輸血中

輸血中… －場所: 沖縄県立中部病院

とうとう、病室のトイレでの下血、出血性ショック症状で倒れ、救急処置室へ・・・

トイレへ行こうとベッドの上で起きあがった時点で、貧血による軽いめまいも感じ「これはヤバイ・・・」と予感があった。そしてまたお尻から血が噴き出しそうだったのでトイレへ直行。便座に座るやいなや即、大量の血液噴火・・・

意識が薄れていく・・・と感じ始めた瞬間、トイレの非常コールボタンを押した。そのまま視界が暗くなり、床に崩れ落ちた。
その後はしばらく気を失っていて、次に気付いたらストレッチャーの上で移動中だった。「矢野さん、わかりますか？」「返事してください」などと声を掛けてくれながら、酸素マスクつけたり、注射打たれたり・・・その間、廊下の天井が流れ、遠くで看護婦さんの声が聞こえてる。
あ、そうか、反応しないと・・・と意識も戻り始め、「はい、大丈夫です」と言おうとしたが、声が出ない。で、しかたなく呼びかけには手を動かして、目もうっすら開けて反応。「気が付きました」「大丈夫ですよ」と。

ストレッチャーはそのまま救急処置室に入り、尿管やワケのわからないその他管類、センサー・・・いろいろなものがつながれていく。血圧はバイタルをチラ観したら80-50。倒れた時は体感60-30以下だと思うので、少々回復しているみたい。とはいえ、まだ意識も朦朧としているし、医師と看護婦が「ご家族は？」「奥様と２人だけです」「すぐに呼んでくれ！」と言っているのを聞きながら「これ、テレビドラマと一緒じゃん・・・自分が体験するとはなぁ・・・」と妙に客観視してた。

以後、数日は尿管をさされ、30分ごとの下血でおむつ交換も看護師さんのお世話になりっぱなし・・・とにかく、今下痢というか、下血でお尻から血が出ておむつ交換してもらったばかりなのに、数分も経たずに次の噴火がもりあがってきて・・・我慢して括約筋を締めているんだけど、ちょっとしたタイミングで、肛門が熱くなりとても柔らかい液体がぬるぅ～っと通過していくのを感じる・・・

いくらなんでも数分おきに看護婦さんを呼ぶわけにいかないから、３０分は待ってからナースコール。「すみません、また下痢（下血）しちゃいました。さっき変えてもらったばかりなのに、ごめんね」と。

しかし看護婦さん、ほんとに手際イイ。１人で、僕のカラダをうまいことずらしながら、オムツを替え、ついでにお尻回りがかぶれるから、温水で洗い、５分もかけずにミッションコンプリート。捨てる前にオムツをみれば、赤ワインソースか、もう少し鮮やかな赤に染まってる。

１回何ｃｃ出血してるのかわからないけど、既に２週間以上続いているんだから、そりゃあ血も足りなくなるよな・・・今まで点滴だけで輸血していないのがむしろ不思議なくらい。
もちろん、輸血はなるべく避ける理由も理解はしてるけど・・・病院内で出血性ショックと貧血で倒れちゃまずいじゃん・・・