急な体調不良

いつものように土曜日出勤、10時30分来場予定の団体対応にスタンバイしていた。ところが、段々気分が悪くなってきて吐き気がしてきた…
自分では分からなかったけど、職場のスタッフから「矢野部長、顔色が土気色ですよ、とても具合が悪そうです。後は大丈夫なので、早退された方がいいですよ。」
言われて「大丈夫、」と立ち上がったら、初めてかなり具合が悪い事にきづいた。

結局、そのまま早退させてもらったが、自宅駐車場についた途端にその場で嘔吐…
腰の鎮痛剤が僕にはやっぱり強過ぎて、急性胃炎を引き起こしたのだと思う。

とにかく安静にしつつ、胃に負担かけずに休めるようにしていたのだが、そのうちひどい下痢と下血が始まった。その夜は20回はトイレに立つので結局一睡もせず。
夜があけるのを待って、日曜朝8時、嫁さんに近所で一番大きな県立病院の救急外来に連れて行ってもらった。

下血が劇症だつたので、ノロウィルスなどの細菌性腸炎を疑われ、先ずは検便…と言ってもこの頃はすでにほとんど下血。採血もして、培養、分析するので結果が出るまで何日かかかるとの事。なので治療は何もせず、点滴されただけ。結果は15日、木曜日に「また来てください」との事。

薬も出ないし、ただ帰れ…確かに原因が特定できなければ、治療方法も決まらないとはいえ、医師自ら「劇症」と判断しているのに、細菌性以外の腸炎の可能性を並行して対策しなかったのは、はっきり言って医療側のミスだと思う。

とにかく、この日は長時間点滴だけされて帰宅。
しかしこれから2週間程、日に30~40回の下血が続く事になる。

後から分かるのだが、強過ぎた鎮痛剤が急性胃炎を引き起こし、これが引き金となって「潰瘍性大腸炎の大爆発を引き起こした」のだ。
そして、その症状が細菌性腸炎を思わせる劇症だったので、病気の診断に時間がかかり過ぎ、その間に大腸内の全域に潰瘍が拡がってしまった。

日本には、潰瘍性大腸炎の得意な病院は数える程しかないそうだ。そういう病院では、診察したその日に「潰瘍性大腸炎と診断が出る事もあるそうだ。それだけ早く診断されて治療が行われれば、今回の僕のケースもここまで酷くならなかったかもしれない。