今年、2015年7月末にオープンした、うみかじテラス。

那覇空港のすぐ南にある小さな島で、ほとんどの場合滑走路への進入路の真下にあるので、着陸してくる飛行機を眺めるのに絶好の場所でもある。近年、温泉のあるホテルも新築されてそれまでのイメージから随分様変わりしている。

 

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そう、以前は運動場や、スペースだけのキャンプ場・・・かなり古びた売店がある程度で、飛行機マニアが写真撮影にくるか、行き場のないカップルが近場でデートする時、あとは釣り人くらいしかこない荒れた感じの場所だった。

 

それが写真でわかる通り、ホテルの建つ高台の斜面を利用した白亜の商業施設群「うみかじテラス」もできて、沖縄なりに、そこそこの予算で観光地化を頑張ってみたというところ。

 

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青い空に、真っ白一色な建物といえば、超有名なサントリーニ島あたりをイメージするが、きっとそれをお手本にしたんじゃないかなぁ。この日は非常によく晴れた日で、ただでさえ強い沖縄の日差しが白い色に反射してまぶしいのなんの・・・

 

僕は比較的目の色素が濃いのか、ふだんはほとんどサングラスに頼らずにいられるんだけど、この時はサングラスが本気で要る!と感じるほどだった。

 

高台の斜面を利用して5階分くらいの回遊路になっているのだが、各層の行き来は階段以外にスロープがあるので、車いすでも問題ない。その一方で、露天+斜面利用なので、エレベータもエスカレータもない。

 

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主に飲食店が多くて、そのほとんどは沖縄県内では少ない、要するに、ちょっと小洒落ているけど沖縄県民基準からすると割高に感じる、観光客向けのものがメイン。

 

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それらの中でちょっと毛色の変わっているのは・・・

フライトシミュレータ屋さん(^_^;)

 

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那覇空港は、民間だけでなく航空自衛隊と共用なので、そうした航空マニアや子どもたちを意識したショップなんだろうけど・・・

僕は個人的にこういうのは大好きなので歓迎だけど、ちゃんと商売になって長続きしてほしいと思った次第。

 

今回は何も食べず、別の用事で近くにきたついでに、散歩がてら一回りしただけなので、食べ物系のレポートはまた後日・・・

 

最後に写真をもう1枚・・・

こういう席で優雅に明るいウチからサンセットタイムまで、サングリアなんか飲みながらのんびりしたいもんだ・・・無理だけど。

 

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で、なぜこの写真を選んだかというと・・・そう、電線。

沖縄県および、沖縄電力、沖縄県観光ビューロ・・・・大馬鹿だ。

ほんとにいつになったら電線の地中化本気でやるの?

 

この日の撮影でも、海を入れると必ず電線が映り込む。

ここだけじゃない。他の観光地のほとんどが、東南アジアの貧困地域よりはちょいマシ程度の、ひどい電線ラッシュ地帯ばかり。

 

そして台風銀座なわけだから、毎年しょっちゅう停電してる。

ほんとにアホとしかいいようがない。

それともなにか? 毎年わざと貧弱な電線を台風で断線させて、沖縄電力およびその下請けの復旧要員を雇用維持のために、あえて醜い電線を観光資源に残してるってことか?

観光ビューロのお偉いさんは、管轄が違うのか、醜い電線に意見をしたのを聞いたことがない。そして沖縄県庁の建築系のお偉いさんには直接電線埋設の話をしたら「コストが高くてね・・・」とまるでやる気無し。

コスト高いって・・・毎年停電してそれを何日も待たせた挙句、さんざん復旧要員に人件費使っててどっちが高コストなんだよ。これで観光立県目指すってんだから・・・甘すぎて話にならない。

 

この日はまだいいよ、空が青かったから。でも沖縄って実は晴天率では全国でもトップクラスに低いんだよね。

みんな青い海と青い空のイメージを持っているようだけど・・・

 

それなのに沖縄県のその筋のお偉いさんたちは、「この青い海はハワイにも勝る」とか脳天気なことばかりで、たまに一括交付金など予算に余裕があるときに、箱物だけ作るだけ。

 

これまでも、米軍基地や施設が返還されるたびに、まず北谷が再開発された。そしてそこは観光スポットになったし今でもお金のない沖縄県民のデートスポットになっている。・・・が、ほとんどの人は買い物していないで、回遊するだけ。

 

次に変換された那覇市の新都心が再開発されると、北谷に流れていた県内客は新都心へ移った。県内客の消費額は全然トータルで増えていない。

まぁ、新都心は那覇中心地に隣接しているので、この点では那覇周辺のちょっと小金持ちクラスを中心に、住宅とその住民や那覇の大手企業社員や公務員の買い物の場所としてそこそこうまく回っているからまだいい。

 

そして米軍ゴルフ場跡のライカムにイオンがリゾートモールを作ったら、近所の老舗で日本初のショッピングモールでもあるプラザハウスや、同じ中部エリアの北谷からさらにこちらに県内客は移動。しかしここでも買い物はあまりしていない。空調の効いた広い場所で、子供を遊ばせに来ているだけという県内客が非常に多い。

 

かように、沖縄県民はお金を県内のものに使わない。県内で使うのは、酒代とタバコ代だ。子供は多いが、子供の医療費などはほとんどかからないし、かけないところが多いので、結局ただでさえ全国的に最下位な世帯所得は、まいど同じよっぱらいにしかならないムダな酒代に消えていく。

こんな状況なので、本気で県外からの観光客を増やし、しかもその観光客がお金を使いたくなるような仕掛けを作らないといけないんだけど・・・こういうところが沖縄ってひとつにまとまらないんだよね・・・(^_^;)