争、資源の奪い合い、労働力の搾取、生活物価のインフレ、リアルな物を産まず真の付加価値生産者の利益の上前をピンハネするだけの機関投機家(もの言う短期株主ね)、こいういう連中の欲が飽和して、局地戦が終われない状況になってきた。


ほんとうに民主主義・自由主義を土台にしつつ、資本主義・金儲けについての倫理的国際法整備、戦時下においては国内法より国際法を優先する、国連の解体と再構築とそれに伴う常任理事国の撤廃など、パラダイムシフトが必要な時期に来ていると思っている。
しかし、それができるのは世界的独裁者か、現世の因果を操作できるような超越者がいない限り無理なんだろうな・・・


とりあえず、国会議員や国政政治家の報酬と数は大幅に下げて、一般教員、保育士、介護士、勤務医、消防士、中小企業の労働者など、実際に付加価値を生む労働をする者ヘの報酬配分を上げることだけでも、ホントの政治家なら立安し、挑戦してみやがれ!(そんな根性ある政治家はいま一人もいないし、多数派政党にいないとそもそも議会で多数決で負けるわけだから)
となると、やはり、国もせっかくマイナカードとDX・デジタル推進するって言ってるんだから、マイナカードで、
1.ネットで選挙投票できる
2.ネットで各候補者の掲げた公約をそれだけ結果だした評価投票する
3.重要な案件は国会議員の多数決でなくマイナポータルで国民投票
の3つだけでも実現してほしい。


政治屋なんて、金まみれで「政治には金が必要」なって開き直ってるが、それならその使い道も全部後日でもいいから記録しておき公開しなよ。
できないでしょ、とても公開できる使い方してないんだから。民間なら懲戒解雇だよ。政治家もこういう連中は「遺憾です」っていうだけじゃなく、免職して、運転免許と同じく一定期間公職につけないようにすべきだ。民間ばっかり厳しくして、おかしいよね。


そうだ、あと政治家に求めたい変革は、
1.国政について世襲と親族は認めない
  世襲なら3世代、親族は3等親以内は政治家になれない


これも絶対実現させたい。憲法では職業選択の自由が認められているが、その憲法を作れるのが政治家なのだから、政治家は別枠にして、権力を維持・保持しつづけられないよう制限を設けるべきだ。
一般民間人や皇族に制限かけてんだから、政治家だけ制限なしなんて、しらじらしいこと言い訳にしないよね、まともな政治家なら。