フランス大使館経済部主催の「フレンチ・スパークリング・ワイン試飲商談会」に行ってきました。日本にインポーターを探している生産者10社(内8社がシャンパーニュ生産者)がブースを並べていました。今回は、ラングドック・ルーシオン地方リムーLimouxの生産者に注目しました。
その生産者は、ジャン・ルイ・デノワJean-Louis Denoisで、オーナーのデノワ氏はシャンパーニュからリムーに移ってきて、リムーの西側に畑を持ちスパークリングワインとスティルワインを造っています。ピノ・ノワールに愛着を持っていて、早く輸入会社が決まって日本に紹介してもらいたいスパークリングワインです。
シャルドネ、シュナン・ブラン、ピノ・ノワールの3種を使っています。ピノ・ノワールには暖かすぎる土地ではないのか聞いたところ、畑はピレネー山脈に近い標高400mの所にあり、モンペリエやカルカッソンより4~5週間成熟が遅く、気温の日夜較差が大きくエレガントなワインになるそうです。シャンパーニュに居た経験からピノ・ノワールに魅力を感じていると言っていました。2009年から有機栽培をしています。
4種類のスパークリングワインを試飲して、しっかりした泡を感じながらもシャンパーニュに比べて大変口当たりのやわらかい味わいが印象的でした。オーナーによれば、婦人の好みに合わせて酸をやわらかく仕上げて、フレッシュさを無くさないために早め収穫しているそうです。価格は、シャンパーニュが13以上に対し、5くらいで、気楽に飲める点でも魅力的です。
試飲したアイテム:
1. Tradition reserve brut blanc V,M.Q. NV
ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%
(V.M.Q.=Vin Mousseoux de Qualité)
2. Chardonnay brut V.M.Q. NV
シャルドネ100%
3. Crément de Limoux blanc A.O.C. 2006
4. Crément de Limoux rosé A.O.C. 2006
3.、4.とも、シャルドネ60%、シュナン20%、ピノ・ノワール20%
ただし、3.のピノ・ノワールは白ワインにして使用。
4.のピノ・ノワールは赤ワインにして使用。
ティラージュからデゴルジュマンまで、2.は1年、その他は3年。
気圧は熟成瓶内で5.5気圧、デゴルジュマン後3.5気圧。
上記1.、2.とも品種規格が合わないためA.O.C.にならない。
Crément de Limouxの品種規格は、「ソムリエ協会教本によれば、主要シャルドネ、シュナン・ブラン合計で90%まで(シュナンは20~40%)。モーザック、ピノ・ノワール10%まで。」とあるのに、上記3.と4.のスパークリングワインでは、ピノ・ノワール20%を使用しているが、A.O.C.を名乗っている。
この点について、オーナーのデノワ氏にメールで聞いてみました。すぐ下記のとおりの返事がきました、
「規格にあるピノ・ノワールの%よりも多く使用している。最高の貴品種であり大変興味深いピノ・ノワールは、10%では充分なインパクトを出せない。20%でも少なすぎると思っている。
規格では、ブレンドに使うと宣言した畑の面積の割合をいっていて、ワイン中の容量が10%という事ではない。「面積10%の畑からの生産量」として理解している。若樹のピノ・ノワールの畑では、古樹のモーザック種よりも多くのぶどうが実るので、量では20%にまで達することができる。
それでも、10%又は20%以上のピノ・ノワールをブレンドしたいので、50%ピノ・ノワールと50%シャルドネのキュヴェ・トラディションcuvée Traditionを造っている。これはAOC Crement de Limouxは名乗れないが、この高貴な品種を制限無く使用できる。」
ブレンドの場合は、各品種のワインの割合と理解していましたが、畑の割合というのは初耳です。さらに調べてみたいと思います。