リアルのレースから引退してもう10年以上経つ・・・いまだにバトル中の高揚感が忘れられずに、フィジカルもメンタルもノウハウもスキルも駆使する最高の趣味の喪失感が消えない。

 

それで音楽趣味を再開している訳だけど、やっぱり音楽で得られる楽しみと、レースで感じる喜びや闘争本能って、同じ土俵に乗せるのは無理がある。

 

そんなわけで、昨年暮れに「人生最後のゲーム機だから」って奥さんに説明してプレイステーション5と、レースシミュレーションゲーム「グランツーリスモ7を分割払いで購入。

音楽制作の時間がかなりグランツーリスモ7になっちゃって、それでここ2ヶ月くらい音楽のペースが落ちてます(^_^;)

 

レースに関しては、さすがにもうリアルのレースはカラダもお金も対応できないから、あらたな映像ネタも出てこない。逆に記憶も含めてどんどん風化してしまうのも寂しいと思って、鈴鹿サーキット、岡山国際サーキット、筑波サーキットの(多分)ベストラップと思えるビデオを抜粋してみた。

 

この当時は、動画撮影は8mmビデオカメラで、クルマはまだしも、カートのドライバー目線の動画をきれいに撮影するなんてほとんど無理だった。あのころ、今のデジカメやGoProのようなアクションカメラがあったらもっといろんなコース・レースの映像残せたのになぁ・・・

 

というわけで、まずは筑波サーキットから。

これは某有名チューニングショップが主催している終日タイム計測してくれる貸し切り日。翌週にロータスだけのレースもあったので、いつもはGTR(みんなブーストアップして600馬力とか加速がバカ速い)、S15改、ランエボ、なんかがブイブイいわしているんですが、さすがにロータスがたくさん来ていました。

ロータスは軽いし旋回性能がいいので、筑波ではけっこう手強いんですよね。ポルシェだとロータスより有利なのはメインストレートとバックストレート。あとはハードブレーキングな1コーナーに第2ヘアピンのツッコミくらいでしょうか。

まぁ、毎度、どノーマルな通勤仕様のポルシェにしては頑張って走れていると思います。


 

 

次が鈴鹿サーキット。

ここは第2のホームコースといえるほどよく通っていて、この時はコース脇やコントロールタワーで僕の師匠の福山さんや宮城さんが観ていてくれたんですが、走行終了後に「きょうのシングルプレイヤー」と言っていただけて、タイムも全体の2位か3位(1位はかなり改造されてるM3だった)自分でもノーマルポルシェならこのへんで充分じゃないか・・・と思えた日でした。

実は130Rでハーフスピンしかけたり、シケイン突っ込みすぎて「止まれそうにないから横向いて縁石乗り越えて横転するリスクより突っ切ろう」って突っ切ったりしてたとこも宮城さんに観られていましたが「あの状況は、あの処理がいいです」とそこも評価してもらえました。


 

 

次は岡山国際サーキット。走ったのは3回くらいしかありません。1回はポルシェジャパン主催のポルシェ専用の走行会(タイム計測あり)。PJ主催なので、イベント最後の閉会時にいくつか表彰がありまして、賞品がとてもよかったんで狙ってました。

タイムもたぶん僕が1番だった(筈)なので期待していたんですけど、ほしかった賞品は親子2台で参加(しかも、964カレラRSと、ターボGT2(エンジンブローさせてた))に総取りされてがっかり・・・ま、営業プロモが優先なのでしかたないですが。

で、この動画のときは、主に関西中心のポルシェクラブが主催するポルシェカップ戦。今回もど・ノーマルは僕とあと1台だけ。他は、内張りは全部剥がして鉄板むき出し。巨大なウィング、直管マフラー、もうバリバリ改造マニアの集まり・・・

なので予選のタイムアタックでは27台中15番手あたりでした。

 

しかし15周x2レースでは、どんどん順位を上げられて、最終的に総合7位くらい(ノーマル1位は当たり前)までいけました。
実は1箇所、シフトダウンミスしているので、ほんとは0.3秒くらい速い筈なんですけど、なにしろ残ってる映像が限られてるので・・・

 

改造してる人達って、改造が目的で、レース走行はうまいとは限りませんね。特にブレーキングはすごい甘いし、旋回速度が低いしアクセル開けるポイントも遅れがちなので、レースだとほとんどハンデ感じなかったです。特にパワーアップしすぎてる人たちは、ブレーキの容量アップをおろそかにしているのか、エンジンの熱対策なのか、連続で速く走れる人は総合の上位2-3人だけでした

ま、改造自体が楽しみだってのも、趣味として大いにアリだとは思ってるので、こういう人達とのレースもおもしろい体験になりました。



 


 

ほんとうは、カートレースのバトルシーンとか、タイムアタックとかの映像があったらよかったんですが、ほんとに惜しいです・・・今の子達は、この手の道具が手軽に使えるので羨ましい限り。