最近の公開曲
しばらくブログ更新をサボっていたので、新しい曲公開の紹介がたまってしまいました。
まず、映画「Greatest Showman」からデュエット曲、「Rewrite the stars」
恋に不器用で、仕事はできるがまだ若く、ショービジネスの世界のことも不慣れな青年が、ちょっと不安な気持ちに苦しみつつ恋を打ち明けるところの伴奏なしのソロ歌から始まり、相手の女の子も好意はもちつつ「住んでいる世界が違うから無理よ」と切なく歌う名シーン。
これ歌うとき、とにかく無伴奏の出だし、どんな風に歌い出せばよいのかすっごく悩みました。
最終敵に、さきにKayさんに歌ってもらって、その歌の雰囲気から逆算したところへ落とし込んで歌ったという、苦心の作。
僕の歌は普通に歌うと一本調子で平坦な、何も訴えるもののない歌になりがちなので、ここしばらくは自分なりにエモーショナルな歌い回し、役柄にあった声質づくり、喉や体の使い方の試行錯誤しているんですけど、それらの現状での回答の一つ、みたいな歌になりました。
次は、天才バーンスタインのミュージカル「West Side Story」から、この音楽の集大成ともいえる「Tonight Ensemble」
West Side Storyは、歌のない曲も含めて名曲揃いで、さすがバーンスタイン作曲と感嘆しつつ、やろうとするとアタマを抱える難曲ばかり。
その中でもこの曲は、劇中の主な登場人物がほとんど総出で、各所で入り交じり交錯し、歌い上げる。各メロディもそれぞれのキャストのモチーフが散りばめられている超絶豪華な1曲です。
さすがに僕一人では男女どころかこれだけの登場人物を歌い分けるのは無理で、マリア役のソプラノはたんぽぽさん、アニータ役のアルトではKayさんに歌っていただいて、なんとか膨大な歌トラックをまとめられました。
このミュージカルシリーズは全て音楽SNSで知り合ったKTさんが作ってくれているんですが、もうね、オケだけでとにかくすごいんです。実際にオケに所属されている演奏者でもある上、非常に作曲者の意図や考えの理解にこだわりのあるすごい方なので、オケも初版の総譜から作られています。
当然、クラッシックスタイルですから、POPSやジャズのような明確なBPMは無く、常に指揮者の指揮棒によりテンポがダイナミックに振れます。ところがリモートでネット経由でやるときは、指揮棒は見えないし、アイコンタクトもできないわけです。
その上、POP、Rockのドラムスのような目立つリズム楽器はいないので、そこをしっかり指揮者(オケ制作者)の意図・タイミングにきっちりあわせる、それも3人分・・・というところが一番苦労したところです。
後は、オケだけでもものすごいダイナミックレンジが広いです。そこに人の歌声が、負けないように、でもピアノからクレッシェンドしてフォルテシモのフルオーケストラの前に出てくるような最後の合唱部分とか、楽器とは異なる人の声(それも声楽家でないシロートたちの歌声)をMIXすることがまた難しい。
途中、なんどもKTさんに状態を確認してもらいながら歌と歌メンバーのとりまとめをやりましたが、とてもよい勉強・経験になっています。
それから次は、これも古い付き合いになってきたKEN'Sさん制作のオケで、大ヒットしたDISCO映画から、BeeGeesの名曲をBeeGeesファン・日本代表といえるNanさんと一緒に歌った「StaYin' Alive」です。
映画「Saturday Night Fever」、ストーリーは娯楽ミュージカルだけあってどうってことないでしょうが、あのBeeGeesが時代の求めに応じてDISCOサウンドを制作したら、ここまでBeeGeesのDISCOサウンドが作れるのか!!ってびっくりしたのを覚えて居ます。
まだあります。
これもKEN'Sさん制作のオケで山下達郎さんの「あまく危険な香り」
KEN'Sさんのタツローさんのオケで歌うのはこれで4-5曲目ですが・・・僕の声ってタツローさんの真逆で、存在感や高音域のパワー、ストレート感がまったくないんですよね。
この歌は僕が「歌わせてください」ってお願いしたんですが、理由はキーが合っていたからというだけ(^_^;)
タツローさんの地声声域は僕より高音が出るので、結構歌いたくても歌えない曲あるんです。
で、うたってみたら、もう全然タツローさんの曲の良さが出てこない・・・またもや自分の声の存在感(個性・アク)の無さに打ちひしがれました。それで開き直って、僕なりの歌い方でおもいっきりエモーショナルに、好きなように歌ってみよう。前回やったEXILEの「もっと強く」みたいに、自分の表現力でできる歌にしよう・・・と切り替えて仕上がったのがコレです。
まだまだ続きます。次もオケは自作じゃない曲です。
音楽SNSで知り合えた音友だちの中でも、ロックからフュージョンまで弾きこなすギタリストさんでは、僕が一番憧れてるTheWooさんのスライドギターがフューチャーされているイカした曲。村田和人さんの「I'm Leaving You」
実は村田和人さん、リアルタイムでは仕事に追われていた時期で全然知らなくて、4-5年前にTheWooさんがインスト曲としてカバーされたのを聴いて初めて知りました。
Wooさんの選曲はいつもオシャレでギターサウンドがめちゃうまくて、ギターがいつまでもうまくならない僕は憧れていたギタリストさんです。それで「いい曲だなぁ」って知ってから過去曲に遡って聴くようになりました。
今回はそのTheWooさんから「この曲ずっと歌入れたかったんですけど、歌ってくれませんか」って誘ってくれて、超よろこびました!ラッキー!
スライドギターって、ピッチの正確性、和音のときのズラし方、タッチ加減、どれも難しいのに、すっごいきれいにサスティンしてますよね・・・ほんと、憧れているギタリストさんです。
・・・とこんな感じで相変わらず音楽は楽しんでいます。
最近少し難しい歌・オケ作りが続いていたんですが、今回はそれぞれの分野でも最高レベルのコラボパートナーさん、オケ師さんと一緒にできたので、オケから自作したのは「Rewrite the stars」1曲だけ。
歌うだけだとやっぱりオケから作るより全然楽でいいですね。オケ作りももっとうまく、早くできるようになりたいけれど、加齢のせいで新しいスキルやツールを覚えるのはどんどん面倒くさくなる・・・しかも騒音性難聴で耳コピだって昔より聞き取りにくい条件が増えてきているので、なるべく長く音楽趣味も続けられるよう気をつけないと・・・
実は昨晩、古い友人のオリジナル曲をカバーしたんですが、そちらはまた次の記事に回します。
今回はこの辺で。