第5回ワイン・インターナショナル・テイスティング フランス・ワイン合同試飲会に行ってきました。日本の輸入代理店を探し求めているフランス各地の40の生産者がブースを並べていました。
その中で、ルーシヨン地方のLes Vignobles du Rivesaltaisという生産者のArnaud de Villeneuveというブランド名に興味を持ちました。
この名前は、ソムリエ協会教本(2008年度版202頁)では、Vin Doux Naturels(VDN)の説明の所で、「ミュタージュMutageがマジョルカ王朝期の1285年アルノー・ド・ヴィラノーヴァArnau de Vilanovaにより発見される。」とあります。彼はスペイン生まれで、王朝の医者として仕えていたので、スペイン語では、Arnaldus de Vilanovaアルナルドゥス・デ・ヴィラノヴァ、フランス語では、Arnaud de Villeneuveアルノー・ド・ヴィラヌーヴとなるのでしょう。Arnau de Vilanovaと書かれたものもあります。彼は、ミュタージュに付きマジョルカ王ジャック2世Jacques IIから1299年Perpignanペルピニャンで書かれたパテントを取得しています。当時は、ルーシヨンはマジョルカ王朝領でした。
ルーシヨン地方(Pyrenee-Orientalesピレネー・オリエンタル県)では、フランスの90%のVDNが造られています。教本210頁には詳細に説明されていますが、非酸化熟成、酸化熟成で分類しますと、
(1)非酸化熟成:AOC Muscat de Revesaltes(white)、Rivesaltes Grenat(red)、Banyuls Rimage(red)、Maury Récolte、Vendange又はVintage(red)。
(2)酸化熟成:AOC Rivesaltes Ambré( 白ぶどうをベースにしたもの)、Rivesaltes Tuilés(黒ぶどうをベースにしたもの)、AOC Rivesaltes、Maury、Banyuls、Banyuls Grand Cru。
ところで、上記生産者のArnaud de Villeneuveブランドには、VDNだけでなくスティルワインもあり、Vins de Pays d’Oc、Vins de Pays CatalanesからAOC Côtes du Roussillon、AOC Côtes du Roussillon Villagesまでありまし
た。その中では、Vins de Pays d’Ocの単一品種のものが揃っていて魅力的でした。特に100%Pinot noirやChardonnayなどが珍しく、気楽に飲める値ごろワインでした。VDNは、さすがに品揃えが豊富で、中でもRivesaltes Ambré が秀逸、特にHors d’âge 1982と1969年ものは吐き出すのを忘れ無意識に飲み込んでいました。
どこかの輸入業者が早く輸入を実現してくれることを期待しています。
中国に住んでいたという中国語を話せる女性のセールス担当、Adeline Fleuryさん(写真)が丁寧に説明してくれました。