フランス大使館経済部主催の「オーガニック&ビオディナミ農法フレンチワイン試飲商談会」に行ってきました。フランス各地から16社のブースがあって落ち着いて試飲と話ができました。ラングドック・ルーシオン6社、ロワール5社、ボルドー3社、アルザス1社、ローヌ1社、ボージョレ1社でした。


その内の1社、アルザスのDomaine Valentin Zusslinドメーヌ・ヴァランタン・ジュスランhttp://www.zusslin.com/cms/upload/pdf_files/pdf_lang/Japon.pdf  に焦点を絞ってみました。
講師の雑記 Colmar
から南に行ったOrschwihrオルシュヴィールにある1691年創業の家族経営の生産者で、1997年よりビオディナミ農法を取り入れています。山信商事が輸入元になっています。詳しくは上記Zusslinsiteに珍しく日本語で書かれているので参照してください。



ラベルは最近新しくなっていました。写真右のリースリングのものは、社名からZUのロゴの背景に螺旋の線が描かれています。私は、ビオディナミからかたつむりのことかと思いましたが、この意味を、ブースに居たワイン醸造家のMarie Zusslinさんに聞いてみると、「ぶどう樹はじめ万物が繰り返されることを意味している」と説明がありました。左のピノ・ノワールのラベルは、現存の画家が描いたもので秋をぶどうの形やいろいろな色で表現しているそうです。いずれにしても現社長のジャン・ポール・ジュスランが「環境、自然、人間。そのすべてを尊敬している。」という言葉と重なるのでしょう。


(1)Riesling Bollenberg 2007(2)Riesling Clos Liebenberg 2005(3)Riesling Grand Cru Pfingstberg 2005を飲み比べてみました。 (1)の溌剌とした若さ、(2)のモノポール畑出身の少し気取った感じ、(3)の過熟実から辛口に仕上げた妖艶さと、いずれも良質畑からの育ちの良さと丁寧な造り方をうかがわせ印象的でした。それぞれを各人の好みや料理に合わせて選択できます。私個人的には(2)が一番好みに合いました(Liebenberg愛の丘という名前も良いし)が、たまたまブースに来ていた山信の人によれば、現在(2)は輸入していないとのことでした。輸入実現してもらいたいものです。

講師の雑記 Pinot Auxerrois
というワインが造られています。上記Marieさんによれば、少なくともアルザスではオークセロワと発音するのだとのこと。ただし、オーセロワでも通じると言っていました。なおAuxerroisの正式名はPinot Auxerroisというのだと説明がありました。講師の雑記2007年12月5日に書いた「Pinot Blanc/Auxerrois」にも、アルザスのDomaine Mersiolが「Pinot Auxerroisという新しい名前を付けた。」という話が出ています。別の本には、AuxerroisDNA鑑定でPinot系品種だと書いてありました。アルザスやドイツで生産が増えている品種なので今後注目してみたいと思います。

ところで、Malbecのシノニムに同じ綴りのAuxerroisがありますが、これは黒ぶどうで全く違う品種です。