京都文化博物館で開催されている掲題の展覧会に行ってきました。
古代カルタゴについては、30年以上前にチュニスに業務出張したときにカルタゴの遺跡を訪ねて感銘を受けたのと、海洋民族として地中海交易の覇者となり、ポエニ戦役で敗戦後ローマの属国となっても繁栄を続けたこの国のユニークな歴史に興味を持っていました。
何かワインにまつわるものがあるか期待してゆっくり見てきました。ローマ展といっても、古代ローマ人がポエニ戦争で勝ってカルタゴの都市を壊滅した跡にローマ人が再び建設した都市の遺跡の展示です。
全体的には色々面白いことが分かりましたが、ワインに関することに絞りますと、
(1) スペインのシェリー産地のカディス県にはBC1100年にはフェニキヤ人によってブドウ栽培が伝えられたとありますが、その後BC500年からはカルタゴがカディスを植民地にしていた。さらにその後BC200年ローマ支配に移る。
(2)カルタゴは、ローマ帝政時代には、帝国随一の穀物庫で良質の小麦、オリーブ、上等のワインを産していたと解説されていました。
(3)その割には、展示物にぶどうやワインのモティーフのものがありませんでした。浴室のモザイクの床は素晴らしものでしたが、描かれているモティーフにもありませんでした。強いて言えば、ワイン用にも使われていたかも知れない小型のアンフォラの壺が2点ほど展示されていましたが、ワインの記述はありませんでした。ギリシャや古代ローマの遺物にはこれらのモティーフのものが多いのに何故だろうと疑問に思いました。
たまたま展示品になかったのか、それとも何か理由があるのか興味を惹きます。
(4)会場のショップに、チュニジアワインが3種類ほど売っているだけでした。
元日本銀行京都支店だった京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp/
には、特別展のほか収蔵フィルムの映像ホールがあるなど新発見がありました。