EXILEの「もっと強く」をosumiさんと2人で

最近、凝った構成の曲が続いていたので、今回はとにかくシンプルな編成を。

 

EXILEの「もっと強く」

曲自体は2010年にリリースされ、チャートでも1位になっています。前期のEXILEでは有名なスロー曲です。

元々は、フルオーケストラ・バンド編成のアレンジでしたが、2-3年前にEXILEのTakahiro(Vo)と、今はTVでも広く知られるようになったYoutubeのストリートピアノ出身?のハラミちゃん(Pn)の2人が、Youtubeの「The First Take」という一発録りシリーズで演ったアレンジにトライしてみました。



 



 

実は、この曲、僕も前から知っていましたが、フルオーケストラの原曲ではいまいち印象が弱くて、あまり惹かれていませんでした。でもThe First Takeでの、ダイナミックでドラマティックなピアノと、ソロ歌だけのアレンジを聴いたら、すごくそれが気にってしまいました。

 

余計な音がないから、余計にピアノのフレージングや、歌の歌詞、言葉がよく聴き取れる気がするんですよね。

当然、そうやって耳に届いてしまうアレンジなので、ハラミちゃんのような高度なスキルがあってこそのアレンジと演奏ができるピアニスト、それもクラッシック系でしっかり勉強されてきてる方・・・そういう方でないとこのピアノは無理。

 

で、僕がこれまでご一緒させていただいた方で、これはもうosumiさんしかいない!!!ってなって、すぐに連絡とりました。

幸い、このアレンジをとても気に入ってくださって、「難しいので時間がかかるけどそれでも良いですか?」とお返事いただけて。

聴いてわかるとおり、ほんとに難しいピアノで、2年近くかけて練習してくださったそうで、先月、その演奏音源が届きました。

 

音源聴いて・・・「こ、これは、すごい・・・やばいぞ、これ、歌のプレッシャーがめっちゃハードル上がった!」と焦りました。で、しばらくは、歌なしで、ただただ感動的なピアノ演奏だけ繰り返して聴いてました。

演奏がドラマティックで、優しさ、力強さを表現しなければならないので、鍵盤のタッチもフォルテシモからピアニシモまでダイナミックレンジ目一杯使われてますし、あとなんといっても間とグルーブ!

この演奏、すごいテンポがルバートしまくってます。それで1フレーズの中でもテンポは変わるし、ペダルをフルに活かして音が消えるまで間を作ったり・・・POPSやJAZZみたいにある程度規則性のあるテンポとは全然違う。

 

そういう場合は、指揮者がいるか、または2人だけでやるなら目配せや手先、口元の動きをお互いみながら呼吸を合わせてできるんですよね。ところが演奏は先に録られていて、ネットを介して別々の場所で、別々の時間に歌入れする。だけどテンポがずれたら、ピアノと歌しかないわけで、全部聞こえちゃう。

 

それでとにかくピアノだけの演奏で曲を通してのテンポの動きを耳になじませました。

それから、それをもとにして、録音用にハイハットを1トラック追加して、そこにピアノに合わせて手弾きでこの演奏のテンポを入れました。デジタル上でテンポマップ作ろうと思ったんですけど、無理で(^_^;)

 

で、歌入れのときは念のためそのハイハットの波形を目で追えるようにして、その振れ幅を指揮棒に見立てて、テンポの先読みしながら歌入れしました。

 

このやり方、クラッシックやミュージカルではたまにやったことがあって、結構有効なんですよ。

とはいえ、間のとり方って、ギターの手クセといっしょで、自分のクセってあるんですよね。それでいくら覚えてもたまに特定の場所で先走ったりタメすぎたりすることも少なからず。だから余計にバーチャル指揮者作ってから歌うの、確実性が上がるんです。

 

とまぁ、制作の裏話しはどうでもよくて、とにかくピアノ演奏が素晴らしいので聴いてみてくださいませ。