昨日掲載のヘレンベルガー・ホーフハウスメッセの続き:ジャン・ブッシャーJean Buscherのワイン群の中にもう一つ印象的なワインがありました。
ニーベルンゲンキュヴェ ヴァイサー&グラウアー・ブルグンダー 2003 Nibelungen Cuvee Weiser & Grauer BURGUNDERで樽醗酵、樽熟成されたしっかりしたコクを持ちバランスの良い中辛口です。
ピノ・ブラン種とピノ・グリ種のブレンドです。このワイナリーが在る町、ベヒトハイムBechtheimが属するヴォルムスWorms地域では、これらピノ種は伝統的なもので、ドイツではブルグンダーBurgunderと言われています。
ドイツのニーベルンゲン伝説によれば、5世紀頃、ヴォルムスがブルグントBurgund国の首都でグンターGuntherという王様が居ました。ブッシャー氏は、このはっきりしたミネラル感を持った力強く印象的なワインは、もし当時存在していたら、グンター王はじめとするブルグンド人たちをも魅了したであろうと言っていました。それでニーベルンゲンキュヴェと名付けたのでしょう。
50年も前、1960年にバイロイト音楽祭に行ってワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪Der Ring des Nibelungen」の「ジークフリートSiegfried」を観て、当時は物語の内容も良く知らず、4時間にも及ぶ観劇に(観客席は硬い木製の椅子)辟易としたのを思い出しました。でも、公園の小高い丘の上にある1876年完成の木造の劇場、古風な衣装を着た観客たちが丘を歩いて登ってくる光景、劇場の内部の歴史を感じさせる雰囲気などに感激したのも懐かしい思い出です。改めてこの伝説の知識を仕入れようと、「ジークフリート伝説、ワーグナー「指環」の源流」石川栄佐著、講談社学術文庫を買ってきて読んでいます。まだ好奇心が衰えていないことに自己満足しています。