ナパ・ヴァレーワインの試飲会に行ってきました。他のワイナリーがSyrahと言っているのに、唯一Shirazと書かれたワインに興味を持ちました。
ブルゴーニュのシラーとオーストラリアのシラーズを足して二で割ったような風味でした。フルーティでブルゴーニュのエレガンスに厚みを加えた複雑性のあるバランスの良いもので、オーストラリアのシラーズの風味を追求したものでは無いなと感じました。
となると、何故シラーズと名づけたのか興味が湧きました。生産者はDarioushダリオッシュhttp://www.darioush.com/ 、ワイン名はDarioush Signature Shiraz Napa Valley2005といいオーストラリア・シラーズの古樹50%とローヌ北部のシラー50%のクローンから造られています。
オーナーのDarioush Khaledi氏は古代ペルシャでワインの著名な生産地であったShirazシーラーズ(現イランの南西の町、右写真の赤丸)で育ち、1970年代後半にカリフォルニアに移住、1997年ナパにワイナリーを立ち上げた人です。Shirazはオーストラリアではなくて彼の育った土地の名前から来ているのでした。
次にペルシャに興味を持ちました。BC559~BC331のアケメネス朝の王様にDareios(Dariusu)I ダレイオス(ダリウス)1世、2世、3世がいました。それまではアレクサンドロス大王がダレイオス3世を滅ぼしたくらいしか私は知りませんでした。上記ワイン生産者の名前Darioushはこの王様の名前と似ていますが、同じ綴りには出来ないそうです。Darioushのサイトを見ると名前の上に王冠が描かれていますが王家と関係があるのか聞き損ねてしましました。
ワイナリーやゲストセンターの写真をみるとペルシャ様式の宮殿の復元のような興味ある美しい建物です。ここも一度訪ねたい生産者です。
シャルドネ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのヴァラエタルワインも生産しておりいずれもエレガントなバランスの良さが印象的でした。
ぶどう品種の名前Shirazは、このペルシャのShirazが起源だとする説がありますが、昨年12月21日付け講師の雑記に、「Syrahの起源については、色々議論され仮設がたてられていますが、その中には、シチリアのシラクサSiracusa、ペルシア(現イラン)の都だったシーラーズShiraz、古代ローマ時代からローヌ地方で上質ワインの品種と言われているヴィティス・アロブロジカVitis Allobrogicaなどがあります。しかし結局、1998年、カリフォルニア大学デーヴィス校とモンペリエ大学でのDNA鑑定でSyrahはフランス南東地方のデュレサDurezaとモンドゥーズ・ブランシュMondeuse Blancheの二つの品種の子孫という事実が分かりました。」とThe Oxford Companion to Wineから引用しています。