ワイン生産者と会って、彼からぶどう栽培やワイン生産にたいする考え方、哲学などを、心意気・情熱を感じながら直接聞くのが私にとって大変楽しいことです。彼の造るワインの全体をまず理解できるからです。それから彼のワインを一つ一つ飲んでみるとより具体的に味わいが評価できます。
フェウディ・ディ・サングレゴリオ (Vini dei Feudi di San Gregorio) 社のオーナー、ヴィンチェンツォ・エルコリーノ(Vincenzo Ercolino)氏と一緒に同社のワインを飲み食事しながらいろいろ話す機会がありました。興味のありそうなものだけをいくつか書き出してみます。
(1) ラベル:
  ある時期にラベルデザインが変わって、現在のように小さくなりました。何故ラベルをこのように小さくしてしまったのかと疑問に思っていました。これは、ワインは中身で勝負するというオーナーの考えで、ワインの内容を重視することから、ボトルの表ラベルはできるだけ小さくし、規則上記載する項目は裏ラベルに纏めているそうです。鳥などの絵が描かれていますが特に意味はないとのことでした。
(2) 瓶の形: 
  写真のように、肩が張ってわずかに下つぼみになった独特のエレガントな形は、10年前にマーケッティングの目的で、同社のオーナー自身で決めたものが最初であり、その後他社のワインにも同様の形の瓶が見られるようになりました。
(3) フィアーノ・ディ・アヴェッリーノとグレコ・ディ・トゥーフォ:
  フィアーノ・ディ・アヴェッリーノの土壌は、火山灰の下層の上に石灰岩と砂がミックスしたもので、繊細な香りが高くやさしい味わいである。一方、グレコ・ディ・テューフォの方は、多孔質石灰岩と粘土質で、筋肉質な味わいになっている。説明を聞きながら実際に二つを飲み比べ納得しました。
会った場所は、阪急電車夙川駅の近くのリストランテ・アルテシンポジオで、オーナーシェフ荻堂氏がワインとのマリアージュに大変気を配って造ったと感じられる料理と、モンテ物産の唐澤氏の上手な通訳で大変楽しい有意義な夕べでした。