シーミーの夜と、Old West Cafe
沖縄には、旧暦行事や、中国大陸由来と思われる行事がたくさんあります。
そのひとつが4月のこの時期に行われる「シーミー」「清明祭」とも書きます。
沖縄のお墓は、亀甲墓を代表として、総じてデカイです。
墓のサイズ自体、デカイのですが、通常、墓の前にちょっとしたスペースがあり、準備の良い墓だと、陽射しや雨を遮るテント設置用の受け口まで完備しています。
・・・なんで???
それは、シーミーでその場所を使うから。
親戚一族が家長の墓に集合し、持参したオードブル(というのも、沖縄独特のものになってますね)、重箱に詰めた食べ物と、大量のお酒で、大宴会をするんです。
あ、僕が本日の日記で書こうとしていたのは、そのシーミーがあった日曜日の夜。
日曜の夜は、外食しようとすると、ラーメン屋から焼き肉や、回転寿司・・・ありとあらゆる食べ物屋が混むんです。
混んでいるところが大嫌いな夫婦なもんで、日曜の夜に外食する時は、ペルーレストランとか、タイレストランとか、うちなーんちゅや米軍関係者があまり行かない店ばかり探し求めることになります。
この日曜もそんなつもりで、お気に入りの「Old West」に向かいました。
すると、なぜか・・・普段なら死ぬほど流れが遅い近所の道が、空いている!
信号のタイミングと、30キラー(30キロ未満で後ろのクルマをせき止めて走るヤツね)の組み合わせでたまたま僕の前後が空いているんだろう・・・と思った・・・が、いくら走っても空いてる!気持ちよく走れるぞ。
トドメは公共駐車場。普段はこの時間ならたいてい満車に近いんだけど・・・ガラ空き・・・
・・・とここで気付いた。「今日はシーミーの人が多かったんだ筈」
もう、朝からお墓で飲んでるから、外食どころじゃないんだね、これが。
以前、こちらの地元(沖縄市)の人と話しているときに、「シーミーの日は○○△で外食しました。空いている筈と思って。」「あら、どうして空いていると思ったの?」「こんな日に、○○△みたいな店に食べに来る人って、うちみたいに県外からの移住者で子供いない家と、あとは親戚中からつまはじき者にされている人や変わり者しかいないから」
・・・と推理の根拠を言ったら、バカ受けしてました。
それくらい、シーミーというのは沖縄の方々にとって、重要な季節行事なんですね。
で、今日の「Old West」
やっぱりガラガラ!
僕らが店に入ったときは、僕たちだけ。
後から、トロリーケースをガラガラ引きずった、見るからに関東からの団体出張族7名が入店。お店もほっとしたことでしょう。
その団体客、このあたりは「繁華街だから、旅行カバン下げて、とりあえず夕食を」と思って来た筈なんだけど、「シーミーの日」ということを知らなかったので、商店街はほとんど閉店・・・唯一開いていたのがココだった・・・という流れ。
いやはや・・・シーミー、恐るべし!
そうそう、ここの「ブリトーライス」初めて試したんだけど、これもヤバイ・・・旨い!
結構、沖縄ではブリトーライスもあちこちのお店であるんだけど、Old West はほんとにウマイ!
ホンモノ且つ、良心的なアメリカンだと、つくづく思う。
本来、この手の料理、食べはするけどそんなにポジティブなイメージもっていないんですよね・・・アメリカ時代に食べ過ぎたこと、日本に帰国して食に関しては勝負ついちゃってるから、利便性とバリエーションとして、アメリカン系フードも食べていたのが正直なところ。
だけど「Old West」は参りました!
もちろん、値段も素材も、超高級じゃないんで、それなりのグレードの中で・・・ってことだけど、その一般的なレストランの食事としたらここのは秀逸!
アメリカで長く暮らした事がある人なら、そしてそれがニューヨークやロスといった大都会じゃなかった人なら、きっとわかってくれる筈。