あっというまに2021年も12月に突入・・・

12月になると、街並みも一気にクリスマス・イルミネーションが増えて、本来のクリスチャンとは別の、ワクワク感が好き(^_^;)

欧米のクリスマス、24-25日は、本当に静かです。みんな家庭にいて、家族と過ごす日なんですよね。

 

本家のことはさておいて、今年のクリスマス企画の歌・・・10月あたりから何にしようか考えていたんです。久しぶりに、アカペラアレンジでクリスマス曲がいいなと・・・

ちょうどそのころ、僕と同じようにハモることが大好きなハモリ星人のKayさんと初めてコラボやることになって、そしたらKayさん側で抱えていた進行中の曲まで、僕がコーラスお手伝いすることになり・・・あれよあれよと、やる曲がまとまって決まりました。

 

そんなご縁もあって、この曲をやってみました。1945年、第二次大戦の終戦の年にメル・トーメが書いたクリスマスの定番曲「Christmas Song」歌は1961年にNat King Cole が歌って大ヒットして有名になりました。


 


 

実はこの曲、以前ぷにおさんというすごい方が公開していた、ぷにおさんの自作曲を含むクリスマスメドレー3曲の2番めにも入ってて、最初、ピアノ曲として公開されていたんですけど、クリスマスソング大好きな自分が好きな2曲に続いての、オリジナルの3曲目がとびきりステキで・・・「これは絶対自分で歌ってみたい!!!」って感じたわけです。

 

そのときはまだぷにおさんとは直接やりとりしたこともなかったのに、いきなりメッセージで「この曲、歌わせてください。歌詞がないなら、僕が作詞して歌います」って不躾なメール送ってました・・・

そしたら快諾いただけて、実現したのが、このメドレー。


 


 

3曲目のオリジナルはピアノ曲だったので、歌詞もなくて、それで最初の2曲の流れから、不肖わたくしめが作詞して、なんとか3曲歌い通しました。

 

このとき初めて、メドレー2曲目の「Christmas Song」の歌詞を読んだんです。そうしたら、宗教っぽさは全くなくて、ストレートに優しく愛にあふれた夢見心地な世界・・・あとから、大戦末期に作られた曲とわかり、時代もこういう人の暖かさを求めていたんだろうか・・・とうなずいてみたり。

 

で、また話がそれた。この「Christmas Song」のメドレーやったのが2018年だったか・・・このときは、衝動的に「歌わせてほしい!!」ってお願いしたので、あまり時間もかけずほぼ即興でコーラスアレンジ付けて歌いました。で、やってみたらこの曲、3声以上のハーモニーをつけるのが難しい・・・・それでメドレーでも、2声のハモリに一部だけ3声で歌うという、僕としてはちょっと努力不足・勉強不足だなって、後々まで気になっていたところでした。

 

そんな「一度、壁に跳ね返された感」を抱えていた曲でもあったので、2021年のクリソンはこれ。これを4声のジャズ・コーラスでやってやる・・・と、個人的に妙にやる気が高まってたわけです。

 

最終的に、Kayさんが主旋律のメゾ・ソプラノx2トラック、上から2番めのアルトパートはKayさんと僕が1トラックずつ。3番めのテノールは僕が2トラック、で一番下のバリトンはもちろん僕x1トラックを、きれいに仕上げることができて、なんだか3年後しの想いを成し遂げたような、これまた自己満足な達成感にひったっています(←今ここ)

 

ハモリ星人なのは昔からなんですが、以前、あらためて気付かされたことがあります。それは、ちびたさんというシンガー・ソング・ライターさんとコラボした曲について、後日、作者&シンガーのちびたさんと、これまたユニークで音楽全般に造詣のふかいWajinさんがYoutubeで連載しているネット・ラジオで、ちびたさんと僕がコラボした曲について語ってくれてた内容です。


 


 

ここで、ちびたさんが「48秒の曲を48曲作って、いろんな人とコラボして、そのアルバム中、一番歌メロ難しかったのが僕とのコラボ曲だった」と。ちびたさんはギターを主に弾くので、作曲にはコードが伴っていることが常な感じです。僕もギター弾くからわかるけど、ギター弾きって、作曲するときにギターを手に取る。すると必然的に歌メロには伴奏としてのコードが伴ってくるわけですよね。

で、ちびたさんとのコラボも2回めだったので、僕がハモリ星人なのはもちろん知っていて、その上で「GFさん、48秒シリーズで1曲、ハーモニーだけの曲作ろうと思っているので、ネタというかコーラス48秒分、作ってくれませんか?」ってお誘い受けたわけです。

もちろん僕も前からちびたさんの48秒シリーズ(CBT48)は面白くてずっと制作初期から聴いていたので、「やります、ぜひやらせてください」ってノリました。

 

こうなると、48秒しか尺がない中で、ハモリ星人の名にかけて、今までのちびたさんのギター曲とは違うの出してやろうって燃えちゃうじゃないですか・・・それでイメージとしては、RTF時代のチック・コリアが使いそうな和声で、歌のせることも考慮してあまり細々せず、3パート構成くらいでハモリアレンジ考えてちびたさんに送りました。

 

で、無事にちびたさんが歌メロ作って歌ってくれて、CDにも収録されたんですけど、その制作談や感想を聞くのは、だいぶあとになって、このYoutubeラジオできいたのが初めてだったんです。

で、「いっちばん難しかった」と。それをまたWajinさんが「なぜ、どのように難しかったのか?」と返して話が進みます。

 

内容は聴いての通りなんですが、このとき僕は確かにコードじゃなくて、きれいでちょっと不思議な感じに響く和声の流れで構成していたんですよね。

 

これまた別の音楽友達ですが、クラシックを学んで、そのオリジナル曲はクラッシック風からSFの映画音楽のような壮大なオーケストレーションまでこなす方がいます。その方に「よくこんな和声・オーケストレーションできますね、不思議なコード展開でした」って言ったら「コードってわからないんです。メロディが先にあって、そこにオーケストラの楽器を配置していくやり方なので・・・」って回答があって、改めて気づかされました。

 

作曲するときの入り口に、コードが先行して在るのか?純粋にメロディが主導して、バックのアレンジもコードよりも和声や楽器のキャラクター(音色・調性とも)がありきなのかってことを。

 

僕はちゃんと楽典・対位法・和声学・オーケストレーションなど勉強したことがありません。でも、クラシックも相当聴いてきたし、音楽の院生友達と楽器演奏を伴う音楽談義やら、有名な先生の公開レッスンに同行して見学させてもらったり、耳学問だけは多少はあるつもりでした。でも、身近にこういう目からうろこな気付きがいまだにたくさんある。

 

こういう楽しみ方は、ほんと音楽や美術ならではだなって、改めて楽しさを再発見した思いです。


 

クリスマスということで、他のクリスマス曲も、ついでに貼っておきますね。


 

鉄板、タツローさんの「クリスマス・イブ」

 


 

Silent Night(一人アカペラ)

 


 

クリスチャンではなんけれど、クリスマス・シーズンはやっぱり、いいもんですね♫