【Domaine Escourrou訪問】
09:30ホテルを出発、10km北の、Cabardès-Ventenac村のワイナリーを先ず訪問しました。
オーナーのMr. Arnaud Escourrouから色々うかがいました。
1. AOC Cabardèsは1999年に認定され、赤ワインとロゼワインを産する。この土地は大西洋気候と地中海性気候を併せ持つ所で、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロなどのアキテーヌ地方品種と、シラー、グルナッシュなどの地中海側品種が平等に認められているフランスで唯一のAOCである。(Cabardésの直ぐ南にあるAOC Limouxの赤ワインは両者平等でない。)
{AOC規定では、下記のようになっています。
大西洋側品種;カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ・・・ブレンドで最低40%。
地中海側品種;シラー、グルナッシュ・・・ブレンドで最低40%。
大陸内品種;コット、フェル・セルヴァドゥ・・・最高20%。}
2. この地方では、西風(Cers、大西洋からの柔らかな涼しい風)と東風(Marin、地中海からの暑い風)の微妙なバランスと石灰土壌でぶどうが良く育つ。ウドンコ病は出るが、ベト病は少ない。
西風Cersの発音は、当地ではセルスと最後の[s]を発音する由。そういえば、先日、日本でフランス南西地区ワイン生産者の試飲会に行ったとき、品種Tannatタナが、南西地方ではタナトと最後の[t]を発音すると聞きました。これがオック語の発音かなと思っています。
3. この生産者は、7 haの畑で、年間40,000本、2種類のAOC Cabardésを生産しています。
(1) Domaine Escourrou(現地価格6ユーロ):トラディショナルなワイン。メルロ40%、シラー40%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、グルナッシュ5%。
(2) La Regalona(17ユーロ):トップワインに位置づけている。カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー半々。年によりメルロやグルナッシュを混ぜる。2004年物は20ヶ月樽熟で15%アルコール、2005年物は15ヶ月樽熟で14.5%アルコールもありました。
(2)の方が、濃縮感があるが、(1)でも複雑性があってバランスが良く、両方ともフレッシュ感とリッチさが混じった味わいは、品種の故でしょうか。生産者の真面目さが感じられる調和の取れたワインでした。
小さいながらも、しっかりした栽培と醸造の考えを持っていて、協同組合のワイン造り(収穫率の多さなど)のやり方に批判的でした。日本の輸入元を探しているそうです。
写真は、南のピレネー山脈を望む台地の上にある同社の畑。後ろ側の北は、Montagne Noir黒い森に続く。(南独にもSchwarzwaldと言う黒い森がありますが、まったく景色が違いました。)