オンタリオ州政府農務・食品省、オンタリオ州政府在日事務所、カナダ領事館共催のカナダワイン・セミナー&試飲会に行って多くの新知識を得てきましたが、そのいくつかをご紹介します。


1. DVA(Designated Viticultural Area、特定栽培地域)とソムリエ協会教本で書かれている言葉がなくなりました。VQAVintners Quality Alliance醸造業者資格連盟)Appellationと記述されています。

Ontario州で、Niagara Peninsula(+11 Sub-appellation)、Lake Erie North ShorePelee IslandPrince Edward County

British Columbia州で、Okanagan ValleySimilkameen ValleyFraser ValleyVancouver IslandGulf Island


2. OntarioBritish Columbia比較表

  ワイナリー数  102156

  面積 16,0009,100

  VQAワイン生産量(リットル) 1600万/1300

  アイスワイン生産量 750,000120,000

  ワイナリー数はブリティシュ・コロンビア州の方が多いが、オンタリオ州の方に大型ワイナリーが多い。

  オンタリオ州の方が寒いためアイスワイン生産量が多い。ブリティッシュ・コロンビア州ではオカナガン・ヴァレーで殆どのアイスワインが造られる。



3. 緯度・気候

カナダはかなり北に位置すると考えがちですが、オンタリオ 北緯41~43度、ブリティシュ・コロンビア 北緯49~52度。ボルドーが北緯45度、ドイツのラインがウ北緯50度と同じくらいで、湖や海の近くで、空気の対流がぶどう栽培に良い影響を与えています。生育期の6月初めから9月末までの平均気温がオレゴンとボルドーとでほぼ同じです。



4. ぶどう品種

オンタリオ州2006年:シャルドネ18%、リースリング15.8%、カベルネ・フラン15.1%、カベルネ・ソーヴィニヨン12.1%、メルロ11.9%

ブリティッシュ・コロンビア州2007年:メルロ16.5%、シャルドネ12.5%、ピノ・ノワール7.4

ピノ・グリ8.5%、カベルネ・ソーヴィニヨン7.0%



5.アイスワイン

 マイナス8℃以下で収穫し、果汁の糖度が35Brix 以上のこと。酸の量は特に規定がない。(圧搾時に凍った水分は出てこないので、酸度は上がることになり特に規定する必要はない)

 収穫時に検査官が立合うので、もし収穫中にマイナス8℃以上に気温があがった場合は、その収穫ぶどうはアイスワインと言えなくなる。Special Selected Late Harvestなどの表示になってしまう。

収穫時までぶどうを樹に実らせておくので鳥から保護したりぶどうの地上への落下を防ぐためネットを張る、収穫時までに20~30%のぶどうが「天使の贈り物」として失われる、圧搾時に凍った水分はでないで濃縮されるので果汁収量が減少するなどから、アイスワインの単価の高いのは仕方がないのかなと感じました。



6.試飲
講師の雑記

スティルワインでは、セミ・ドライ・リースリングが酸味とのバランスがよくエレガントで秀逸でした。他にシャルドネ、ソーヴィニヨン、ゲヴルツトラミネル、ピノ・ブラン、ヴィダル、カベルネ、メルロ、さらにはバコ・ノワール、マレシャル・フォッシュのようなハイブリット品種のものもありました。

アイスワインでは、ヴィダルとリースリングが一番ナチュラルな感じで楽しめました。ヴィダルのちょっと癖のある濃厚さに比べリースリングのすっきりさとの比較が面白いと感じました。

赤アイスワインでは、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなどがありましたがあまり印象に残りませんでした。

リースリングのスパークリングアイスワインは、炭酸によるすっきり感と稀少性で注目してもよいと思いました。

試飲ワイン提供者は、株式会社イレブンインターンショナル大阪市中央区http://www.cig-jp.com  と株式会社ベスターコーポレーション東京都中央区http://www.bestar.jp/wine.html  2社でそれぞれカナダワインの紹介に熱心でした。