ヘレンベルガー・ホーフのハウスメッセに行ってきました。50種類以上の無料試飲ができ、朝早くから大勢の人が来ていました。


講師の雑記 会場奥の一角に、ヴァイン・グート・ブッシャーWeingut Jean Buscher10種類のワインが並んでいて、試飲している皆さんから「美味しい!」と感嘆の声が上がっていました。 ワイナリー当主のジャン・ミヒャエル・ブッシャーJean Michael Buscher夫妻が居られたのでお話ししながらテイスティングしました。フルーティさを目指してワイン造りをしているとのことで、柔らかなバランスの良い飲みやすい味わいで、思わず「美味しい!」という言葉がでるのも頷けます。


10種類の中でドルンフェルダー種の二つのワインが印象的でした。


12003 ドルンフェルダー トロッケン QbA 辛口

(12.6%ALC.、 残糖3.9 g/l、酸3.8 g/)


22008 ドルンフェルダー トロッケン QbA 中辛口

(11.4%ALC、残糖30.6 g/l)


講師の雑記 講師の雑記


二つのワインとも大変柔らかで、1の辛口でもかすかに甘みを感じさせ、フルーティで楽しく飲めるワインでした。ドルンフェルダー種ワインに対する先入観が変わりました。ドルンフェルダー種は渋みが少ないので、初めに少し高温で色を出した後、低温で醗酵を続けてフルーティに仕上げたそうです。上手な作りをしているなと感じさせます。


ところで、このワインのラベルの絵について質問してみました。

このワイナリーは、ラインヘッセンの南東端ヴォルムスWormsの少し北にあるベヒトハイムBechtheimにあります。この町に1000年も前から在る教会に天使の群像の絵があって、現当主の祖父がその絵をモチーフにしてワイナリーに壁画を描かせたものをラベルにしたそうです。このラベルの絵が一時アメリカで、幼児の裸の絵だということでクレームになったそうです。なんだかムートン・ロートシルトの1993年のラベルにバルテュスBalthusの描いた少女の裸体画がアメリカでクレームがついて、アメリカではその年のラベルは絵が無かったという話を思い出しました。2006年からラベルの絵が縮小されましたが、以前の方が趣があったのにと思います。デザイン的には新しいラベルの方が現代的なのでしょうか。


なお、2006929日付講師の雑記でこのワイナリーの甘口赤ワイン「眠り姫」を紹介していますが、今回はこの赤ワイン「眠り姫」に加えてムスカテラー種とゲヴュルツトラミネル種のブレンドの甘口白ワインの「眠り姫」が出品されていました。赤、白ともドイツで大変人気が出ているそうです。ブッシャー氏は、しきりに日本語で「ネ・ム・リ・ヒ・メ」と言って印象付けていました。