先日、ワイン関西2006のブースでアムレンシス品種のワインを見つけ興味を持ちました。

世界のワイン原料ぶどうの殆どが欧・中東品種であるVitis viniferaヴィティス・ヴィニフェラであることはワインを勉強された方には周知のことですね。呼称資格試験にも問題として出たことがありますが、アジア品種として、Vitis amurensisヴィティス・アムレンシスというのがあります。ロシアと中国の国境を流れるアムールAmur川(黒竜江4,350km)地域に発する野生ぶどうの品種です。ソムリエ協会教本2006年度版99頁に、「世界主要ぶどう原品種」の一覧表の中にあります。

このワインは、北海道の池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(オフィシャルサイト http://www.tokachi-wine.com/ )が造る十勝ワインの一つです。ブースにいらっしゃった池田町東京事務所副所長の村井利津夫氏にいろいろ説明してもらいました。

池田町は冬に気温がマイナス25度にもなるうえ、雪が少なくまともに寒気を受けるため欧州から輸入した一般のぶどう樹は育たないそうです。そこで、十勝地方で生息していた山ぶどうVitis amurensisを収獲して「アムレンシス」が、寒さに強いSeibelセイベルからの突然変異を選抜育成した品種、清見から「清見」が造られてきました。

更に、池田町では、長年の研究の末、清見(♀)とアムレンシス(♂)とを交配して清舞と山幸という交配品種を独自開発し、それぞれの品種名ワインを造っています。「清舞」は、母方の清見種ゆずりの薄めな色合いと強い酸味、「山幸」は父方アムレンシスの性格を受け継ぎ色が濃く渋み・味わいに深みがある、という説明を受けましたが、私には良くはわかりませんでした。
アムレンシス及びアムレンシスがかかっている清舞と山幸は野趣を感じる香りと味が、清見はもう少し酸味に力を感じました。いずれも軽快な飲みやすい味わいの辛口赤ワインで軽い味付けの肉料理に特に合いそうです。

後日、村井氏から送っていただいた「十勝ワインすとーりー」や日本ワインに関する本を読むと、十勝町が1960年代からワイン造りに成功するまでの大変な苦労が偲ばれます。ワインの種類の数も多く、スパークリングワイン、ブランデー、リキュールなども揃えています。遠い所からですが応援したいワイナリーです。

最近日本ワインに興味を持って知識向上に努めていますが、日本ワイン製造家がいろいろ努力を続けて品質が向上をしているのを感じます。