ソムリエ協会呼称資格試験の合格体験記を、私の受験講座を受講された方から頂きつつあります。最終のまとめは「トピックス」欄に掲載しますが、それまで順次この講師の雑記に発表していきます。

第1回は、講師としては少し面映ゆいお褒めの言葉があります体験記をありがたく掲載します。


≪ 今振り返ると、いつも久保先生の優しい笑顔が私を支え続けてくれたと、心から感謝の気持ちでいっぱいになります。


行きつけのイタリアン・レストランのソムリエさん(久保先生の教え子)からの「バッジを目指さなくとも、ワインが好きならより識ることで世界が広がるよ」という言葉に背中を押され、軽い気持ちで久保先生の受験クラスに入塾したのは、昨年末のことでした。


そんな安易な気持ちで参加した私に、最初の洗礼は突然にやってきました。初めてのテイスティングの時間、ソムリエナイフの使い方がわからず恥ずかしい思いをしたことは、今の私の一里塚だったのかもしれません。

私以外のほとんどの方々が、飲食業実務経験のあるソムリエ志望で、ワインの基礎知識をすでにしっかり勉強されていました。そんな中萎縮する私に、「こういう人ほど受かっちゃたりするんだよね」と、久保先生は優しく声をかけてくださいました。


2、3周遅れでのスタートの私でしたが、講義の回を重ねる毎に識ることの喜びを感じ、膨大な暗記の量にも自分なりの工夫を重ね、講義の日を楽しみに日々が過ぎていきました。


何より私の勉強のやる気の原動力となったのは、生徒と真剣に向き合う久保先生の熱心な姿勢でした。

やむなく講義を休んだ生徒へは積極的に補講を行なわれる上に、私のような基本講座も受けずにいきなり受験クラスに入ってきた者の入門編の質問にも、優しく丁寧に答えてくださいました。質問はいつでも受けてくださり、先生との質問メールのやりとりは数え切れないほどになりましたが、今では私の大切な思い出の品です。


商社マンとしてグローバルに活躍していらした経験からの、さすがの知識の豊富さには本当に敬服の一語です。こんな素晴らしい先生の教授をいただいておきながら言い訳は通用しないな、と自分に言い聞かせつつ勉強に励みました。一次試験通過までは、驚くほどスムーズに進みました。


が、最後の試練は二次試験直前にやってきました。一次対策にほとんどの時間を費やしてしまっていた私は、自分のテイスティングの未熟さに気づき愕然としました。 二次試験までは残り2週間もありませんでした。 その後は試験直前まで試飲会等に走り回り、必死にブラインドに取り組みました。


そんな最後の追い込みに奔走している中、とあるワインフェスティバルで先生にお会いしたときのことです。落ち込んでいる私を即座に察し、先生が二つのグラスを「当ててごらん」と、私に差し出されました。先生の心配そうな眼しの中(先生は分かり易い基本型基本品種を選んできてくださっていました)しっかりと当てることが出来、その嬉しさから私は一気に自信を取り戻しました。 先生自ら足を運んでテイスティングの手伝いをしてくださったその優しさには、本当に感動しました。気持ちの変化とは不思議なもので、二次対策講座の最終日のブラインドでは、出された全ての品種を難なく当てることが出来るまで成長しました。


昨年末に思い立ち、短い期間で幸運にもぶどうバッジを手に入れ、ワインを学ぶ者としてようやくスタート地点に立ちました。


これからもずっとワインを愛し続け勉強を重ね、より高嶺を目指していきたいと思っています。

私を育ててくださった久保先生への心からの敬愛と感謝の気持ちは一生忘れることはないでしょう。

今まで本当にありがとうございました。 そしてこれからもよろしくお願い申し上げます。


 (ワインエキスパート:E.O.) ≫